露地裏骨董。 気になる商品がございましたら、「商品の問い合わせ」欄からご連絡ください。詳細説明、追加写真などをお送りします。 国分寺市本町2-25-15 ℡ 090-1400-7141 12:00〜20:00(日曜13:00〜19:00)
「それぞれができる範囲のことをやればいい。 木を残すことと近所を掃くこととは、 価値としては同じではないかと思うのです。」(宮崎駿)
これは内田樹さんの 「贈与のサイクル」、 坂口恭平さんの 「新政府貨幣」 と同じこと言ってるかなと思う。
ギブ&テイクを50:50じゃなく51:49にしたら、
全部の人じゃなくても半分の人でもそうしたら、
それはもう経済になり、 世の中すごく生きやすくなるのでは、 と想像したりする。
こんなことを考えだしたのは原発事故後のことだった。
「原発0にすると経済が悪化するぞ論」 に対して、
意識を持って 「互助社会」 になるしかないのでは? と思ったのだった。
例え全カバーできなくても、 少しでもみなが生きやすくなればそれでいいのである。
経済向上も本来それが目的だったはずなんだから。
…なんかすごく単純化してる気がするけどね。
私が貰った、 一番おしゃれなギブの話。
昔、 夫の赴任先に引っ越したとき。
早朝、 初対面の夫の同僚が二人、 空港に車で迎えに来て入居先のアパートまで連れていってくれた。
初めて足を踏み入れる部屋。
がらんとした部屋のダイニングテーブルの上に、 小さなマーガレットの鉢植えだけがぽつんと置かれていた。
おもいがけない無言の 「ようこそ」。
そこだけスポットライトがあたってるようだった。
二人が帰ったあと、 若いほうの一人がすぐ車で戻ってきた。
何も食べるものないだろうからと、 テイクアウトのハンバーガーとドリンクを渡してまたすぐ去っていった。
(思いついたこの行為をもう一人の同僚の前ではしたくなかったのだろうね。)
心細さがすっかり消えた。
かっこいい、 と思った。
彼らは社命で送迎しに来ただけだけど、 少しの余分をくれたの。
貰った 「ギブ」 というものは、 何年でも反芻してるとどんどん利子がつくんだよ。
利子ごとだれかにリターンされる。
このときのことが基準となって、
「同じくらいさりげなくてかっこいいことか?」
と探ったりする。
無意識に1のギブをできる人もいっぱいいるけど、 もっと増えていかないと経済にはならないんだな。
これが制度になったらだめなんで、
制度になったら逃げ水のように逃げるもんなんで、
「暮らしやすさ」 なんて自然に醸し出されるものなんである。
同調圧力になってどうする。
こんなことは、 原発0のための対案にはならない? まあ、 ならないかな …。
でも 多少の不便はいいかという気分になるだけでもいいのでは。
「自分は人に分け与えるものなど何も持ってない、 という人は、 贈与のサイクルから外れるのである。」(内田樹)
外れたくないのです。
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これは内田樹さんの 「贈与のサイクル」、 坂口恭平さんの 「新政府貨幣」 と同じこと言ってるかなと思う。
ギブ&テイクを50:50じゃなく51:49にしたら、
全部の人じゃなくても半分の人でもそうしたら、
それはもう経済になり、 世の中すごく生きやすくなるのでは、 と想像したりする。
こんなことを考えだしたのは原発事故後のことだった。
「原発0にすると経済が悪化するぞ論」 に対して、
意識を持って 「互助社会」 になるしかないのでは? と思ったのだった。
例え全カバーできなくても、 少しでもみなが生きやすくなればそれでいいのである。
経済向上も本来それが目的だったはずなんだから。
…なんかすごく単純化してる気がするけどね。
私が貰った、 一番おしゃれなギブの話。
昔、 夫の赴任先に引っ越したとき。
早朝、 初対面の夫の同僚が二人、 空港に車で迎えに来て入居先のアパートまで連れていってくれた。
初めて足を踏み入れる部屋。
がらんとした部屋のダイニングテーブルの上に、 小さなマーガレットの鉢植えだけがぽつんと置かれていた。
おもいがけない無言の 「ようこそ」。
そこだけスポットライトがあたってるようだった。
二人が帰ったあと、 若いほうの一人がすぐ車で戻ってきた。
何も食べるものないだろうからと、 テイクアウトのハンバーガーとドリンクを渡してまたすぐ去っていった。
(思いついたこの行為をもう一人の同僚の前ではしたくなかったのだろうね。)
心細さがすっかり消えた。
かっこいい、 と思った。
彼らは社命で送迎しに来ただけだけど、 少しの余分をくれたの。
貰った 「ギブ」 というものは、 何年でも反芻してるとどんどん利子がつくんだよ。
利子ごとだれかにリターンされる。
このときのことが基準となって、
「同じくらいさりげなくてかっこいいことか?」
と探ったりする。
無意識に1のギブをできる人もいっぱいいるけど、 もっと増えていかないと経済にはならないんだな。
これが制度になったらだめなんで、
制度になったら逃げ水のように逃げるもんなんで、
「暮らしやすさ」 なんて自然に醸し出されるものなんである。
同調圧力になってどうする。
こんなことは、 原発0のための対案にはならない? まあ、 ならないかな …。
でも 多少の不便はいいかという気分になるだけでもいいのでは。
「自分は人に分け与えるものなど何も持ってない、 という人は、 贈与のサイクルから外れるのである。」(内田樹)
外れたくないのです。
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