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露地裏骨董。 気になる商品がございましたら、「商品の問い合わせ」欄からご連絡ください。詳細説明、追加写真などをお送りします。                                                  国分寺市本町2-25-15     ℡ 090-1400-7141   12:00〜20:00(日曜13:00〜19:00)

2024年03月29日 (Fri)
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2010年03月21日 (Sun)

今回滞在した「新興地区」のアパート。 白いテラスとテラスの間に階段と玄関がある。 広い敷地に、五十棟くらい建っているのに、昼間も夜も人影なしで、住人同士、もちろん没交渉。



まるでゴーストタウンのようだ。
きっと、「閑静な住宅地」 といううたい文句がついてる一画だろう。
このうたい文句には気をつけたほうがいい。(日本でも!)
それが望みで住んだとしても、そのうちにいくらでも気持ちがおかしくなりそう。
オタクはいくらでもさらにオタクになりそう。
会社や学校でいくら親しい友人がいても、プライベートでは基本、没干渉なのだ。
ショップの店員は必ず「ハウアーユー、トゥデイ?」とか「いい天気だけどどこか行った?」(たぶん。)とか語りかけて愛想がよくて、昔はそれがなんて気のいいアメリカ人と思ったもんだけど、今はその笑顔の裏の「不機嫌さ」 が透けて見えてしまって「ファイン!」というのも億劫だ。
キキタクモナイクセニ。
不機嫌になっちゃったのは私なのか?
(もちろん、正真正銘「気のいいアメリカ人」 も、たくさんいます。
思い出したけど、クリスマスイルミネーションを観賞しながら、家族四人(ベビーカーの乳児と幼児を含む)夜の住宅地を歩いていたときのこと。 一人の中年男が、歩道の反対側から大通りを横断してまっすぐ私たちのほうにむかってきた。
ほかに人っ子ひとりいなかったので、私はちょっと身構えた。 身構えたとてどうなるものでもないが、ほら子連れの動物は攻撃的なのです。
彼は一言、「メリークリスマス!」 というと、また同じように通りを横切って行ってしまったのでした。
こんな人ばかりだといいのにな。)

環境が、都市型の犯罪や心の病気を生み出すような気がしてしかたがない。
思えば、そんなタイプじゃない「身内」が、いつになく気弱なメールを送ってきたりするのも、この住環境を見れば納得してしまったのでした。

こんなところはアメリカ中にあるにちがいない。 そして、一人きりか、家族単位で孤立している。
それが快適なんだろうか? それでいいのか?アメリカ人。
快適であろうとなかろうと、それが当たり前と思ってるようで。
日本も確実に同じ道を歩んでて、私もそういうもんだと思ってたりして、でもさみしくてたまんなくなっちゃったりもするんだな。

スキップ (は愛称。六十歳。エンジニア) の家に、食事に招待された。 マリオにそっくりのおじさん。
彼は、町外れの山の中腹に広大な土地と、広い一軒家を買い、趣味の果樹園をやりながら、サラリーマンをしている。
その家の大きなガラス窓からは、丘や森林や広い空を一望できる。
リスもやっかいものの鹿もくる。
同じ孤独なら、新興住宅地のアパートより、(ほんとに隣家が死ぬほど遠い) こっちのほうがいいなあ、と思った。

木や林や鹿や鳥たちは、深いところで、人間をほんとうには孤独にしないものだと思う。



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