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露地裏骨董。 気になる商品がございましたら、「商品の問い合わせ」欄からご連絡ください。詳細説明、追加写真などをお送りします。                                                  国分寺市本町2-25-15     ℡ 090-1400-7141   12:00〜20:00(日曜13:00〜19:00)

2024年11月25日 (Mon)
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2010年11月01日 (Mon)

よくあるブリキ枠の金魚鉢ですが、これは普通のよりひとまわり小さくてかわいいのです。
珍しくワレなし漏れなしで、フタもついてます。 めだかにちょうど良さそうなサイズだけど、ドライフラワーなぞのほうが似合いそうな…。 

sold out

今月の骨董市

※  6日 (土)  阿佐ヶ谷神明宮 (阿佐ヶ谷駅北口)
※  7日 (日)  大江戸骨董市 (有楽町駅フォーラム口)
※ 14日 (日)  布多天神 (調布駅北口)
※ 21日 (日)  高幡不動尊 (高幡不動駅)

今月は、「ドーの古道具市 その一」 という催しに出店させていただくことになりました。
日時 11月27日 (土)、28日 (日)
   11時~19時
会場 クラスカ二階 ギャラリー&ショップ ドー
   目黒区中央町1ー3ー18

くわしくはまた後ほど。



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2010年11月01日 (Mon)

このミラーは、イギリス。市場で盆で回ってきたとき、3500円までだったら、買おうかなと思ってたの。
一面にワレがあるし、誰も欲しがらないだろう、と思ったので。
ところが、いるんですねえ、必ず欲しいモノがかぶる方たちが。
どんどん競り上がって、いつのまにか落としてしまったよ、わたしが。 9000円で。
あーあ、と思って。
下りる、ということを癖にしないとね、おとななんだから…。
仕入れにはいろいろな方法があって、一般からの買い取り、市場、こむかいなどがあるけど、最近思うのは、この業者だけの市場が、一番高いかもしれないなあ、ということ。
考えてみたら、「古いモノが一番好きな人たち」 が何十人と集まっているのだ。
一般世間と違うのだ。
いくら見事な伊万里の大皿が出たからって、「いいねえ」「イイネー」「イーネ!」 と声が飛び交う集団世界って、ほかのどこにあるのよ。
かくして、「業者人気」 で高値でしか仕入れられなくて、でも一般にはあまり見向きもされないもの、ってゴマンと存在する。
そういうモノは、いつかまた業者間で売り買いされることになる。

「青年Aのギャルソン」 と同じでね、ときどき、これはゲットしたい、いくらでも! という気分になるときって、あるのよ。
ちょっとアナーキーな気分でね。 
でも、95%くらいは、つつましくやってるつもりです…。


2010年10月25日 (Mon)

リンドべり、ではござんせん。
60年代から70年代にかけての、第一次 (かどうか知らない。戦前にもあったのかしら。) 北欧デザインブームの頃の日本製です。
下手くそな葉っぱ。
だいいち、汁物もOKなフチが立ち上がってる形からして、すでに洋皿ではないような…。
この手のデザインはあふれていて、デコラテーブルの流行とセットだったっけ。
若い母親が嬉々として買ってくるのを、なんかウザい、無地がいいな、と思って見ている子供でした。
花柄の鍋もきらいだったな。
今は、柄によるな。
この頃のモノを見ると、カーテンにアップリケなどをしていた明るくノーテンキだった母親を思い出します。

sold out

2010年10月22日 (Fri)

パッチワーク、なんて言葉は似合わない、業者市場でときどき出る、古布のつぎはぎ布。
エコ、という言葉も似合わないな。
古布を重ねて縫い合わせてるものはずっしりと重く、こたつがけや冬布団の補助などにしたのだろう。
「つぎはぎ」 と 「ボロボロ」 ほど評価が高い。
とはいえ、大きな破れはさらに古布でツギをあてたり、小さな破れは返し縫いでステッチを入れてからでないと、実用品として売れないのです。
その作業をしていると、なぜかしんみりしてくる。
買われた方も、「直し」をひきついでくれるように、と思う。
破れるたびにステッチを入れ続けていくと、このつぎはぎ布はいつか壮大な 「刺し子布」 になるだろうなあ、と想像したりする。


2010年10月20日 (Wed)

今日の朝日新聞に、映画公開の記事が載っていた。
この小説が、どのように映画になったのか…。 心配しつつ、とても興味があります。

暗い雲におおわれている冬の空。 鉛色の海。 海の反対側には山並み。 坂道。 主力産業の廃れた斜陽の町。
それがこの小説の、主人公です。
 私は、函館には行ったことがないのだけど、(汽車と連絡船では何度も何度も通ったけれども) 小樽で暮らしていたので、この沈鬱な空気感は、身に染みている。
まったく、主人公たるにふさわしい町だ。
その沈鬱さが不快かというと、そうじゃないのです。 むしろ、ゆりかごのように心地よい。

じつは、佐藤泰志さんの御一家とは少しご縁があった。
泰志さんは、ためいきばかり、ついてる、という印象があった。

急死されたとき、ご家族はさぞショックだろう、と
かける言葉を失っていると、喜美子夫人は、ぜんぜん取り乱したりせずに、言った。
「やっと、死ねたね、と思った。 むしろ、今までよく生きたって。」 
それは、忘れられない言葉だった。
このご夫婦は、いくつもいくつも修羅場を経験したのだろう。
その度に、持てる力のすべてを尽くしたのだろう。
自信と諦観と覚悟があってこその言葉である。
周りは遺された人の心配をするものだが、それを聞いたとき、「何もいうことはない。 心配はいらない。」 と思ったのだった。

当時、小説本をいただいて読んでいたけど、おととしだったか、クレイン社から 「佐藤泰志作品集」 が出て、主要な小説のほかにもエッセイなども入っているのが興味深かったのでした。

「海炭市」 は、いまや全ての地方都市の代名詞だと思います。
その中で日々を紡ぐ人たち、すべての話です。



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