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2017年07月22日 (Sat)
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2014年09月03日 (Wed)
「見ること。 限りなく見ること。 見ることの重要さが失われるときはいまだかつてない」 (青年吉本隆明)
このフレーズが何かにつけ脳内リフレーンするので、 正確な言葉は何だったかなと、 洗濯機を回しながら、ある本を手にとったばかりにまた入り込んでしまう。

3・11後の時期を、 私は荒地派の詩人たちと青年吉本隆明の 「初期ノート増補版」(試行社)  を読んで過ごしていた。
この混乱の捉え方を、 間違えたくなかった。
そのためには悔恨をもって戦時期を捉え、「自分にだけは間違いのないように」 戦後期を歩きだそうと格闘したこの先人たちが必要だった。

その頃、 世の中にはゲスな悪意と軽い善意が溢れてるように感じていたから。
当時眼にした池澤夏樹さん、 高橋源一郎さん等の文は 「泥沼のなかの宝石」 みたいに思って読んだ。 あれから三年半。

「あやまつてはならない。 民衆のために! それは疑ひもなく、 生きた具象的な個々の人々のためにといふことだ。 祖国のために! こんな空虚な言葉が存在するだらうか。 僕らには祖国などといふものはないのだ。 支配者はいつもそのやうに人々を架空なもので釣り上げる。」

「結局は〈そこ〉へゆくに決まつてゐる。 だから僕は〈そこ〉へゆかうとする必要はないはずだ。 〈ここ〉をいつも掘下げたり切開したりすることの外に、 僕に何のすることがあるといふのか。」('50年。)

古いだろうか。
私にとっては、on time なのだけど。





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2014年08月30日 (Sat)


今回来日のICPオーケストラはライブハウスの予約が間に合わずあきらめていた。
と言いつつ、 ちょっと煩悶の日々。
一方、一ヶ月くらい前から高瀬アキのCDをアマゾンでチェックしていたが、 なかなか高い。 とこれも逡巡の日々。
すると、 いきなり 「ハン・ベニンク×高瀬アキ at ピットイン」 の情報が。
急遽店に臨時休業の貼紙をして行ってしまいました。(そーゆーことしないのですよ。 初めてです)

隣の席に白人女性二人と白人の短パンの陽気なおっさんがいる。
吸いかけのタバコを私の目の前の灰皿で揉み消し 「残りは貴女に」 と冗談を言う。
演奏が始まるとスタスタ歩いていったので前の方で聴くんだなと思ってたら、 そのままステージに上がっていった。
あら。 ハンだったのか。

まだバスドラのかわりに中国の銅鑼を使ってるか確かめようと思ってたら、 バスドラどころかシンバルもハイハットもなく、 スネアひとつだった。
その、 ドラムロールの凄さに戦慄! 
スカッ! スパッ! バシッ! ダンッ! の、 体育会系マサカリドラムのキレはちっともかわっていなかった。
高瀬アキさんのピアノは鋭さも茶目っ気もあり、 緩急の付け方が実に気持ちいい。
ハンの、 椅子を叩いたり床を叩いたりタオルをおいたスネアを叩いたり、 コドモのような天衣無縫さに応酬することを楽しんでいる演奏だった。
チャーミングさが拮抗しているというか、 とても相性がいい。

うーん、 店閉めてまで来て大正解。

休憩時間に隣に戻ってきたハンと下手な英語で話す。
故吉沢元治さんも故高木元輝さんも覚えておられた。
ミシャは大分悪いようで、もう演奏はムリとのことでした。
(彼はオイスターが大好きなんだと。 へんな情報。)
交流は今も続いているらしい。
オープンな、 いい人である。
コドモのような字のサインをいただいた。

これからの公演の大成功を祈っております。





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2014年06月18日 (Wed)
桜桃忌が近いので。
唐突ながら、 山上憶良のことを思う。

〈 世間(よのなか)を憂しと恥(やさ)しと思へども飛び立ちかねつ鳥にしあらねば 〉

この歌はいつでも現代的。

〈 憶良等は今は罷(まか)らむ子哭くらむその彼の母も吾(あ)を待つらむぞ 〉

これは上司や同僚との宴席でその俗っぽさに耐え切れず、 妻子の待つ場所へ戻るため座を中断する、 と告げる歌。
この「らむ」で畳みかける、 きっぱり感。 
これを読んだとき、 太宰が実家から留学をすすめられ、 同棲女性がいることを理由にそれを断る手紙の一節、
「 出世のことより、 馬鹿な女と馬鹿な苦労をすることが今は大事だと考えます 」
を思った。

憶良は、 まされる宝子にしかめやもと詠う生活歌人ではあるけれど、 それはかなり意識的な覚悟であり、 無自覚ならこんな歌を詠むはずもなく、 ときどきは桜桃を食べながら 「子より親が大事。」 と呟いた人ではないかと思っている。

その姿はまた、 大衆からの疎外感とそれへの愛着を自覚し、「生活者であること」 を目的化せざるを得なかった若い吉本隆明を思わせる。 (そういうのは近代の病ではなかったのだ。 才気あふれる柿本人麻呂は田村隆一的?)

太宰で一番好きな言葉。
〈 人は、暗いうちは滅びない。 明るいのが滅びの姿です。〉
(出典作が今ないので一字一句正確ではありません。 )

文学者の戦争責任から出発した吉本の評論体系も、 それにひきつけられた読者も、 この感覚は共有していたのではなかったろうか

かくして、 いつのまにか憶良と太宰と吉本がつながってしまったのだった。

「文学から僕は倫理を学んだ。 おそらく作者の意図に反して。 だが作者の苦しみに即して。」(吉本)






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2013年10月02日 (Wed)
店では私はジャズ、 ブラジル、 ソウルなどをかけてるのだけど、 歴代の若い店番はたいてい日本語音楽。  洋楽聴かない子が多い。
名前のアルファベット見るだけで頭いたくなるんだって。  我慢たりない (笑)。

日本語の歌詞のは、 好きな歌手のでも店でかけるとなぜか恥ずかしくなるのがあって、 恥ずかしくならないのだけかけている。
洋楽の歌は私にはインストと同じだから、 ほんとは幼稚な歌詞かもしれないけど恥ずかしくならない。

私には音楽って、 言葉や意味に食傷したところから始まってる気がするのです。
演歌の耐える女とか男の道がどうのとか未練が苦労がとかはハナからダメ。
着てもらえないセーターを寒さこらえて編んでる女はなんてシュールなんだ。
寒かったら指がかぢかんで編めるもんか。

で演歌のアンチとして生まれたようなフォークもニューミュージックも、 今のJ-POPもHip-Hopも、
歌詞よく聞くと男女観が演歌の世界と違わないじゃん、 だったりするのだよ。
(あ、 全てだとは言ってない。)
メッセージソングも…苦手かな。
どんなよく出来た歌詞でも、 「意味」が限定されてたりすると…。

矢野顕子が昔、 ある暗い歌詞の人気歌手の歌を聴いて、 「私は歌詞に意味なんか込めるもんか。」と思ったんだって。
なんかわかるなあ。






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2013年08月23日 (Fri)
「夢は夜ひらく」 は藤圭子より前の、 緑川アコのが好きでした。
藤圭子のは二番の、 「昨日マー坊今日トミー明日はジョージかケン坊か」 ってとこがいやだった。
いかにもオジサンの考えたベタな不良少女像みたいでね。

当時まわりに藤圭子が嫌いな人っていなかったなあ。
私の部屋に貼っていた顔のアップの特大ポスター、 みんなほしがってたもの。

あの頃は、 「前近代的なもの」 が人気を集めていたのだった。
結構すみずみまで。
あれは何だったんだろう。

今村昌平の土着的なもの、 寺山修司の田舎的なもの、 深沢七郎の庶民的なもの、 土方巽の農民的なもの。
 そういうものにこそ価値があると思い、 競って発掘?し、 どれだけ身につけられるかと思っていた。
青江三奈や藤圭子の歌の人気もその文脈だったんだと思う。
でなければ、 なぜ彼女たちの演歌ややくざ映画が学生たちに絶大な人気だったか、 今の若い人にはわからないでしょう。

彼女のインタビューの受け答えなどは、 あっけらかんとしてとても可愛かった。
だって17歳だったのだ。
「不幸な少女」 のイメージを背負わせたのは、 作詞家、 評論家、 作家などのオジサンたちである。
ひょっとしたら彼女はそのとき、 「不幸であるべきだ」 という呪いをかけられたのかもしれないと思う。
全然暗くない、 あっけらかんとした、 飾らない少女だったのに。






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