露地裏骨董。 気になる商品がございましたら、「商品の問い合わせ」欄からご連絡ください。詳細説明、追加写真などをお送りします。 国分寺市本町2-25-15 ℡ 090-1400-7141 12:00〜20:00(日曜13:00〜19:00)
先日店に行ったら、なにやら店番ヒロカがオロオロしている。
子猫が店に入り込んで、什器の大きな家具の奥にいるらしい。
私はおびきだすためのカツオブシパックを買いに走る。 (食べやしなかったけど。)
ヒロカは懐中電灯で探りながら、長い棒で、家具の裏の奥へ奥へと逃げ込む子猫をなんとか手前に来させるようにする。
子猫はバカだから、自分から入り込んで出られなくなったりもするのだ。
もう、人間の子と同じくらいバカな生き物なんです。
ヒロカの奮戦ぷりといったら!
つぎつぎとモノを動かし、スカートが汚れるのも構わず、救出しなきゃ!の一心で、ああーそっちいっちゃだめ、ほらこっちおいでー、とひっきりなしに話しかけながらはいつくばったり、カウンターの上に飛び乗ったり。
やっと家具の裏からは出したが、そのあと見失ってしまった。
じつは、店の入口からすぐのところに隣の建物との通路があり、そこが野良猫一家のホームグラウンドなのです。
だからいれかわりたちかわり、よく迷い込んで来る。
いや別に、閉店時間になったら出ていってくれたらいいんだけどね。 (でないと監禁しちゃう。)
大人猫は追い出すときにわかってくれるけど、子猫は、ほらバカだから。
それにしてもヒロカの奮戦には、見とれてしまいました。 オームを助けるナウシカみたいでした。
「バイトして数年(←自分で忘れてる)、今日が一番疲れましたー。」
以下当店のツッコミ係、バイトMの談。
「猫の世界でさ、ここに入ってくることが、冒険話か、大人になる通過儀礼みたいになってるのかもよ。 あそこのぼーっとした店番の目を盗んで2階でくつろいできたら一人前! みたいな。(そんなのもいた。)
『おまえ、行った?』
『2階まで行ったぞ!』
『わあ、スゲー!』
みたいな。」
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市場では、よく油絵や水彩や版画などがセリにかかります。
「実際に描かれてる絵」 は、どんなにシロウトっぽくても、印刷より評価が高い。
この絵がセリ台にのったとき、 あら、なかなかよく描けてるじゃん、 素質あるよこの人、 と思って買った。 (セリなので一瞬の判断なのだ。)
店に運んでからよく見たら Picasso のサインが。 (複製だよ、もちろん。)
失礼しました。 巨匠ピカソさんに、めちゃくちゃ上から目線で。
でも、額にかなり時代もあり、なかなか上質な複製だったのでした。
じつは、どんな下手な絵でも描かれてると評価が高い、というのがいまいちよくわからないでいる。
(売れるってことね。 この業界の評価基準ってそれしかなかったね。)
私は中身より額目当てで買うことが多くて、生の絵はつまらなければキャンバスとしてあげちゃったりする。
私なら、複製でもいいから、心底好きな絵と暮らしたいなあ。
なんだったらカラーコピーでも雑誌の切り抜きそのままでもいいな。
ここにまた、売れセンものと自分とのズレを発見…。
sold out
古い額って、あそべます。
実はここんとこずっと、ブログ・スランプでした…。
管理人嬢がケータイで自ブログを読めるようにしてくれているけど、iモードのマークがちらちらしてると、早くきらなきゃ!と思ってなかなか読めなかったのでした。
(ほんとはiモードってのが何なのかもよくわかってないのだけど、なんかお金がかかりそうな匂いがするので。)
だからコメント欄だけすばやくチェック入れてたんだけど、ある日ちょっと自分の過去ログを読んでしまったのですね。
そしたら、柱時計の件やこね鉢の件などね、ああ、やだねえ、と思ってしまって。
事実をそのまま書いただけなのに、文にするとなんでちょっといい人っぽくなっちゃうんだろう、と思って。
いい人、なんかいやだし。
違うし。
かといって、悪ぶってこんな悪いことしましたって書いてもね、偽悪趣味もまた、たち悪いしね。
と思ったら、なんかスランプになりました。
もとから私は下町人情モノってのが嫌いで、「フーテンの寅さん」シリーズとか、「三丁目の夕日」(マンガも映画も)とかが、かなりだめなのです。
あの手の人情が、もしほんとにあふれてる地域や時代があったとしても(ないような気がするが)、それはすごくいやなこと(同調圧力とか個の権利侵害とか異質な存在への排他性とか)とセットなんだな、と思ってしまう。
同じ、ハートウォーミングものでも、「スモーク」はOK(夫に、お前はニューヨークの下町ならいいのね、とつっこまれたけど。)、「バグダッド・カフェ」も大好き、でもすごく評価が高い「ニューシネマパラダイス」はダメ、西原理恵子は好きで、「東京タワー」はダメ、と、どういう基準なんだか自分でも分からないけど、わかれている。
いい人、と思われることは、そのちょっとうんざりするほうの人情モノ世界に入れられるようでいやなのかもしれない。
文は、むずかしい…。