露地裏骨董。 気になる商品がございましたら、「商品の問い合わせ」欄からご連絡ください。詳細説明、追加写真などをお送りします。 国分寺市本町2-25-15 ℡ 090-1400-7141 12:00〜20:00(日曜13:00〜19:00)
先週の日曜日。 学芸大学構内で。
車で1時間半ほどのところで暮らしていた母が、 一人暮らしが出来なくなって七年になる。
同居しようと言っても引っ越しをはげしく嫌がった。
まだ何でも出来る、って。
ヘルパーさんを派遣してもらっても、 罵って家に入れなかった。
昔から極端にわがままな人だった。
八十代になってうまく歩けなくなったとき、 杖やシルバーカートを買ってあげても使うのを嫌がった。
人に見られたらかっこわるいって。
見栄っ張りで、 亡き連れ合いの職業も自分の職業も、 ありえないほど地位をエスカレートさせて人に自慢していた。 ほとんど空想の職業になっている。
杖をつくどころか、 ピンヒールで外出し石階段を転げ落ち脳挫傷で入院したのが、 一人暮らしが出来なくなった始めである。
桜の季節になると、
あの時私のいうとおりにしていれば、 車椅子ででも桜を見に行くことが出来たのに、 ばかだなあ、 と毎年思う。
押したのに。
老いていくことを受け入れるのがほんとに下手な人だった。
それとも、 と思う。
むりやりこっちに連れてきても早死にさせたかもしれない。
病院だから寝たきり状態でも長く安定しているのかもしれない。
桜を見るのと、 どっちがよかったのだろうか。
わからない。
自分はもっと上手に老いていくことができるのだろうか。
私は、 おしゃれな杖やかっこいいカートを探そう。
車椅子ならベンダ・ビリリみたいのがいいな。
団塊の世代って、 母とどっこい老いるのが下手そうな気がするよ。
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