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2017年04月25日 (Tue)
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2014年09月24日 (Wed)
これは昭和13年に書かれ即発禁になり、 戦後にやっと発行された小説。
読んだ版には伏せ字だった箇所に傍線がひいてある。じゃこの伏せ字本はいつ出たのかと不思議に思っていたら、 後書きにいきさつが書いてあった。
中央公論は最初伏せ字にして出版することにしたが、印刷のミスが多発し、 伏せ字のはずが生きていたりして、 それが内務省検閲課に発禁の口実を与えることになったらしい。
この本は最初出る予定だった 「正しい伏せ字」 に傍線を施して、 それごと当時の資料としたのだと思う。

発禁のみならず、 石川は出版社側の人間ともども 「安寧秩序を妨害した罪」 で起訴され禁固4年執行猶予3年の判決をうける。
彼は上海、 南京などを取材して (南京陥落の二ヶ月後) 戦闘の跡の悲惨を目撃したことから、 提灯行列などをして南京陥落を喜んでいる 「銃後の人々」 に警鐘を鳴らしたかったのだった。(公判で毅然とそう言ったので、 心証を悪くし判決に影響した。)

これは別に反戦小説ではない。 特に優れた小説とも思わない。
淡々と事実と兵士達の心を平行させて書いているだけである。
でも、 すごく腑に落ちたところがある。
南京到着間近のところで一人の中国人少女が日本兵を撃ち殺してしまう。 家に逃げ込んだ少女を追い、 その家にいた者を皆殺しにする。 逡巡してるとこっちが殺られる。

日中戦争下の中国には、 戦場も銃後もなかった。
生活する民衆の中から真の抗日軍を見分けることは困難なことだった。
中国兵が軍服を捨てて庶民の中に紛れ込むので、 ますます戦闘員と非戦闘員の区別がつかない。
それで自衛のため皆殺しにする。

「恐怖から発生する大量虐殺」 ということが、 すごく腑に落ちた。 虐殺するほうだって怖いのだ。
(犠牲者の数は関係ないです)

沖縄戦でもベトナム戦争でも同じ話を聞いた。 すべての地上戦に共通することかもしれない。
だからこれからの戦争でも、 なに一つかわらず繰り返されるのだろう。

歴史書なら 「○万の虐殺があった。」 という無機的な一行があるだけだが (そこに論争がおこるわけだが)、 部隊側の理由や兵士の心の動きから納得させられたのは文学の力というものだと思う。






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不思議な縁
神田の古書街の小さな「たなごころ」 案内所に教わり訪れ。 閉店間際に女性店主にスタージョンについて聞く。 親切に教えてくれ、お互いの読書癖に触れ乙一、ロストーマス、ギャビン・ライアル、リューイン等々で盛り上がり小一時間ほど語り合いました。 乙一の舞台劇などの様子や俺が勝手に師匠にしている 原 寮先生の話等々 不思議な縁を感じた。また駄弁りに訪れようっと。
かつみ 2014/09/29(Mon)00:51:29 編集
無題
かつみさん
記事と関係ないみたいなんで個人メールするね!
リルコ 2014/09/29(Mon)12:40:00 編集
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