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露地裏骨董。 気になる商品がございましたら、「商品の問い合わせ」欄からご連絡ください。詳細説明、追加写真などをお送りします。                                                  国分寺市本町2-25-15     ℡ 090-1400-7141   12:00〜20:00(日曜13:00〜19:00)

2024年11月24日 (Sun)
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2012年03月12日 (Mon)
あのね、 気を悪くされる方がいたらごめんね。
しょうじき、 あの日から一年、 って、 どういう意味があるのだろう、 と思ったのです。

「一見ただのガレキの山ですが、 見てください、 ここにランドセルが。 ぬいぐるみもありますね。」
って、 テレビのレポーター。
一年たって、 まだそんなこと言ってる。

ガレキが撤去されて道路だけが見える平地。
ほんとは、 この道路脇にプレハブづくりの小さな工場や小さな商店が立ち並んでてもいいんだ。
一年もたてば。

復興ビジネス、 ってことば、 イメージ悪いかしら。
私はどんどんやればいいと思う。
一番復興の近道だと思う。
去年、 お花見やお祭りやイベントの自粛ムードが広がったけど、 
あれ、 被災地の人達にとってどんな意味があったんだろう。
その自粛ムードをすすめた方々は、 復興ビジネスなんていうと、 震災を食い物にして、 とか、 震災をだしにして金儲けして、 とか、 絶対いうんだろうな。

「同情するなら金をくれ」 って名言た。
復興ビジネスをたたいて何もしない、 っていうのが、 ほんとはいちばん残酷なことだと思う。

少なくとも、
たたかない人でいよう、 と思ったのでした。




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2012年03月09日 (Fri)

買いだし業者さんから譲っていただきました。
工務店の方が、 古い大きな引き出し家具にぴったり詰めていたものです。
箱は一つ一つ手作り。
釘とかネジとか分類しておさめていたんでしょうね。
自分使い用でもまじめにきっちり作られていて、
こんな工務店なら、 さぞかしいい仕事をされていたことと思われます… 。


                                  ブリキ角箱   約7㎝四方 深さ約3㎝    約30個あります。
sold out
  
                   
                      





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2012年03月07日 (Wed)
昨日つげさんのことにふれたら、 クロコさんから熱いコメントをいただきまして、
返信をと思ったのですが、 コメント欄にはとても書ききれないと思い、
あらためて書いてみようと思いました。
つげさんのことは、 好きすぎてうまく書けるかどうか… 。

クロコさんは、 「タキシード猫クロコ・プリンセスの怠惰な日常」 というブログを書いていらして、 映画評や本、 日常のことなど、 とても共感できることが多く、 愛読させていただいております。
だからね、 意外じゃありませんでした。

つげさんの漫画を最初に読んだのは、 たしか女性週刊誌に載っていた 「チーコ」 と 「紅い花」 だったと思います。
(でもそんなことってあるかな?  思い違いかしら。)
漫画誌ガロもとても人気で (クロコさん、 早熟な高校生でしたね。) ガロの人気作家、 いっぱいいますけど、 (林静一、 鈴木翁二、 阿部慎一、 古川益三、 勝又進…、)
そしてみんな好きでしたけど、 つげさんほど心の深部までくいこんできた方はいなかった。
クロコさんと同じく、 私も完璧にヤラレていました。

それは当時の若者の共通項みたいなものだったかもしれません。
おかっぱの女の子のあだ名はチヨジ (「もっきり屋の少女」) だったし (いや、 チヨジの影響でおかっぱだった?)、
いつも白いランニングシャツを着ていた男の子は、「ねじ式」 と呼ばれていたっけ。
(ついでに言うと、 各大学に一人ずつ 「ゲバラ」 と 「ローザ」 がいて、 ギターやってる子は 「ジミ」 だった。)

「海辺の叙景」 ね、 最後の見開きのページがすごいですよね。
男の子が女の子にいいとこ見せようと、 雨の降る暗い海を必死になって苦しそうに泳ぐ。
女の子は涼しい顔して (吹き出しだけだけど、)  「ステキよ。」 「いい感じよ。」 と見物している。
つげさんが女の子とはこういうものだ、 と言ってるなら、 これでいいんだな、 と、 私、 思いましたもん。
「李さん一家」 も、 好きです。
もはや不条理に住み着く人の代名詞。 (あまりいないか?)
生活感むきだしの食堂などに入っちゃうと、 あまりにも 「リアリズムの宿」 だねえ、 などと言ったり。
《つげ感覚》 は、あちこちで顔を出しますね。
「やなき屋主人」、 「ゲンセンカン主人」 の女の色っぽいこと。
猫の足の裏を瞼にあててみる、 ね。 やってみた。
(馴れた猫でないと危険。)

たまたま行き会った知らない女と駆け落ちすることを妄想したり (旅エッセイ)、
真夏の暑くて人気のない道路でのエロチックな妄想の漫画とか、
どうせ出ていくんならためしてみよう、(「夜が掴む」) の幼児っぽさとか、
どれもちょっと笑えるんだけど、 自虐的な妄想を人が読んでも面白く描けるということは、 やっぱりすごく客観的な眼と優れたバランス感覚をお持ちなんだと思います。

友人の山田勇男さんの話。
山田さんも北冬書房 「夜行」 で漫画を描いているので、 あるパーティでつげさんといっしょになった。
つげさん、 さんざん自分のことを対人恐怖症で話すのが苦手、 と書いているので、 サインもらいたいけどためらっていたら、
つげさんの手にはちゃんと目立たないようにサインペンが用意されていた… 。

そういう人なんだよ、 と、 愛をこめて語っていたのでした。

つげさんは、 以前は調布布多天神の骨董市によく顔を見せたらしい。
私が出店し始めてから (2002年かな。) いらしていない。 残念。
お師匠筋の水木しげるさんは、何度もおみかけしましたが。




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2012年03月07日 (Wed)
 
骨董では、 伝来とか素性とかで、 ものにさらに箔が付くということがあるけど、 
昭和の人形なんてどんなものかしら。

この文化人形を買ったのは、 前の持ち主が、 つげ義春夫人の藤原マキさんだったから。
マキさんはまだお若くして亡くなられた。
私は 「私の絵日記」(北冬書房) 以来のファンだったので、 マキさんの形見ならと買いとったのでした。

それ以前からずっとつげさんの大々々ファンだったので、 マキさんの日記の前に 「つげ義春日記」(講談社) のほうを先に読んでいました。
どっちの本にもお二人の骨董嗜好がいろいろ書かれている。
マキさんはとくに人形にこだわっておられて、 この文化人形も小さめながらすこぶる状態がよいのです。
私が8年くらい持っていましたが、 そろそろ次のよき持ち主を見つけてあげなくては… 。 

ちなみに、 前述の二つの日記は、 同時期のことを書いているので、 合わせて読むととても面白かったのでした。
ちょっと笑えて、 ちょっとかなしい。

つげさんの作品は、 みなそうですね。
「暗い、 重い。」 だけじゃなくて、 ユーモアも、 軽みもある。
子供っぽさも、 受け狙いも、 ずるさもある。
そのまるごと好きなのですよ。
あ、 話がそれちゃった。
                             マキさんの文化人形 (昭和20年代後半)  全長約20㎝  
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2012年03月04日 (Sun)

子供達がまだ小さかったとき、 家でイラストの仕事をしていたことがありました。
契約の、 ポストカードの原画描き。
だいたい三、四枚に一枚のわりでボツになるので、 私は途中からいつも一つのお題に最低二枚は仕上げていた。 (数打ちゃあたる方式… 。)
だから、 ワリのよい仕事だったのかどうかわからない。
(ポストカードのイラストは、 「怖い、 暗い、 不気味」 はご法度なんである。)

そのときも、 そのはるか前に油絵を描いてたときも、 痛感していたことがあります。
下絵、って描いてみたりするでしょ。
すると、 描きたい衝動も、 無我夢中さも、 タッチのいきおいも、
要するに全部のエネルギーが、 下絵のほうに出ちゃうのね。
そのあとに本番にとりかかっても、 もう、 燃えカス。
ただ写すだけの、 至極つまんない絵になっちゃうので、 下絵は描かないかあっさりと、 と心得ました。
売り絵だったらどうでもいいのかも… だけど。

こんなちっぽけな体験と比較しちゃって、 まことに恐れ多いのですが …、 古いイギリスのスリップウェアのいきおいに比べて、影響を受けて作られた益子のものは、  いかに作家ものとはいえ、
 「写しは写しだなあ。」
と思ったのでした。
いきおいはないけど、 違う良さはあるように思います。
「茅葺きの家の炉端が似合う。」 と思ったのは先入観でしょうか。

スリップウェア、 日本でいえば石皿にあたるような実用の器です。
イギリス製のダイナミックな柄は、 アフリカの泥染めのようでもあり、 植民地だった国の影響かなと思いました。
宗主国も植民地文化の影響受けないはずはないと思う。

長く使われてできたシミやカトラリーのキズ、 釉がかかっていないフチのカケや変色、 
そういうものがさらに風格を作っています。

実はね、 こういう展示にいくと、 いつもこっそり思うことがあるのです。
「この列 (または部屋) のなかで一つだけあげると言われたら、 どれがほしい?」
大皿は、 骨董市に持ち歩くと (売るのか!?) 重いし、 即割っちゃいそうなので、
結局一番欲しかったものは、 これ。


漢の緑釉みたいな色の、 イギリス14世紀のジャグ。
(はい、 下世話な鑑賞法でした。)

新モノを使い続けても、 その風格を出すには間に合わないしな、 (三世紀くらい必要。) とか、
古いフチのカケと私がつける新しいカケとは違うしな、 (新しいカケはなんてみっともないんだろう!) とか、
どこまでも下世話な感想… ですが、 
とても見応えがありましたよ。

3月25日まで。 駒場の日本民藝館。




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