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2017年11月20日 (Mon)
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2014年06月18日 (Wed)
桜桃忌が近いので。
唐突ながら、 山上憶良のことを思う。

〈 世間(よのなか)を憂しと恥(やさ)しと思へども飛び立ちかねつ鳥にしあらねば 〉

この歌はいつでも現代的。

〈 憶良等は今は罷(まか)らむ子哭くらむその彼の母も吾(あ)を待つらむぞ 〉

これは上司や同僚との宴席でその俗っぽさに耐え切れず、 妻子の待つ場所へ戻るため座を中断する、 と告げる歌。
この「らむ」で畳みかける、 きっぱり感。 
これを読んだとき、 太宰が実家から留学をすすめられ、 同棲女性がいることを理由にそれを断る手紙の一節、
「 出世のことより、 馬鹿な女と馬鹿な苦労をすることが今は大事だと考えます 」
を思った。

憶良は、 まされる宝子にしかめやもと詠う生活歌人ではあるけれど、 それはかなり意識的な覚悟であり、 無自覚ならこんな歌を詠むはずもなく、 ときどきは桜桃を食べながら 「子より親が大事。」 と呟いた人ではないかと思っている。

その姿はまた、 大衆からの疎外感とそれへの愛着を自覚し、「生活者であること」 を目的化せざるを得なかった若い吉本隆明を思わせる。 (そういうのは近代の病ではなかったのだ。 才気あふれる柿本人麻呂は田村隆一的?)

太宰で一番好きな言葉。
〈 人は、暗いうちは滅びない。 明るいのが滅びの姿です。〉
(出典作が今ないので一字一句正確ではありません。 )

文学者の戦争責任から出発した吉本の評論体系も、 それにひきつけられた読者も、 この感覚は共有していたのではなかったろうか

かくして、 いつのまにか憶良と太宰と吉本がつながってしまったのだった。

「文学から僕は倫理を学んだ。 おそらく作者の意図に反して。 だが作者の苦しみに即して。」(吉本)






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