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2017年10月17日 (Tue)
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2012年03月07日 (Wed)
昨日つげさんのことにふれたら、 クロコさんから熱いコメントをいただきまして、
返信をと思ったのですが、 コメント欄にはとても書ききれないと思い、
あらためて書いてみようと思いました。
つげさんのことは、 好きすぎてうまく書けるかどうか… 。

クロコさんは、 「タキシード猫クロコ・プリンセスの怠惰な日常」 というブログを書いていらして、 映画評や本、 日常のことなど、 とても共感できることが多く、 愛読させていただいております。
だからね、 意外じゃありませんでした。

つげさんの漫画を最初に読んだのは、 たしか女性週刊誌に載っていた 「チーコ」 と 「紅い花」 だったと思います。
(でもそんなことってあるかな?  思い違いかしら。)
漫画誌ガロもとても人気で (クロコさん、 早熟な高校生でしたね。) ガロの人気作家、 いっぱいいますけど、 (林静一、 鈴木翁二、 阿部慎一、 古川益三、 勝又進…、)
そしてみんな好きでしたけど、 つげさんほど心の深部までくいこんできた方はいなかった。
クロコさんと同じく、 私も完璧にヤラレていました。

それは当時の若者の共通項みたいなものだったかもしれません。
おかっぱの女の子のあだ名はチヨジ (「もっきり屋の少女」) だったし (いや、 チヨジの影響でおかっぱだった?)、
いつも白いランニングシャツを着ていた男の子は、「ねじ式」 と呼ばれていたっけ。
(ついでに言うと、 各大学に一人ずつ 「ゲバラ」 と 「ローザ」 がいて、 ギターやってる子は 「ジミ」 だった。)

「海辺の叙景」 ね、 最後の見開きのページがすごいですよね。
男の子が女の子にいいとこ見せようと、 雨の降る暗い海を必死になって苦しそうに泳ぐ。
女の子は涼しい顔して (吹き出しだけだけど、)  「ステキよ。」 「いい感じよ。」 と見物している。
つげさんが女の子とはこういうものだ、 と言ってるなら、 これでいいんだな、 と、 私、 思いましたもん。
「李さん一家」 も、 好きです。
もはや不条理に住み着く人の代名詞。 (あまりいないか?)
生活感むきだしの食堂などに入っちゃうと、 あまりにも 「リアリズムの宿」 だねえ、 などと言ったり。
《つげ感覚》 は、あちこちで顔を出しますね。
「やなき屋主人」、 「ゲンセンカン主人」 の女の色っぽいこと。
猫の足の裏を瞼にあててみる、 ね。 やってみた。
(馴れた猫でないと危険。)

たまたま行き会った知らない女と駆け落ちすることを妄想したり (旅エッセイ)、
真夏の暑くて人気のない道路でのエロチックな妄想の漫画とか、
どうせ出ていくんならためしてみよう、(「夜が掴む」) の幼児っぽさとか、
どれもちょっと笑えるんだけど、 自虐的な妄想を人が読んでも面白く描けるということは、 やっぱりすごく客観的な眼と優れたバランス感覚をお持ちなんだと思います。

友人の山田勇男さんの話。
山田さんも北冬書房 「夜行」 で漫画を描いているので、 あるパーティでつげさんといっしょになった。
つげさん、 さんざん自分のことを対人恐怖症で話すのが苦手、 と書いているので、 サインもらいたいけどためらっていたら、
つげさんの手にはちゃんと目立たないようにサインペンが用意されていた… 。

そういう人なんだよ、 と、 愛をこめて語っていたのでした。

つげさんは、 以前は調布布多天神の骨董市によく顔を見せたらしい。
私が出店し始めてから (2002年かな。) いらしていない。 残念。
お師匠筋の水木しげるさんは、何度もおみかけしましたが。




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無題
まんが
くたくたにゃん 2012/03/07(Wed)22:28:16 編集
無題
すんません、操作間違って変なコメント送信してしまいました。

漫画は勿論ですが、旅日記もいいですよね。
何処に行っても漂う侘しさ・・・ああ読みたくなってきました。
くたくたにゃん 2012/03/07(Wed)22:39:49 編集
無題
ん?ん?と思っちゃいました。 禅問答かと。
つげさんの魅力を語るときりがないと思いました。
実はつげさんお気に入りで漫画のモデルと思われる小さな温泉旅館によく行ってたのです。
古い侘しい湯治場。 今度教えますので、ぜひ。
リルコ 2012/03/07(Wed)23:45:53 編集
こんちは
リルコさま
見事なつげ義春レヴューエッセーですね、女性の視点から見えるつげさん。当時の若者の共通語というのは大学に行っていない、友達のいなかった私にはうらやましいこと。コバヤシチヨジとか、キクチサヨコとか、シンデンのマサジとか、すごいセンスですよね。
そんな言葉はたくさんあって「そんなに悲しんでおってもせんなかるまいに」とか、忘れられない台詞がいっぱい。ガロの対談の記事で(大昔)相手は誰だったか忘れましたが、つげさんの言葉で「柳田邦男的アプローチで考えるということかしら」いう言葉がずっと印象に残っていて、つげさんの創作の苦しみみたいなものが隠されているのかなと思ったり。
ねじ式とかだと、好き勝手にレビューも書けるんだろうけど、紅い花やもっきりやの少女やほんやら洞のべんさんややなぎ屋主人なんかは何も書けないです、完璧すぎて。猫の肉球をまぶたにあてるのはいやがってダメでした、手でもみもみだけ。
山田勇男さんは湊谷夢吉さんらとイナガキタルホの映画を撮っていた方ですよね、凄い人とお知り合いでうらやましい。いいな。つげさん、山田さん、アガタモリオや鈴木翁二とつながっていくんですね。
あのころのガロはすばらしかった、です。

恐縮ですがガロや鈴木翁二さんのこと書いてます。
http://kuroko0922.blog54.fc2.com/blog-entry-53.html
アガタモリオさんも。
http://kuroko0922.blog54.fc2.com/blog-entry-250.html
よろしければお時間ある時にのぞいていただければ嬉しいです。
クロコ URL 2012/03/08(Thu)03:04:14 編集
追記です
ごめんなさい、柳田國男さんの字、間違ってました。
それから私のブログ紹介していただいて
感謝です。お礼も忘れてました。ありがとさまです。
クロコ URL 2012/03/08(Thu)07:29:46 編集
無題
クロコさん、なんか時間帯がすごい。 いえいえ、あれもこれもと言いたいことが多すぎて、文章まとまらないまま、いっか、という感じでした。
チヨジもねじ式もバイト友達でした。 私も浪人、美術専門、大学中退です。 しかもサークル室登校。 大学の授業で学んだことは、 断言できるけど、 一個もありません!
街、 バイト先、 本、 映画、 音楽、 狭い部屋で先が見えず悶々としている自分。(都会の孤独ってハンパないですから。)
そんなのに、 育てられたんだ、 と思っています。 だから私たちは、「同じ大学」卒です。
自分の中にだけ、どこまでも下降していく煮詰まった時間。
先日も山田さんと飲んだのですが、「出会うべき人とはいつか出会う。」 という話になりました。 先のような自分に下降するだけの苦しい時期を過ごす、 ということが、 出会うべき人との出会いを用意するのだ、 と今では思います。
私がジャズ喫茶をしていたとき、 映画青年の山田さん、 漫画青年の湊谷さんと知り合い、 山田さんの映画製作の音楽担当のお手伝いをさせていただきました。 その後私が結婚で再上京し、 山田さんもその後上京し、 元気に製作を続けておられます。
鈴木翁二さんも森雅之さんも花輪和一さんも、 なぜか北海道在住なのですよ。 あがた森魚さんも北海道の方で。

クロコさんのブログ、すでに読んでおりましたよ。 「ざっくり」な私と違い、とても繊細な文章で、誠実で、「こころ細い青年」が目にみえるようでした。
タルホを愛している山田さんに読ませたいと思いましたが、 彼はパソコンもケータイもないからなあ。
考えたら、 私たちが過ごした青年期のような暮らしぶりを、 彼はいまだにしているということで(一時期の安定した会社勤めを捨てて)、すごいことです。 
クロコさん、 知識も経験も豊富で教わることが多いのに、 文章はとてもストレートで見栄や嘘がない。 「文は人なり。」ですね。
リルコ 2012/03/08(Thu)10:58:10 編集
無題
懐かしいですね。つげさん、タルホさん、なんか生意気盛りの二〇代がよみがえります。私の義兄なんか無理やりつげさんに会いに行って迷惑がられたりしてました。私の別れた夫の愛読書はタルホさんでした。若い頃の思い出は皆蓋を閉めて
忘れていたようなきがします…さて次は何か楽しみにしています。
池田聖子 2012/03/08(Thu)14:34:10 編集
聖子さん
こんばんは。 お義兄さんのような方、 いっぱいいらしたでしょうね。 気持、わかります。
元旦那様のタルホというのも、なんかすごく似合っていますねえ。 ロマンチックな方ですよね。
聖子さん、 蓋をする必要なんかないですよ。
好きなものはずっと現役でいとおしんでいればいいのです。 私は新しいものを読んだり聴いたりするよりも、好きだったものを繰り返し楽しむ派なもので、 ぜんぜん過去のものという感覚じゃないのです。
でね、 しつこいけど、 また絵を描きましょう。
リルコ 2012/03/08(Thu)21:12:04 編集
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