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露地裏骨董。 気になる商品がございましたら、「商品の問い合わせ」欄からご連絡ください。詳細説明、追加写真などをお送りします。                                                  国分寺市本町2-25-15     ℡ 090-1400-7141   12:00〜20:00(日曜13:00〜19:00)

2024年11月25日 (Mon)
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2009年10月30日 (Fri)

ステムこなごなにした乳白水玉柄の氷コップに、古色のついたムクの木の茶托を、真ん中を彫りこんで合わせてみた。
(あ、全然昇天させてないじゃん。)
これで百円のカップアイスを食べると、ぜいたくなんだか質素なんだかわかんないでしょ。
遊びにきたらこれでごちそうするね。 百円カップアイスだけどね。



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2009年10月27日 (Tue)
加藤和彦氏の遺書。< 一生懸命音楽をやってきたが、音楽そのものが世の中に必要なものなのか、自分がやってきたことが必要なのか疑問に感じた。>
私は、サディスティック・ミカ・バンドは日本の宝だ、と思って来た。
うーん。音楽やっている人、立つ瀬ないなあ。

たまたま浦和の骨董市でのこと。
おばさま三人組のお客様が、すごく強引な値切り方をしてきて、自分たちで売値の半額くらいを主張してきた。
それじゃ仕入値を割っちゃうので、とお断りすると、「仕入値割って売る人も沢山いるのよ!」
(そりゃ、長く持っているものとか早く処分したいもので、そういうものもある。)
え?と思ったのは、次の言葉だ。(彼女は吹きガラス氷コップを仕入値まで値切ろうとしていた。)
「必要のないものを買ってあげるんだからさ!」
(別の方が、「そうそう、食料品とかじゃないものをね。」)
結局ぶつぶつ言いながら、売値の一割引きで買っていかれたが、正直売りたくなかった。
そもそもなんで骨董市なんかに来るんだろう、と思ったが、しつこく粘るくらいだから彼女はすごく欲しかったのだ。
それからは、「必要のないもの、買ってあげるんだから」 が頭の中で1日リフレーンした。
立つ瀬ないなあ。 というか身もフタもないなあ。

自分で、「たかがモノじゃん。」とは思ったりする。熱くならないで頭ひやさないと、とツッコミいれたりする。
でも面と向かって人から言われると、立つ瀬ないよ。

音楽も絵も映画も本も、そして骨董も、「生活に必要ない」 と、本気で言い切れる人がいるとしたら、ある意味うらやましいかもしれないなあ。
それは「心に傷がない」 証拠だから。
2009年10月26日 (Mon)

浦和の骨董市で。
なぜか猫がずっと店に居着く。人が近づいても動じない、キモの座ったネコです。
膝に座られたら、私はそのまま固まってしまうので、(何があってもネコ優先でになっちゃうので) 膝じゃなくてよかったっす。
途中店番をまかせてコンビニへ行く。
最後にプラ箱を一個乗っ取られて閉店支度ができず、持ち上げてたらどっか行ってしまった。



2009年10月23日 (Fri)
先日、りょうが教えたらしく、某人気写真家の会社の社長さんが店に突然いらして、写真の被写体を、といろいろお買い上げくださった。
その方と写真家さんは、山田勇男さんともお知り合いで、「奇遇ですねえ。」 とおっしゃった。
いえ、奇遇ではありません、と心の中で思いました。りょうがその写真家を好きで、押しかけお知り合い?になったこと、りょうがうちの店を気に入ってくれたこと、私が山田さんと友人であったこと、山田さんがその写真家と知り合ったこと。
これらは偶然なんかじゃないと思います。
それぞれの、自分では無自覚な感性のようなものが、出会いを用意していたのだと思います。
出会いたい人には、いつか、出会う。
そう思う。
人脈を求めて社交的であったり、紹介をもとめたり、そういうことに熱心だったら、「出会い」 はないと思う。 逆説的だけど。
好きな人に出会う、ということの条件は、「ひとり」 であるということだからだ。
ひとりで感じ、考え、その考えにそって過ごしている、ということだけが出会いを用意する。
(ああ、当たり前のこと言ってるね。)
だから、奇遇じゃありません。
お会いできてうれしいです。
いつでもまたいらしてください。
お買いもの、されなくていいですから。
と言いたかったんだけどあわただしさでいっぱいになっていたから、帰られたあとで思ったのだった。
2009年10月22日 (Thu)

昨日古い友人の映像作家、山田勇男さんと電話で一時間以上も話してしまった。
久しぶりだったので話があちこちに飛ぶ。

昔々、山田さんが札幌で初めて八ミリ映画を作りはじめたころのこと。
彼の友人でスタッフとして参加した人たちが、仕事を終えてから夜山田さんのアパートに集まり、打ち合わせをしたり、ラッシュを観たりした。
みんな若くて、お金がなかった。
でも制作の動機と情熱だけはあった。
その時の雰囲気が、制作グループホヲベニの人たちと重なる。
そのときに、食事とともに、食卓に人数分ふせて並んでいたのが、このアンカーコップだった。
グリーンの濃淡のとりどりが、美しいと思った。
打ち合わせのあとこのコップでいただくビールは、とてもとてもおいしかった。
コップがよかったのか、映画づくりが楽しかったのか。 (と言っても、その最中はみんな苦悩していたような…。言い争いもあったり。 でも、底の方で、やっぱり山田さんのために自分の役割を全力で果たすのが楽しかったのだった。)
そう、そもそも、私が古いモノにはまったのは、山田さんのせい。
その時のこのコップからです。

アンカーコップとは、戦前から戦後にかけて食品の容器だったもので、底にCANとかSGFとか山羊のマークとか、それに加えてMADE IN JAPAN (輸出用) とかエンボスが入っていて、縦じま。(しまなしもある。)
SGFは容器だけでなくコップ専用も作っていたので、今はCANより見かけることが多い。
再生ガラスなので無色からグリーン、ブルーまで、濃淡もいろいろある。
最近、SGFのウィスキーグラスのバージョンを箱入りで見つけ、骨董市でちびちび売っている。(店にはもう置けないので。)
このコップ、30年以上前から値段が変わってないのです。
昔も今も、普通サイズで千円台。
限りなくクスリビンに近い雰囲気の、シャープじゃない、できそこないみたいなこのコップ。
ずっと好きで、店を始めて以来切らさず仕入れ続けています。

                          常時在庫あり

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