JAFは優しい。

雨の日。　　ワイパーをかけたら、　　なぜか一回で止まってしまう。
レバーを手で持ち上げてないと連続してかからない。
これは故障だと思って、　　そのまま行きつけの修理工場に走って行った。
そしたら、　　ワイパーのレバーを逆向きに入れてただけだったって。
もう八年も同じ車に乗ってるのに。
また別の日。　　暑かったので車のクーラーをかけたけど、　　全然かからない。
故障だと思って、　　また修理工場にそのまま走って行った。
そしたら、　　風量を０にしていたからだったんだって。
謝る私に、　「故障がないのがなによりですから。」　　と、　優しいおことば。
（忙しいのにこのバカ女！　　って絶対思ったね。）

どちらも最近の話です。
かように私は車という機械と　（パソコンも。）　性が合わないのに、　　週に一度は片道２時間くらいのドライブをしなきゃいけないのだからね　…。　　
　
先月はライトつけっぱなしのバッテリーあがりで、　　今年二度目のJAFもよんでしまいました。
まず助手席につみっぱなしのテントやら荷物やらを下ろしてくれて　（バッテリーがどこにあるかわかっていたら事前にやっといたのに）、　　線をつないで、
「じゃエンジンかけてみてください。」
というのでかけたらかかった。
「ほらね、　バッテリーが空っぽだったんですよ。」　　というので、
「わかりました　ー。」　　といいながら、　　エンジンをプツンと切った。
「あ、　切っちゃだめですよ！
最低１時間以上はかけてないと！」
…だって、　　かけてみろって言ったから　…。
自宅だしエンジン音うるさかったんだもの。
で、　彼はまた助手席の荷物を下ろし、　　線をまたつなぎ直したのでした。
「もう切っちゃだめですよ！」　　と言い残して振り返らずに去って行ったシェーン。　
ごめんなさい。　…そういうものとはしらなかったんです。
（前にバッテリーあがってJAFにきてもらったときは出先だったので、　　そのまま乗って帰ったからよかったのね。
その前のときは、　　バッテリーごと交換したんだった。）

夫なら絶対　　「このバカ。」　　というのに、　　JAFの方は、　　またいつでも呼んでくださいね、　　と優しい。
今までどなたもみんな優しかった。

私が独居老人になったら、　　「JAFの者です。」　　と玄関でいわれたらすぐ信用してだまされちゃうだろうなあと思った。





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