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露地裏骨董。 気になる商品がございましたら、「商品の問い合わせ」欄からご連絡ください。詳細説明、追加写真などをお送りします。                                                  国分寺市本町2-25-15     ℡ 090-1400-7141   12:00〜20:00(日曜13:00〜19:00)

2024年11月23日 (Sat)
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2016年12月10日 (Sat)



とても気持ちいいものを聴いた。清浄で、まっすぐなもの。(決して音が爽やかだという意味ではない。)

井上銘さんはピットインでの本田珠也4でのソロが凄かったのでまた聴きたかった。竹村一哲さんは板橋文夫グループでおなじみ。織原良次さんは初めてです。

フュージョンだろうなと思ってたから、ロン・カーターやロリンズやベニー・ゴルソンや富樫雅彦の曲に驚く。特にパウエルの「セリア」! 曲は合議で決めたらしく、これは竹村さんの選曲じゃないかなと何となく思った。違うかな。
織原さんの作曲も三曲。プログレみたいでカッコいいのです。特に一曲目の「ヨゴレタグンジョウ(汚れた群青?)」。覚えておこう。

織原さんはフレッドレスベースなのに(?) メリハリの効いた強い音がカッコいい。
一哲さんは前へ出るタイプじゃないけど、正確で人を乗せるのがうまい。
銘さんは、何て言ったらいいんだろうか。西海岸的な明るい音色と東のロフト的なエモーションをあわせ持ってるという感じか。 何度かゾクゾクさせられる。

この御三人の演奏、何が気持ちいいかって、音がまっすぐで、心から湧き上がってくる音をお互いに投げ合って、それが絡む様子である。 その、「音楽が生まれた瞬間」に立ち会った感じ、です。
時々顔を見合わせて笑ってるけど、音の上でのことだから全然馴れ合ってる感じがしない。

それで、若いっていいな! と思ったのだけど。 (銘さん20代前半、一哲さん20代後半、織原さん30代半ば。)
あ、それ、若さのせいにしていいのだろうか。
この日初顔合わせだからメンバー同士も新鮮だった、ということもあったかも知れないけど、じゃ何年も同じメンツでやったら汚れちまった悲しみの演奏になるだろうか。

「初めて」の新鮮さを何年も何十年も保つのは、精神力の問題だと思う。
たぶん演奏技術より先に衰えていくもの。

清浄さ、清々しさ、まっすぐさだけでなく、音楽には色々な魅力があっていいと思うけど、
「手癖と馴れ合いのフリー」とか、
「昔はキレキレで今はヨレヨレだけど自覚のないフリー」
というのは、フリーなだけにちょっと違うぞと思うのです。

この御三人、来年4月にまた再会するそうです。ノートランクスで。




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2016年07月22日 (Fri)



ミュージシャンのドキュメンタリーや伝記映画は好きな人に限り観に行きたいほうなんだけど、たいていはワンパターンで、
伝記映画は「幼少時の苦労。努力と運でBIGに。本人も家族(=監修人)もやたらいい人」、ドキュメンタリーは「演奏や歌の映像を途中でぶった切って関係者のインタビュー。これの無限サンドイッチ」みたいな感じ。
ボブ・マーリーもレイ・チャールズもスライもバードもJBも全部それだった。

ので、またかなーと思いながら観に行った。
ところが。
冒頭のプライベートフィルムから、「普通の女の子のディープな物語」に引きずり込まれる。(ようになっている!)
気がつけば滂沱の涙。打ちのめされて、今だにひきずっています。
何というドキュメンタリーだ。


冒頭のほうのエイミーの言葉、「私は時々周りの人の前で歌えればいいの」
「小さなライブハウスで10人くらいの客の前で歌っていたい」。
この言葉はエイミーが亡くなったあとのトニー・ベネットの言葉、「50万人の前で歌いたいジャズ歌手なんていない」に対応している。
この手の対応は至るところにみられ、作り方がうまい。

周りがほっとかないくらい歌が上手かったばっかりに、ね。
彼女は「Lihab」の大ヒット、グラミー賞受賞で一躍有名人になった。
私が知ったのもそのおかげです。

彼女のライブ映像のDVDを持ってるけど、ステージで「パパ、どこにいるの?」と心細そうに語る姿が可憐だった。
パパに依存してるんだなあと思ったけど、この映画を観ると一筋縄ではないコンプレックス(複雑性)だった。
生活からの父親の喪失。その父親に教わったジャズ。父親に喜んでもらえること。
(私も父親不在だが、生まれる前からなのでこういう依存はよくわからないです)

1番印象的で打ちのめされたシーンは、彼女がスタジアムのライブでまったく歌わなかったときの、「ストップモーションの笑顔」でした。
何というショット。
一人の女の子の、絶望と諦めと決意の笑顔。

優れたドキュメンタリーは優れた劇映画とよく似ている。
カサヴェテスを思い出しました。
あるいはファッション性を剝ぎとったグザヴィエ・ドランか。

いやいや、思い出すものがあったというだけで、やっぱり圧倒的なリアリティのドキュメンタリーです。

今年前半観た映画の、ナンバーワン。






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2016年06月20日 (Mon)


blogが商品紹介が少なくてすっかり日常と音楽と映画になっているので、これは昨日のワンツイートですませようかなと思ったのですが、やっぱり一応記録しとこうと思いました。

店番Sちゃんを去年ブロッツマン、纐纈雅代、E.パーカーに連れて行き、最近「またジャズのライブ行きたいな」と呟いていたので、これなら絶対気に入ると思い誘ったのでした。
果たして! 「鳥肌が立った」と。

スネア中心のダレン・ムーアのきれいな音色のドラム。
「私ダレン・ムーアって聴いたことありましたっけ?」とトンチンカンなことを同席の方に訊いてしまい、
「知るかよ!」と言われても仕方ないのに、「低音限界ライブで」と教えて頂きました。
その時に久しぶりの板橋さんを聴いたのでした。
ダレン・ムーアさん、こんなに良かったっけ? あまり印象になかったのです。

板橋さんグループのバラードはミンガスグループのバラードみたいだ。
「ポークパイ・ハット」みたい。

纐纈雅代さんのアルトは、音に艶とスピード感があって、ソロでときどきパーカーのフレーズが顔を出すことがあり、でもでもそんなこととは関係なく、
「私今、パーカーのライブに来てるんだろうか」と思った瞬間が何度かありました。
演奏スタイルは全然違いますよ。何ででしょう。
音の力強さ、音色、勢い、潔さかなあ。音色は大きいと思う。

類家心平さんは、「みるくゆ」ライブ以来、ゾッコンなのです。
それ以前の菊地成孔バンドではすっかりスルーしていたのに。(良さがわからなかった)
コントロールされた多彩な音色で、でも、そのご自分のテクニックを棚に上げて歌い上げる瞬間がたまらない。
今や「日本の宝」だと思ってます。

板橋さんのピアノは求心力があって、締まるんだよなあ。
Sちゃんに「CDで聴いてもピアノから立ち上がるとこはわかんないでしょ?」と言ってたのでそれを何度も観られて大満足。

初めて行ったCOCHIは想像してたより小さなところでした。
ミュージシャンから3メートル先くらいで2時間半ですよ。
もったいなくて震える。
もっともっと多くの人が聴いたらいいのに。

おいしいおかず…たとえばお刺身や天ぷらや鰻の蒲焼きなどをご飯なしで食べるとき、「ご飯と食べないともったいない」と思う派ですが (夫は意味わからん、と言います) そんな感じになりました。









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2016年06月18日 (Sat)

アットホームな雰囲気のいいライブでした。



ミコルさんの歌のいいところは
「垢抜けなさ」
だと思う。

垢抜けなさ。不器用さ。(ほめてます!)

これ、ボーカリストには大事な要素なのでは? とずっと思いながら聴いていました。
昨日はカバー半分、自作曲半分だったけど、日本語に感情を乗せるのがとても上手いので、私は英詞より日本語歌詞のを聴くのが好きです。

初めて聴いたギターの大橋さん。
これまたケレン味のない誠実な演奏で、持ち味がミコルさんと似ているような気がします。
他でフィドルとのバンド、ロック寄りのバンドもやってらっしゃるとのことで、そちらはまた違う味わいなのかもしれませんが、それでも誠実さってそうそう変わるもんじゃないでしょう?

CDで聴くミコルさんはもっと都会的でオシャレな感じ。
私は「いつまでも人生に馴れないような」人柄を感じさせる生のミコルさんが好き。

えっと、何だかうまく言えないのですが、
この不器用さをなくして、上手くテクニックでこなしていって、「たくさんいるそこそこの歌手」の一人にならないでほしいなあ、と思う。
いつでも新鮮に垢抜けないでいることは大いなる才能だと思います。
それは、いつまでも、歳を重ねて声がかすれてもいい歌手でいられることに繋がるのではないかなあ。

今後も見続けて行きたいと思わせてくれるボーカリストです。






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2016年04月25日 (Mon)
昨日の骨董市は雨で休んでしまいました。店番はSちゃんなので急な休日。新宿野暮用のついでにBERG。



BERGでスマホいじってたらこんなの見つけてしまったのが運、、、(用事はどうした)



マイルスの「ディレクション」から始まりF・ハバードの(曲名忘れた。CTIのやつ)、M・ピーターソンの「レベレーション」。そして類家心平バラードを堪能、「アイ・リメンバー・クリフォード」(泣) (泣)
休憩はさんで「ジャック・ジョンソンよりライト・オフ」「ホエン・ライツ・アー・ロウ」「流氷」、個人的に一番感動的だった「リトル・アビ」。

曲なんて記号みたいなもんだから意味がないのかもしれないけど、
テーマ→[各人のソロ、ふくらみ、ナイスなフレーズ、音色、目で合図の絡み具合、ハプニング、スリル、等々]→テーマ、の[ ]内がとても充実してた場合に、
結果として「これいい曲だなあ…」と印象として残るもんだと思うんだよね。
本田珠也さん、類家心平さん、須川崇志さん目当てで行ったのに、
初めて聴いた井上銘さん(g) !
すごい人がいるものだ。
飛んでるフレーズがこれでもかと散りばめられていて、あんなギター聴いたことがない。
「流氷」でのソロすごかった。このグループでのCD出して下さい。







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