露地裏骨董。 気になる商品がございましたら、「商品の問い合わせ」欄からご連絡ください。詳細説明、追加写真などをお送りします。 国分寺市本町2-25-15 ℡ 090-1400-7141 12:00〜20:00(日曜13:00〜19:00)
チャンドラーだったか、ウールリッヂだったか、「女に向かない職業」 という小説だったか、すっかり忘れたけど、「トーストパンを床に落としてしまうときは、必ずバターのついてるほうを下にして落としてしまう 」 というフレーズがあって、実際にトーストを落としてしまったときなど、必ず思い出していたもんでした。
このフレーズにならっていえば、「モノをこわすときは、必ず高いものからこわしてしまう 」という法則があるのだ。
つくづく、骨董屋は「私に向かない職業 」である。
私は実は「わたしびと 」なんかじゃなく「こわしびと 」なんでした。
ほかに今月こわしたものは、あられガラスの長方形のペン皿。
被害額もさることながら、自分の手で吹きガラス氷コップを一つ消滅させた、ということが一番やるせない。
ここに写真を載せて昇天させます。
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ニコニコ堂コーナー 長嶋康郎
「ぐちる」 2
世の中の人々が競争しないと堕落するのだとしたら、絶望だ。 ソ連が崩壊した原因が独裁政治によるものだという意見の他に、競争の原理を無くしたことによる人々の怠慢によって成長がすさんでしまったのだ、という見方が出てきたらしい。 だから共産主義は破綻する運命にあるってことになってしまったようだ。
そもそも新左翼や全共闘はソ連型の共産主義化には反対だったのが馬鹿な世論により共産主義の理念がソ連であるかのようになり、左翼論者もすっかり萎縮してしまった。 しかし、なら、競争の原理により勝ち抜いた者が弱者を救って行く、という原理的に「上から目線」 の福祉政策にしか人間の特性がいかせないのだとしたら、人々はそもそも格差的でしかないと認めなくてはならない。 つまり絶望的なことであるよ。 人間はそもそも馬鹿なんだ、と。
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手違いで途中で送信されてしまいました。おまけに前回の写真までくっついてしまった。
ビヨンセの最新二枚組CD、すごくいいのに。
曲想がダサいっちゃダサいかもね、と思う。
おしゃれ系HIP HOPとはほど遠い。
ジェイZだってダサいっちゃダサい。
そんなこと言ったらJBだってダサいっちゃダサい。いいの。私は黒人の汗の匂いがぷんぷんする音楽が好きなのさ。
笑ってた大学生の人は、ルー・ドナルドソン見たさに東京ジャズ2009に行ったそうです。なんてシブい!
ビヨンセの最新二枚組CD、すごくいいのに。
曲想がダサいっちゃダサいかもね、と思う。
おしゃれ系HIP HOPとはほど遠い。
ジェイZだってダサいっちゃダサい。
そんなこと言ったらJBだってダサいっちゃダサい。いいの。私は黒人の汗の匂いがぷんぷんする音楽が好きなのさ。
笑ってた大学生の人は、ルー・ドナルドソン見たさに東京ジャズ2009に行ったそうです。なんてシブい!
思いがけず、再入荷しました。15年やってて三個目です。ブリキの幻灯機にも、いろいろなかたちがあるね。
最近、思うこと。
店である以上、モノの行き先や行く末を選べない。
たとえもう作られることのない完品を、「部品取りにする」といって買っていかれても、それはその方の勝手。
ずっとそう思ってやってきた。
でも、最近はちょっと、それは違うかな、と。
週に一度くらいの頻度でお見えになるお客様がいる。この方はちょっと「買い散らかし屋」の気味があって、いろいろなジャンルのものをよく吟味されずに買われ、後で「返品できるか?」(出来ないんですが)と言われたりするので、「よくお考えになってから…」と、心配になっていつも言ってしまう。
ほんとは商品は、こういうものをずっと探していて、やっとめぐりあった、という方のところにいってほしい、と思う気持ちがあるのですが、人の、ほしいと思う気持ちの強さや、ほしい動機なんて、こちらには分からないんだから、ふみこむべきじゃないなあ、と思う。
私だってほかの店で「あの人、買い散らかし屋。」と思われてるかもしれないしね。
モノの買われていく先を選びたいという気持ちは、ほかの業者さんたちにもあるらしく、ある人は、他の人には見せないといい、ある人は、見せても(見られても?)値段を高く言うと言っていた。
ウチは複数で店番をやっているので、値付けはきっちりやらねばならず、お客様によって値段を変えるということは出来ないし、あまりしたいことではない。
また、お目当てのお客様だけに、「こんなモノが入ったんですけど…」って取り出してみせるというのも、よけいなプレッシャーをあたえてしまうみたいで、なんか、しにくい。
自分がそうされたら欲しくなくても「いただきます」といっちゃいそうだもの。
いつでも入荷しそうなありふれたモノは悩むほどのもんじゃないが、前に「戦争死亡証明書」というのを売ったことがある。
山買いの紙モノのなかに入っていた。
ペラペラの半紙に、住所、名前、所属部隊が手書きで書かれ、「右の者は××にて死亡したことを証明します。」 角印。
この紙切れをクリアファイルにいれ、骨董市のたびに目につくところに置いて、一年くらい持ち歩いた。
戦時物コレクターかその研究などをされてる方のところにいってほしかったのだ。
やっとそれらしきお客様のところへ行ったときは、心底ほっとした。四百円にした。
こういうものは値段じゃないです。
この商売は、モノの売買ではあるけれど、それが古い一点物であるかぎり、「おくりびと」 風にいえば、「わたしびと」 でもあるのだと思う。
モノのほうが私より長生きするのだから、それを求めている人に早く渡さなきゃ、と、年を重ねるほどにそう思うようになった。(もう間に合わないって?自分でもそんな気が…。)
並べてしまったモノは早い者勝ちだけれど、並べてないモノは、「買わなくていいんだけどね、プレッシャーに思わないでね。こんなモノが…。」 と、人とモノのマッチングを仕掛けてもいいかな、と思いはじめているこの頃です。
ちょっと気になって、ミンガス「メキシコの思い出」の録音年を見てみたら、57年でした。
エリントン「極東組曲」が66年。ミンガスのほうが10年近くも古かったのです。
ということはエリントンの影響を受けてたとしたら(受けてるね)50年代以前の演奏に、ということで、その後のミンガスは独自に花を咲かせた、ということになる。
失礼しました、ミンガス叔父さん。
このクリフォード・ブラウン・スーパーベスト(ユニバーサル)も先日タワレコで。
実はわたしはベスト盤大好き人間なのです。
アンソロジーは、きらい。
聴きたい人のトラックに混じってどうしても聴きたくない人のがあって、トラック飛ばしに忙しくなるから。
ベスト盤でレーベルをまたいでるのはめったにない。これも全部エマーシー盤からで、「エマーシーのC.ブラウンのベスト盤作ってどうすんだ、全部聴け!」 と思う方も多いでしょうが、いや、運転しながら聴くには、なかなか便利なんです。
アップテンポのナンバー、バラードナンバー、歌伴、全部バランスよく入っている。
しかし、C・ブラウンの音を聴くと、なんでしあわせ感でいっばいになるのだろう!
あのアルファ波の高い、やわらかな音色?
ほっとくといつまでも続けてしまいそうな湧き出るアドリブ?
一枚聴き終わると、お腹か胸か、とにかく何かがいっぱいになる。
爽快感と、満足感と、あったかい気持ちでいっぱい。
こういう感じにさせてくれるのをほんとの「癒し系」というのだ。
昔から、C・ブラウンが弟だったらいいなと思っていた。
そしたらいっぱいいっぱいかわいがってやる、と思っていた。
彼はこの演奏の頃24、5歳。
夫に「ねえ、これ24、5歳のときだよ。それにひきかえうちのT(息子)は…。」 とついこぼしてしまい、「クリフォード・ブラウンと較べるな!」 と怒られる。