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露地裏骨董。 気になる商品がございましたら、「商品の問い合わせ」欄からご連絡ください。詳細説明、追加写真などをお送りします。                                                  国分寺市本町2-25-15     ℡ 090-1400-7141   12:00〜20:00(日曜13:00〜19:00)

2024年11月25日 (Mon)
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2009年12月06日 (Sun)

骨董市でこれを見たときの、人の反応が面白いのです。
「かわいい!」 と声をあげるか、黙って買っていく。←若い女の子、若いカップル。
「あら、ヤダ。 公民館や集会所の湯飲みじゃないのー。」←中高年女性。
「おお、この時代になったんだなあ……。」←業者カメちゃん。

じつはこれ、五十個以上売りまくった今年のベストセラーでした。
新たに五個だけ入ったので店で大事に売ろうと思います。
安く仕入れて安く売ることが出来るうちは扱いたいけど、これ以上ブレークしたらもう扱えないでしょうね。(ブレークするかー?)
高くてもいい、というものとは違うから。

sold out

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2009年12月03日 (Thu)
※ 先日コメントいただいたムー様のおかげで、12月の浦和調神社骨董市の開催日が、23日(水)に変更になったことがわかりました。ありがとうございました。
間違った日に一人でぽつんと、神社の真っ暗な森ににいくところだった。
(ヘンだと思いながらそのまま出店してしまいかねない。ボケだから。)
23日は店番いないので参加できず、タンコロを持っていくと約束したお客様、ごめんなさい。また来年。

月一回下北沢ラ・カメラで行われているアラーキーのポラロイド写真展を見に行く。
りょうは常連だが、私は初めてだ。
人の多さには圧倒されたけど、展示、すごかったです。
二重撮り、彩色、スクラップ。
すごくパワフルで、 シュール!
なんでポラロイドでこんなに多彩な表現ができるのだろう、と思う。(アラーキーだもの…。)
空と雲と木と女体の重なり、とか、白黒の空に原色、とか。
シュール、って冷徹なイメージのものが多い気がするが、そこはアラーキー、世界が、優しい。
そしてなぜかなつかしい。
「遺作展」というタイトルだけど、どうして、気力がみなぎっていました。

コートのポケットにそっと入れていった小さなゴム製の恐竜怪獣を、アラーキーにおそるおそるプレゼントした。 ( 自分が一番気に入ってて、家の電気スタンドの台にずっと居ついていたものです。)
喜んでいただけた、ようで。(もっと大きいの持ってこいよ、と言われた。)
こんなチープなもの…、と迷ったけど、心配無用だった。
…アラーキーだもの。

会場で会った山田勇男さんとりょうと下北沢駅近くで、ちょっと飲む。
ひさしぶりに会った山田さんも、なんか生気がみなぎってて、パワフルでした。やりたいことを持っている人だから、生活は出来るだけタイトに、無駄を絞って、暮らしている。
美学(なんてたいそうな言い方は似合わないけど。ゆるく「こういうのはいやだ」、という線をずっと持ち続けてる、ということかな。)、「やりたいことを持っている」 ってだけで、人って、ほんと輝いて見えるのだなあ、としみじみ思いました。
誰モ、何モ、言エナイ、山田サンノ、ジンセイ。
2009年12月01日 (Tue)

モノの紹介というよりも、だんだんモノにまつわる思い出話、みたいになってきてますねー。 ま、いいか。
今回は、イギリスのスポング社の鉄のコーヒーミル。
70年代、一部のおしゃれな?(というかモノにこだわるタイプの?) 若者の間では、このミルを持つことがひとつの憧れだった。
私のまわりでも、当時すでに結婚していた友人、漫画家の湊谷夢吉夫妻が持っていて、いつもこれでガリガリ豆を挽いてコーヒーをいれてくれた。(コーヒーに限らず、奥さんの雪子さんは料理名人。何でも一から手作りする人で、とくにパンは極上品。教わったこと、数知れない。)
その家に出入りする友達仲間は、結婚するたびに、次々とこのミルを買った。
私も結婚したときに、買った。
(このミル、手挽きタイプのなかでは一番使いやすいのです。)
みんなコーヒー好き(ちなみにみんな深煎り好き。シアトル系が上陸するずっと前から、北海道では主流だった。寒いところ系?) ということはあったかもしれないけど、そのように連鎖反応を生むモノって、他にはあまりないですよ。
人生の節目にしか買おうと思わないほど、自分たちにとっては高価だった、ということだろう。
このスポング・ミル現象は、私のまわりだけだったでしょうか。
80年代、スポング社が買収され、このミルは同じイギリスのサルター社(秤で有名な) が販売を続けた。
でも、持ち手が赤い棒状のプラスチックから無塗装の丸みを帯びた木製に変わって、ちょっぴりカントリー調になってしまった。
その後、サルター社がつぶれて製造中止になり、今は日本のあるコーヒー器具専門店が似たようなものを製造している。
ただし持ち手は、赤く塗られた丸い木製。
その店は、ずっとスポング・ミルの代理販売もやっていたので、自分が店を始めたとき、扱いたいと思って相談に伺ったけど、もうすでになかったのだった。
そのお店の方とお話したときに、「やっぱりスポング社の赤いプラスチックがカッコいいですよねー。」  とおっしゃっていた。
(だったらそうしろよ…と思った。)
というわけで、このミルに出会うとつい仕入れてしまうのでした。
目下そのうちの一台を、ギリギリ生活のビンボー青年が売約中。
まったくこういうモノには贅沢なんだから…と思い、でも自分も同じだったなと思う。 ガンバレ。

sold out

2009年11月30日 (Mon)
寒いけどがんばるのよ。
5日(土) 阿佐ヶ谷神明宮
13日(日) 調布布多天神
15日(火)、16日(水)  世田谷ボロ市(代官餅の通り)
20日(日) 高幡不動尊26日(土) 浦和調神社

……。書いててなんか…。ボロ市の1日は、ほかの骨董市の2日分だからなあ。体持つかなあ。
2009年11月28日 (Sat)

学生のころ、渋谷百軒店の「ありんこ」 というジャズ喫茶でバイトしたことがあった。
好きなミュージシャンのほとんどは、ここで覚えた。
バド・パウエルに「ひと聴きぼれ」 したのも、ここで聴いた「アメイジング1集」 の、恐怖の「ウン・ポコ・ロコ」 三連発だ。
以来パウエルは、私の背後霊となって、人生をともにする。
他の「好きなミュージシャン」とはわけが違うのです。
好きも嫌いも…、同質性、というか。(あ、パウエルファンにおこられそうだ…。)
超絶テクの「バド・パウエルの芸術」、「ジャズ・ジャイアント」、「ザ・ジニアス・オブ~」 のすごさは百も承知のうえで、私が一番愛しているパウエルのナンバーは、実はかなりボロボロになってからのLP、「バウンシング・ウィズ・バド」 の中の、「アイ・リメンバー・クリフォード」 です。
めちゃくちゃスローテンポなので、聴いてると、ゆったり、懐にかかえこまれた気持ちになる。
永遠に聴いていたい、と思う。
全てのこの曲の演奏の中で、極めつけ、だと思ってます。
LPでいえば、「スウィンギン・ウィズ・バド」、「アメイジング1~5集」、「ブルース・イン・ザ・クロセット」、「エッセン・ジャズ・フェスティバル」 なども、同様に愛聴盤。
(「イン・パリ」 はドラムがうるさくてね…。)
ボロボロ期のバウエルは、ミスタッチで隣の鍵盤もたたいてしまったり、指がひっかかったり、けつまづいたり(?)しているし、アドリブらしいアドリブもしてない(変奏ていど)。
「アイ・リメンバー・クリフォード」もしょっぱなからトチっている。
けど。 音の重さといったら、尋常じゃないのだ。
なんでしょう、この魔力は。
魂をナデナデされてるみたいです。
すごく、深いところで。 
世に「パウエル派ピアニスト」 が何人いるのかわからないけれど、ボロボロパウエルの演奏は、誰にも真似できない、重さと深さと暗さと悲しみと慈しみと力がある。
それは、スタイルじゃないのだ。
わかる人にはわかり、わからない人にはわからない…、そんなボロボロパウエルだ、と思います。
それは、鑑賞力とはまったく関係なくて、資質の問題です。
実際、パウエルは苦手という人のほうが多いし。
うめき声まで好き、という私の方が、たぶん一般的ではない。
グレン・グールドが、ピアノの前にパウエルのパネルを貼っていた、という話もきいたことがあった。 本当かどうかわからないけど、きいたとき嬉しかった。

…とっておきの人のことを書いたので、今日はなんか、すごい秘密の告白をしてる気分になってドキドキしました。



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