露地裏骨董。 気になる商品がございましたら、「商品の問い合わせ」欄からご連絡ください。詳細説明、追加写真などをお送りします。 国分寺市本町2-25-15 ℡ 090-1400-7141 12:00〜20:00(日曜13:00〜19:00)
珍しく詳しい説明書(昭和7年)が入ってたので、思わずじっくり読んでしまいました。
タイトル。
「能率増進の源泉は悩率(脳率のまちがい?)の増進にあり。」
(この誤字は、ダメでしょ。)
「エヂソンがかつて独逸に遊びし時、本器を見て嗚呼これなるかなと絶叫し頭脳の疲労を回復するにはこれ以上の妙器なしとまで称賛せし事によって『エヂソンバンド』と命名せられしエピソードを有するもので独逸が世界に誇る発明の一つである。」
「三ケ年の不眠が全治したとか気分がハッキリして記憶力が増進したとかいふ例は枚挙にいとまがない程である。 ともかく本器は煙草一本くゆらす間、人と対談しながらでも読書しながらでも汽車汽船の中ででも自由に使用でき、どこへでもポケツトに入れて持つてゆける軽量瀟洒たるものである。」
…小さな字でさらにえんえんと続くので、きりがないからやめよう。
要するにこの商品は、中が空洞になったアルミの小さな三角形をバンド状につなげたもので、おでこが冷えて気持ちがいい、というだけのものです。
昭和四十年代だったか、子供の学習雑誌の裏表紙のあたりに(あやしげな通販グッズが並んでたような…。)、このバンドの広告が乗ってた気がするのだけど、昭和初期からあるとは思わなかったです。
なぜこんなロングセラーになったんでしょ?
純情すぎるぞ、日本人。
昭和8年の二円は、高いのか安いのか。
箱書きまでして奮発して買ったバンドがなぜ使われた形跡がなく、箱も説明書も残ったままなのか。
ひょっとして家族のひんしゅくを買ったのか。
いろいろつっこみどころ満載のしなものでした。
顔パック中の女とエヂソンバンドした男って、あまり見たいものではないと思う…。
sold out
PR
和紙の顔と薄いパラフィン紙の羽根の、小鳥のぶんまわし。 絶対ぶんまわす気になれない。
sold out
またまた骨董市会話。
谷啓さんの訃報から、みんなクレージーキャッツが大好きだった、という話になって。
K田さん。「クレージー・キャッツの、あの歌、すごいよな。
『金のないやつぁ俺んとこへ来い。』だよ。
『俺もないけど心配すんな。』だよ。
そんで、『そのうちなんとかなるだろう!』だからな。」
「これって絶対、道具屋の歌だよなあ。」
…ほんとに。
K田さんという人が、また、人によってはみけんにしわがよるような苦労を、軽い笑い話にかえてしまうようなお人柄で、「人の気を楽にさせてくれる」天才なのだ。
だから霊にも好かれちゃうんだよ。
でも、高度成長期にさしかかったときの歌だね。