露地裏骨董。 気になる商品がございましたら、「商品の問い合わせ」欄からご連絡ください。詳細説明、追加写真などをお送りします。 国分寺市本町2-25-15 ℡ 090-1400-7141 12:00〜20:00(日曜13:00〜19:00)
ブリキの抜き型。 これは車を抜いたものでしょうか…。
12月の骨董市
4日(土) 阿佐ヶ谷神明宮(阿佐ヶ谷駅北口)
5日(日) 東京フォーラム(有楽町駅フォーラム口)
12日(日) 布多天神(調布駅北口)
15日(水)、16日(木) 世田谷ボロ市(東急世田谷線上町駅)
(ブースの場所は、ボロ市通りから、代官餅の垂れ幕のある小路を入って角から二軒目です。)
19日(日) 高幡不動尊(高幡不動駅)
25日(土) 浦和調神社(浦和駅)
で、今年の出店はおしまい。
年末はいつまでやろうかな…。
30日くらいにまで、やってるんだか掃除片付けしてるんだかわからない感じで開けてると思います。
あたたかくして、遊びにいらしてください。
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いらしていただいたお客さま、お買い上げいただいたお客さま、ありがとうございました。
ふだん古道具になじみのない方なども、「ビビッときて」 お買い上げいただいたときは、古いものとの出会いを仲介できたことをとてもうれしく思いました。
出店業者のみなさま、たいへんお世話になりました。 お疲れ様でございました。
イベントへの出店は、ほぼマンネリの日常(骨董市、店、市場などもふくめ) にうずもれてる身にはとてもよい刺激になります。
そして、すごくたくさん、考えさせられます。
モノについて、ハグチについて、仕事について…。
元来 「ヒトにもまれる」 ということが好きなんだと思います。
いろいろな方のお店を見て、いろいろなお話を伺って、最後は結局、「自分は自分」 になっちゃうのは目に見えてるのですけど。
「どうしようもなく自分は自分」 と思うのは決して 「自信」 じゃなくて、「あきらめ」 のニュアンスであります。
目黒までの長いドライブは 「ちこれ」 さんが同乗してくれたのですけど、最終日の夜、疲労と空腹と寒さにくわえて、すいている夜道を怪談話をしながら (本当にあった怖い話のたぐい…) 帰ったので、だんだん二人とも 「こわー!」 「やめましょう!」 となり、おおいに盛り下がった(?)ドライブとなったのでした。
よく駅のコンコースやスーパーの店先などでワゴンセールされてる、得体のしれないCD。
私、あれを覗くのが好きなんです。
いかにも団塊ねらいで、懐メロ洋楽のベスト盤が多い。
ねらいにまんまとはまってるわけですが、なかにはすごくお買い得の傑作もあるんですよ。 安いし。
先日買った写真下の 「ビリー・ホリディ1942ー1950」 は、とてもよく出来たベスト盤だったのでした。
ワゴンセールでみかけたら、ぜひ!
若い頃初めて彼女の歌を聴いたとき、「単調で御詠歌みたいだな」 と思った。
それがある日突然、彼女の表現力? というか、情感?にはまる。
わたくしごとですけどね、 (ブログだもんわたくしごとだよね) なまなましくなるとイヤだから詳しくは書かないけど、昔ジャズ喫茶をやってるとき、ちょっとした別れがあった。
いや、ちょっとしてなかったんだけど。 (書きづらいぞ。)
その頃店で人気があったニーナ・シモンのアルバムのなかに、英題 「If You Go Away」(彼女はフランス語で歌ってた) という、とても悲しい別れの曲があり、今日リクエストがきたらいやだなあ、聴いたら泣いちゃいそうだなあ、と思ったのでした。
ところが。 実際聴くはめになったら、全然平気。 なにもこみあげてこない。
かわりに思いがけずグッときたのは、そのあとにかけたビリーのアルバム 「奇妙な果実」(写真上) の中の、「Lover Come Back To Me」 のほうだったのでした。
全然思ってもいなかったので、不意をつかれた。
サビの 「I remember every little thing you used to do」 のところで、不覚にもポロポロと泣いてしまった。
(あの経験以来、私にとって二ーナ・シモンはビリーより完全に格下です。 二ーナは重いように見えて、実はそれほどでもないのです。 好きですけどね。)
ビリーの、ただのラブ・ソング、「I'll Be Seeing You 」(これも「奇妙な果実」所収) を聴いた戦場の兵士たちが、みな厭戦気分になってしまった、というのもよくわかります。
ビリーのラブソングは、そのままで反戦歌になった。
彼女がねっとりと、「It's My Ma~n…」 と歌うと、すなわち 「とてもいとしいいとしい男」 なのです。
このからみつくような情感にうんざりする、という人もいるでしょうねえ。
こんな重い女、ごめんだと思う男も多いでしょうね。
私だって、ビリーはそうそう毎日聴けるもんじゃない。
でもひそかに、「つきあうなら、ビリー・ホリディのわかる男」 と思い続けてきたのでした。