忍者ブログ
2024.04│ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

露地裏骨董。 気になる商品がございましたら、「商品の問い合わせ」欄からご連絡ください。詳細説明、追加写真などをお送りします。                                                  国分寺市本町2-25-15     ℡ 090-1400-7141   12:00〜20:00(日曜13:00〜19:00)

2024年04月20日 (Sat)
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2011年04月11日 (Mon)
大地震のあと、JーWaveが使い物にならなかったので、(地震直後からしばらくどうでもいいBGMを流しっぱなしで、人の声の放送をしなかった。 局ごと避難しちゃったのかなと思った。 ダメじゃん、ラジオとして。)
店では、折々にニュースが入る民放に切り替えて毎日聴いていた。
でも。 DJの 「日本はひとつ」 「日本人はすばらしい」 のかけ声や、「応援ソング」 のオンパレードにちょっとイライラしてきてね…。
こういう放送に元気づけられる被災地の方々も現にたくさんいらっしゃるだろうから、全然文句を言う筋合いじゃなくて、自分がスイッチを切ればいいだけの話です。

で、もやもやした欲求不満を解消すべく、ひさびさに大々音量で聴いたのが、セシル・テイラーのピアノソロ、「インデント」。
店のBGMとしてはあるまじきアルバムですが、今日は雨だからいいやと思った。(けど、二人の方が入口て帰られた。)

昔は過激だと思っていた同じC・テイラーの「コンキスタドール」 や 「カフェ・モンマルトル」 などを今聴くと、全然フリージャズに聴こえなくて、きわめてオーソドックスな主流派ジャズに聴こえて、あれっと思ってしまう。
それは 「かつてのアバンギャルドが古くなりました」 ということなのでしょうか。
でも、いまでも十分過激で古さを感じさせないのが、この 「インデント」 です。
フリーで、かつスウィングしているなんて。
聴いていくにつれ、どんどんハイになっていくのでした。
特に後半 (LPでいえばB面) は、恍惚。
聴き終わるとなんてスカッとしてること!

聴きながら、ふと、「りょう (当店バイト) はこれ好きかなあ。」 と思った。
(以前最初に薦めたバド・パウエルの良さを一発でわかってくれたので。)
(あ、よけいなお世話的店主…。)
後日、薦めてみたら、「おお!気分です!」 と言った。
これ聴きながら絵を描いたらヤバい、と。
ほら、やっぱりね。
年齢でもジャズ歴でもない。 良さが分かる人には分かるんだ。

ジャズピアノで誰が好き?ときかれると、いつも 「バド・パウエルとセシル・テイラー。」 と答えてきた。
この二人、かけ離れているようだけど、共通点いっぱいだと思う。
どちらも、黒人テイストがいっぱい。
そしてどちらも「癒し系」 音楽好きには嫌われてる。

ちなみに、フリージャズのLPは、ずっとCD化を忘れられているものが多い。
この 「インデント」 も、知り合いにLPから作ってもらった。
いつも聴きたいわけじゃないんだけど、無性に聴きたくなるときのために、ドン・チェリーの 「相対性組曲」、AEOCの 「ピープル イン ソロー」 などのCD発売を切に望みます。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
Aの第2幕!なんかどう?
セシル・テイラー! いいねえ
家にかえって聞こうっと元気出そう!
五十嵐 2011/04/13(Wed)12:44:12 編集
無題
Aの第二幕…、忘れてました。
「インデント」、うん、めちゃくちゃ元気快復した。
パウエルとC・テイラーの共通項ってもっとなかったかなー、って考えてました。
キーパーソンは、セロニアス・モンク?
それにしても思うのですが、フリージャズの紹介とか感想の文章って、どうしてみんな小難しいのでしょう?
思想や哲学とリンクしてたりするのね。
普通に楽しいのに…。

リルコ 2011/04/13(Wed)15:47:56 編集
無題
なにいっていやがんだい!な批評や解説はその人がそんな人なのかなと思ってしまう、近寄り難かったり、本当にそう思ってるの?みたいにこっちが弱り気味の時は怖いな。
このところ精神的、肉体的に弱っていたので煮詰まった時はあらぬ方向に踏み出しそうでびびりますしかぁしパーカーやドルフィーの突き抜けたような音はふと我に帰る気がする程の力で俺をひっぱたく、うーん思い入れ過ぎかな?
五十嵐 2011/04/13(Wed)19:04:09 編集
無題
何いってやがんだい!と思う前に、哲学を駆使しての紹介文やライナーノーツは頭痛くなりそうなので読めません…。
音楽でも本でも実際の人物でもなんでもいいけど、自分が原点に帰れる、と思えるものを持っている人は、ある意味シアワセモノかもしれませんね。

リルコ 2011/04/13(Wed)19:32:37 編集
立場って?
以前仕事で所属していた所で責任者である人に立場が違うから話は聞けないと言われて、あれ?と思った。
俺は立場って?とよく思う。皆そう言えば母親、大人、解説者、など自分でも意識しないでジャズ好き、玉突き好き、古本好き等 いろんな立場からもの言うな。テレビのコメンテーターも立場があってタレントもアナウンサーもしかし時々、いらっとするほどコメントから透けて見えるものが気色悪い
五十嵐 2011/04/16(Sat)12:00:18 編集
レスター・ボウイ
AEOC、大好きでした。ブルーノート大阪に来たとき、聴きに行きましたが、行って良かった~。今でもその時のライブはありありと思い出せます。レスター・ボウイはマイルスと並んでとても好きなトランペットです。素晴らしい演奏家でしたが早くに亡くなって悲しかったです・・・。どんな音でも、どんな表情でも吹ける人だったと思います。

ソロの盤も良かったなぁ。中でもはじめて『THE GREAT PRETENDER』を聴いたときの感動を思い出します。

Jazz雑誌のインタビューで読みましたが、レスター・ボウイはフレディ・ハバートが好きで、随分コピーしたそうです。しかも凄いのがコピーした後、12キーに移調した譜面を作ってどのキーでも吹けるように練習したとか。オーソドクスな意味でも随分洗練された奏者でした。

『白衣を着ているのはJazzを研究している研究者だから』とも言っていましたが成る程、大した『研究者』でした。

・・・ピアニスト・・・一番好きな人は『エディ・コスタ』です。殆ど持ってる(殆どと言っても僅かしかない・・・)。
hayashi yoshihiko 2011/04/16(Sat)14:57:50 編集
レスター・ボウイ
私もその時の来日コンサート、行きましたよ。
よかったですね! そういえば、レスターの 「白黒の横顔のアップのジャケット」(タイトル忘れた)もCDで売ってませんね。 聴きたいのに・・。
おととしは、C・テイラー×山下洋輔に行ってきました。 これもすごく良かったです。
YOSIHIKOさんのベースは、黒人イーストコースト系というかロフト系というかそんなイメージがあったんですけど、今はタルとかエディ・コスタなんですね・・。
私もジャズ喫茶やめてから初めてウェストコーストとか白人ジャズの良さがわかりました。
かたよってたんですねえ。
リルコ 2011/04/16(Sat)16:11:49 編集
無題
エディ・コスタ、タル・ファーロー、いいねえ!リー・コニッツやジェリー・マリガンは憧れだったなあ、あんな風に吹けたらいいなあと、ずっと思ってた。
今玉突きをしているが、フランク・ウェスとたぶん?アート・ペッパーが有線から、ハービー・マンかな?エディ・コスタのタッチもたまらん!切りがねえ。
五十嵐 2011/04/16(Sat)17:04:37 編集
無題
Aの第2幕のアルトサックス、名前が思い出せない?確かSUN・RA・アーケストラにもいたと、とにかくどんな楽器もそうだけど、鳴らすのが上手い!圧倒される!音がどうだ~!みたいに、よく恥ずかしくなった
ミンガスのオウ・ヤーを聴いて「頭に原子爆弾!落とさないで!」のミンガスの叫びがズシッときたのは考え過ぎか?
五十嵐 2011/04/18(Mon)11:21:21 編集
ピアニスト
エディ・コスタは全然誰にも似ていない所が凄いです。まず、あのゴリゴリパーカッシブなタッチ。それから、普通のピアニストは盛り上がりを高音の方に持って行くのに、彼は盛り上がりは低い方でガンガンやる塩梅になる。低い方には『低音限界』ってのがあって、音が濁りやすいのですが、わざと濁らせてグジャグジャやる所が異様な迫力で面白いです。ノリもあまりレガートしなくて、イーブンに近いノリで特徴があります。タル・ファーローとの丁々発止、白熱のバトルも凄いですね~。特に、『イェスタディズ』(←テーマの旋律まで解体しちゃってる)、『You don’t know what love is』の二曲は鬼気迫るものがあります。

白人と言えば、レニー・トリスターノのソロ盤『ニュー・トリスターノ』も何処の誰にも似ても似つかぬ個性と、隅々まで張り詰めた緊張感にノックアウトされました。ただ、現在出回っているCDには白眉中の白眉『Cマイナー・コンプレックス』が収録されてないCDがあるらしいので、これが入ってないと魅力半減ですから要注意です。そう言えば、この盤でも『You don’t know what love is』が凄く良いです。嫁さんが聴いて『これは火星人の恋の唄だわ』と評しましたが、言い得て妙です。

ファラオ・サンダースの『ジャーニー・トゥ・ザ・ワン』って盤は凄い名盤だと思うんですが、そこでピアノ弾いてるジョン・ヒックスも無茶苦茶カッコイイです。

あと、他に良いなぁ~と思うピアノは、やっぱりモンクも好きだし~。グッドマン・コンボのチャーリー・クリスチャン聴くとテディ・ウィルソンも良いな~と思うし。

ビトゥスの限りなき探求のハンコックも良いなぁ。ハンコックVSピーターソンというデュオを聴いたことがあるんですが、それも凄い良かった~。

ジョンスコフィールドの『ライブ77』と言う盤で聴けるリッチー・バイラークも素晴らしいです。でも彼の場合、おお~~~と思えるのはこの演奏だけで、世間で人気の高いECM盤の耽美なアレコレは私はダメです(笑)。アレコレはダメだけど、ライブ77の朝日の如く・・・を聴けば、他のアレコレは全部許しちゃいます(笑)。
Yoshihik Hayashi 2011/04/22(Fri)09:17:13 編集
参考にさせていただきます!
今不安になって私の「レニー・トリスターノ」見てみたら、やっちゃってました! 昔アイラーでかけてたときは、もっとすごかったのになあ、と何となく思っていたら・・。なんかくやしい。
エデイ・コスタは「ハウス・オブ~」しかないので買いにいこう・・。
いろいろありがとう、参考にさせていただきます。
それにしても奥様鋭いですね。
リルコ 2011/04/22(Fri)09:54:25 編集
エディ・コスタ
出張等でアタフタしていて遅レスになりました。↑上の方のアーティクルで書いていた、タル・ファーローとの丁々発止云々はエディ・コスタ名義ではなく、タルのリーダーアルバム『タル』で聴けます。その他、『Swinging Guitar of Tal Farlow』でのピアノも素晴らしいです。
hayashi yoshihiko 2011/05/05(Thu)09:34:41 編集
YOSHIHIKOさま
ありがとうございました。もうどっちが何のレスだかわかんなくなったので、お忙しいのに(連休に出張?)お気をつかわないでください。
考えてみれば、こんなやりとりなんか小1時間でも飲めばすむのにねえ、と思いました。
「タル」、ありました。
聴きこみます!
リルコ 2011/05/06(Fri)15:16:06 編集
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
←No.255No.254No.253No.252No.251No.250No.249No.248No.247No.246No.245
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
フリーエリア
最新コメント
[06/13 リルコ]
[06/12 徘徊中年]
[04/25 リルコ]
[04/22 くたくたにゃん]
[04/11 リルコ]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
No Name Ninja
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
P R