露地裏骨董。 気になる商品がございましたら、「商品の問い合わせ」欄からご連絡ください。詳細説明、追加写真などをお送りします。 国分寺市本町2-25-15 ℡ 090-1400-7141 12:00〜20:00(日曜13:00〜19:00)
いえ、もやもや店でした。
ウチの店のとなりのとなりの電気屋さん。
といっても電球や電気器具を売ってるわけでもなく、修理専門でやっている。
と思うのだが、何かを真剣に修理している場面をあまり見たことがない。
店をのぞくと、真空管ラジオやアンプの部品などが散らばってて、たいへんあやしい。
そういうものは、直さずにはいられないらしい。
夕方に顔を合わせると、 「まだやってるのー?」 といいながらひょうひょうとした風情でどこぞに酒を飲みにいく。
ふつう、夕方は店屋はやるんだよ。
たまに奥で旋盤機械をかけてることがあって、今日は珍しく仕事をしてるなと思ったら、趣味の刀のつば作り。
出来上がりをたまに見せにきてくれる。
鉄の透かし模様も細かく、図柄も粋で、とてもよく出来ている。
「売れば?といわれるけどもったいないから、息子に遺してやるんだ。」 って。
あのー、親が息子(娘) に遺してやるモノで、喜ばれるモノってない、と思うわ、 一般論で言って。
「それがいいよ。」 という私も、いいかげん。
写真は店の奥の住居部分。
いい感じでしょ。 駅前通りの最後のトリデという感じです。
今年の夏、瓢箪を植えたら、ひと夏でこうなったんだって。
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かわりに買ったCD。 私が最初に行ったロリンズのコンサート(73年)のやつ。 とりたててすごく良いというわけではないけど…。
ロリンズのコンサート会場でのこと。
ロビーで過去のCDを並べて売っていた。
混雑していたので、よく見られない。
係の人に 「ドント・ストップ・ザ・カーニバル、ありますか?」 と聞いて探してもらった。
めぼしいのはほとんど持っているけど、これがなかったのだった。 (あ、「サキソフォン・コロサス」 がないや!)
やっとCDの山の前にたどりついて自分でも探したけど、ない。
「ないみたいですね。ありがとう。」 と言って立ち去ろうとしたら、近くにいた三十代くらいのサラリーマン風の男性に、「ぼくも同じの探しているんですよ!」 とお声をかけられた。
それから、「あれ、いいですよねー」 とか 「タワレコいってもなかった」 とか、ちょっと会話。
そのとき、奥様風の女性があらわれ、その方にも 「このひと、同じCD探してるんだって!」 と教えてらした。
そのあと私、そっけなく立ち去った気がして、なんかすみませんでした。
なんて気のいい方。
奥様、やさしい旦那様でよかったですね、と心のなかで。
同じCDを探してる人に会った。
そんなことでも、うれしい方なのですね…。
(私も、うれしいけど、連れの人にまですぐ言わないと思う。)
なんか、ありがとうね。
気になる人のコンサートは、借金してでも行った方がいい、というのが、私の信念です。
ジェームス・ブラウンが、公演に行った何ヶ月後かに亡くなったとき、つくづく行って良かったと思った。人間はいつ亡くなるかわからないし、コンサート体験はその後ずっと人生の財産になるんだもの。 借金ならあとで返せる。
くたくたにゃん氏が、一週間前の札幌公演がよかった、と書いていたので、すごく楽しみにしていた。
昨日から、「ワークタイム」 (これ、一番好きなんです) などを店でかけて予習 (復習?) する。
二曲目のカリプソから乗ってきたようで、目をつぶって聴くとまるで壮年の現役バリバリのミュージシャンの音でした。
じつはここが問題なわけで、おい、ジャズテナー界、八十歳に現役はらすなよ、と思う。
音の太さでは、ピーク時にかなわないけど、こんなに 「歌を歌ってる」 テナーは、ロリンズのほかにはいない。
ロリンズの特徴だなあ、と思うのは、音に溜めがあるといったらいいのか、ドラムやベースが刻む 「拍」 に、ちょっとだけ遅れて音を出すことで、(こういうのを何ていうのかなあ。 シンコペーションとも違う気がするし。) そのため、ねちっこくて重たく感じるのだ。
何ていったらいいのかな。
ロリンズは、「音を、重たいものとして扱っている」 るのです。
それで 「歌う」 のだから、すごい。
それと、くねくねと、終わりたくなさそうに終わるエンディングもロリンズの醍醐味。
これは 「イン・ナ・センチメンタル・ムード」 というバラードの最後で聴けた。
ああこれが聴きたかったんだなと思ったら、なんか泣けてきた。
サイドメンは、ウェス・モンゴメリばりのオクターブ奏法をやってたラッセル・マローン(g)が良かったかな。
ドラムはお粗末で、ここはマックス・ローチでしょ…と何度も思ってしまった。
アルバム 「プレイズ・コールポーター」 でのチャーリー・パーカーが、音に艶もはりもなくなっても 「歌ってる」 ように、ロリンズも、きっと最後の最後まで 「歌う」 のでしょう。
ジャズは、やっぱり人間二代くらいで聴き手をなくしてしまうには惜しい音楽だよなあ、と平均年齢のやたら高い客層を見て思った。
「ジャズってちょっと…(よくわからない)」 というのを聞くけど、そういう人の思い浮かべてるジャズって、カフェやバーのBGMだったり、ジャズテイストのイージーリスニングだったり、へたくそなボーカルだったり、というのが多いんじゃないかなと思う。
そんな泡みたいなもん、どこがいいのか、わからなくて当然。
ロリンズでもマイルスでもモンクでもコルトレーンでも、ちょっとでもいいなと思ったビッグネームの人のピーク時の演奏を、何度も聴きこんでみる、ということしか、魅力がわかるとっかかりはない、と思う。
ロリンズは、Mr.ジャズ です。
…今日は、ジャズ宣伝普及員でした。
ジェームス・ブラウンが、公演に行った何ヶ月後かに亡くなったとき、つくづく行って良かったと思った。人間はいつ亡くなるかわからないし、コンサート体験はその後ずっと人生の財産になるんだもの。 借金ならあとで返せる。
くたくたにゃん氏が、一週間前の札幌公演がよかった、と書いていたので、すごく楽しみにしていた。
昨日から、「ワークタイム」 (これ、一番好きなんです) などを店でかけて予習 (復習?) する。
二曲目のカリプソから乗ってきたようで、目をつぶって聴くとまるで壮年の現役バリバリのミュージシャンの音でした。
じつはここが問題なわけで、おい、ジャズテナー界、八十歳に現役はらすなよ、と思う。
音の太さでは、ピーク時にかなわないけど、こんなに 「歌を歌ってる」 テナーは、ロリンズのほかにはいない。
ロリンズの特徴だなあ、と思うのは、音に溜めがあるといったらいいのか、ドラムやベースが刻む 「拍」 に、ちょっとだけ遅れて音を出すことで、(こういうのを何ていうのかなあ。 シンコペーションとも違う気がするし。) そのため、ねちっこくて重たく感じるのだ。
何ていったらいいのかな。
ロリンズは、「音を、重たいものとして扱っている」 るのです。
それで 「歌う」 のだから、すごい。
それと、くねくねと、終わりたくなさそうに終わるエンディングもロリンズの醍醐味。
これは 「イン・ナ・センチメンタル・ムード」 というバラードの最後で聴けた。
ああこれが聴きたかったんだなと思ったら、なんか泣けてきた。
サイドメンは、ウェス・モンゴメリばりのオクターブ奏法をやってたラッセル・マローン(g)が良かったかな。
ドラムはお粗末で、ここはマックス・ローチでしょ…と何度も思ってしまった。
アルバム 「プレイズ・コールポーター」 でのチャーリー・パーカーが、音に艶もはりもなくなっても 「歌ってる」 ように、ロリンズも、きっと最後の最後まで 「歌う」 のでしょう。
ジャズは、やっぱり人間二代くらいで聴き手をなくしてしまうには惜しい音楽だよなあ、と平均年齢のやたら高い客層を見て思った。
「ジャズってちょっと…(よくわからない)」 というのを聞くけど、そういう人の思い浮かべてるジャズって、カフェやバーのBGMだったり、ジャズテイストのイージーリスニングだったり、へたくそなボーカルだったり、というのが多いんじゃないかなと思う。
そんな泡みたいなもん、どこがいいのか、わからなくて当然。
ロリンズでもマイルスでもモンクでもコルトレーンでも、ちょっとでもいいなと思ったビッグネームの人のピーク時の演奏を、何度も聴きこんでみる、ということしか、魅力がわかるとっかかりはない、と思う。
ロリンズは、Mr.ジャズ です。
…今日は、ジャズ宣伝普及員でした。
これは、子供イスにしてはかなり高額商品 (¥8000) なので、三ヶ月前ほどから迷いつつ、一個ずつ仕入れていた。
高額なのにはわけがあって、座面がボロボロの合板だったのを (合板は経年、湿気に耐えられないのです) 家具修理も専門とする業者さんが、背板と厚みを合わせたムクの板を探し出してカットし、つけかえ、色合わせをして、リフォームしたものだからです。
オリジナルのマイナスねじにもこだわりをみせています。
私はサビサビのねじ一本でもつぶさないように解体する苦労がよくわかるので、しかも仕上げるのが月一、二個がせいぜいなので、譲っていただいた値段は決して高いとは思わないのです。
いい 「直し」 だと思います。
で、おそるおそる店に置いていたのですが、三個とも、即決買いの方がいらっしゃいました。
今、四個めのが入荷中です。
安定性があるので、子供さんが成長されたときには、ちょいのり踏み台としても使えそう。
私のリフォームといえば、剥がし、塗り、本箱などの背板つけかえ、パテ直し、サビ落とし、サビ止め、洋服では、しみぬき、虫食い直し、ほころび直し、肩パッドはずし、ボタンどめ…などがせいぜいかなあ。
てまひまはただだと思ってるから惜しまないけど (ほんとは違うと思うけど)、あまり修理材にはお金をかけたくない。
修理した上に売れ残ったらかなしいんだもん…。
sold out