忍者ブログ
2024.11│ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

露地裏骨董。 気になる商品がございましたら、「商品の問い合わせ」欄からご連絡ください。詳細説明、追加写真などをお送りします。                                                  国分寺市本町2-25-15     ℡ 090-1400-7141   12:00〜20:00(日曜13:00〜19:00)

2024年11月25日 (Mon)
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2010年05月24日 (Mon)

地球儀も仲間を呼ぶ。 ウチだけかなあ。


極端に、数学が苦手です。
脳の数字をつかさどる部分に欠陥があるとしか思えない。
計算ができない。
ちょっと前に、骨董市で八千円分まとめ買いのお客様に、三千円も安く言ってしまって、たいへん喜ばれた。
(なんで喜んだんだろう、とあとで計算し直して気付いた。)
まとめ買いのお客様。 これからはちょっとお時間をいただきます…。

「博士の愛した数式」なんてこわい題の本はとても読めない。

その私がですね、骨董市ってもうかってんのかなー、って運転しながら初めて考えてしまったのでした。
おおざっぱにいって、売り上げの二分の一が仕入れ代として、さらに出店料、ガソリン代が売り上げの四分の一として…。
(この時点でもう計算できない。)
家を出てから帰るまで14時間。
重労働。 日に焼ける。 暑い。 寒い。
計算はできないけど、なんかわりに合わない気は、していたな。 ただの勘で。
まあ、純粋の稼ぎはわずかでも、そのわずかずつの積み重ねがなけりゃ、暮らせないからね。
カツカツでもね。
いい言葉だなあ。 「カツカツに暮らす」 って。
関西弁の「ポチボチ」って「カツカツ」とは違うのかしら。
ちなみにウチの店の電話番号は8535(やっとこさっとこ)だ…。
骨董市のメリットも考えてみよう。
こむかいで仕入れができる。
業者さんたちと話ができる。
大勢のお客さんと話ができる。
品物の虫干しができる。(かわりに、急な雨で全部水浸し、というスリルもある。)
ひなたぼっこ。

ほかには…?



PR
2010年05月21日 (Fri)

「アンドロギュノスの裔(ちすじ) 渡辺温作品集」(薔薇十字社)という本がありまして。
なんかすごい因縁の深い本なのです。
最初に買ったのは、1970年前後の初版。
その後人に貸して、返ってこなかった。
しかたがないので古本屋で買いなおした。
(これを二回繰り返した。)
また山田勇男さんに頼まれて、神田の古本屋で探しだして送ったりした。
だから何度も買うことになったけど、今はたしかにウチにあるはず。
(先日、初めてお会いしたチエちゃんという方に、あるよ、貸すよ、と約束したのだ。)
と思って探したら、外箱はあるけど中身がない!
いろいろな人にすすめて貸しまくってたので、最後に誰に貸したんだったか…。もう、この本を探し出す気力も経済力もない。(買いなおす度に、倍々で高くなっていたのです…。)

渡辺温は、「可哀そうな姉」 と 「兵隊の死」 が有名で、アンソロジーに入ってたりするけど、私が好きなのは、「父を失う話」。

父に誘われて、小さな男の子が港まで散歩にでかける。
歩いている途中に、父の姿かたちが少しずつ変わっていき、だんだん自分の知らないお父さんになっていく。
港につくころにはすっかり 「知らない男の人」 になってしまった。
そしてその男の人は船に乗って行ってしまい、男の子はひとり港に残される。
…という、短いお話です。

私のかいつまみ方が下手くそなのでうまく伝わらないと思うけれど、この男の子の、人生というものに感じる根源的な不安と心細さと寂しさみたいなものを感じて、読むたびにいつも泣きそうになるのでした。

というわけで、この本をお貸しした方、このブログが目に止まったら返してね。それとも、国書刊行会あたりで、いいかげん出版してください。
ついでに「新青年傑作選」もぜひ再発を。



2010年05月19日 (Wed)

バイトのりょうが参加している制作集団ホヲベニの展示です。
ゆるい結束と規律の集団とお見受けするのに、ちゃんと毎年作品を展示してるとこがえらい。
しかも作品が本気だ。
写真、油絵、インスタなど。(たぶん)
期間 6月1日(火)~6月30日(水)
時間 16時~21時
場所 世田谷区代沢2ー25ー13 202号室 (木曜館さんから茶沢通りの信号を渡ってすぐの右手。ダイドーの自販機が目印です。)
お問い合わせ 月 090ー5787ー5557 (ケータ)
火 090ー6802ー6375 (ショータ)
土 090ー5789ー0567 (リョー)
毎日 080ー4325ー6919 (ユータ)

DMの写真の、普通のアパートの二階のお部屋です。
でもドアを開ければ普通じゃない世界がひろがっている(はず)。



2010年05月15日 (Sat)
Kさんの友人のブログでは「Kさん」と書かれていたときいたので、私もそれにならったほうがいいのかしらと、迷いながら、「Kさん」と書きました。
でも今そのブログをみてみたらちゃんと本名で書かれていたので、ああ、いいんだ、と思いました。
実は匿名、仮名というのはとても気持ちがわるいのです。 名前は、その身体と同じだと思う。
なので、本名を書きます。金沢史郎さん。
フラグメント舎主宰。
フリージャズコンサートなどさまざまな企画を行った。
阿部薫さんもリチャード・エイブラムスもデレク・ベイリーもハン・ベニンクも金沢さんの力添えがあったからこそ札幌で実現した。
まちがいなく、札幌の、ある音楽シーンの一翼を担った方でした。
金沢史郎さん。
夕張出身。旭川工専卒業。
いつもおだやかな、方でした。
2010年05月15日 (Sat)
昨夜、共通の友人からメールあり。
闘病していた札幌のジャズ喫茶時代からの友人、K・シローさんが5月6日に亡くなったとのこと。

彼からは、今年の2月に長い手紙をいただいた。
去年から大病を患い、最適の病院、最適の治療法を選び、その副作用も納得して前向きに治療に専念していることが書かれていた。
「全然悲観していません。ワールドカップの観戦を楽しみにしています。」 と結ばれていた。

その、知的プロジェクトをこなすがごとき冷静さと前向きな姿勢に、すごいな、と心を打たれた。
自分だったら? こうはなれないような気がする。

またあのおだやかな、ゆったりした声をきけるもんだと思っていた。

Kさんと一緒にフラグメント舎をやっていたK・トシキさん。 室蘭ディーディーのマスター。GROOVYの野川さん。
みんな若くして亡くなった。
人間はみな等しく死ぬけれど、その順序は不公平だ。
そして、理不尽。

Kさんと会ったとき、話したときの声や表情や言葉の断片を、出来るだけ多く思い出そう。
これからも、思い出すことだろう。 何回も。

そしてKさんに一番ふさわしい 「セシル・テイラー葬」 を一人でしよう。
Prev93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103  →Next
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
フリーエリア
最新コメント
[06/13 リルコ]
[06/12 徘徊中年]
[04/25 リルコ]
[04/22 くたくたにゃん]
[04/11 リルコ]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
No Name Ninja
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
P R