町の噂

…　という古い歌がありますね。
Fats　Warller　だったかなあ。　（確かめてみようともしない私。）

あいさつていどの仲で特に親しくはない同業の女性が、　　あるとき私に買い取りの仕事を回してくれた。
自分は都合が悪いから、　　と。
人に買い取り仕事を回す、　ということは、　　実はけっこう勇気がいることだと思うのです。
お客様からの信用を丸投げするということですからね。
ちょっと迷ったけどお受けして、　　自分に直接来た仕事より緊張しました。
そのおかげで、　　そのとき私はすごく助かった。
その後も何かにつけ親切にしていただき、　　いつも、　　ありがとうと感謝していた。

するとそのあと、　　複数の方から、　　彼女の悪い噂を耳にするのでした。
こういう人だ、　　こんなことがあった、　　こうらしい…　。

彼女のことをじかに知らない人まで、　　「一人じゃなくて複数の人が悪い人だっていってるんだから、　そうなんだよ。」　　という。
「あれじゃ離婚するよ。」　　　と、　彼女の私生活事情まで教えてくれた。　（ちなみに、　この方も離婚されている　…。）

あまり関わるな、　　と親切心で忠告してくれてたのだろうけど、
むしろこのことのほうが、　　こわいと思って。
だって、　　複数の噂　　→　　無検証　…。
私なら、　　例え自分が離婚したとしても、　　事情を知らない人にこんな風に言われたくないなあと思ったのでした。
でもね。
そういう噂好きの人たちは、　　概して人が良くて、　人情があって、　　世話好きなんだよね　…。
だから親切心を無下にしてごめん、　　とは思うけど、

噂の彼女は、　　私にはいい人なのです。
だから、　　たとえ百人から悪い噂をきいたって、　　私がそう思う理由は何もないのです。
こういう点では、　　昔から私はまったくぶれてない。
（それで失敗したことは？　　いっぱいあるよ。　　でも、　自己責任。）

噂話といえば、
だれかさんとだれかさんが麦畑　…、
という不倫話も昔から耳に入るね。
よく知らないんだからほっときな、
ただの仲良しかもしれないじゃん、
たとえそうだとしても、　　純愛かもしれないじゃん、　　と思う。





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