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2013年08月23日 (Fri)
「夢は夜ひらく」 は藤圭子より前の、 緑川アコのが好きでした。
藤圭子のは二番の、 「昨日マー坊今日トミー明日はジョージかケン坊か」 ってとこがいやだった。
いかにもオジサンの考えたベタな不良少女像みたいでね。

当時まわりに藤圭子が嫌いな人っていなかったなあ。
私の部屋に貼っていた顔のアップの特大ポスター、 みんなほしがってたもの。

あの頃は、 「前近代的なもの」 が人気を集めていたのだった。
結構すみずみまで。
あれは何だったんだろう。

今村昌平の土着的なもの、 寺山修司の田舎的なもの、 深沢七郎の庶民的なもの、 土方巽の農民的なもの。
 そういうものにこそ価値があると思い、 競って発掘?し、 どれだけ身につけられるかと思っていた。
青江三奈や藤圭子の歌の人気もその文脈だったんだと思う。
でなければ、 なぜ彼女たちの演歌ややくざ映画が学生たちに絶大な人気だったか、 今の若い人にはわからないでしょう。

彼女のインタビューの受け答えなどは、 あっけらかんとしてとても可愛かった。
だって17歳だったのだ。
「不幸な少女」 のイメージを背負わせたのは、 作詞家、 評論家、 作家などのオジサンたちである。
ひょっとしたら彼女はそのとき、 「不幸であるべきだ」 という呪いをかけられたのかもしれないと思う。
全然暗くない、 あっけらかんとした、 飾らない少女だったのに。






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無題
のっけから不謹慎な事を言うと、
藤圭子の自殺は実にイメージ通りと言うか。
エイミー・ワインハウスが27歳でドラッグ死したのと似たような整合性を感じます。

ただ、近年の藤圭子が一体どういう人物だったのか分からないので、
そう言った戯れ言も心もとないのですが。

やはり今回の自殺は、我々のイメージとはかけ離れた事情があったんでしょうか。
誠に残念ではあります。
徘徊中年 2013/08/24(Sat)22:14:21 編集
無題
どうもです。
あの時代の雰囲気はよく覚えています。東映の新宿チンピラ映画、文芸座の清順特集、アングラ芝居、暗黒舞踏。
土方巽は優れた教え子を残し、深沢七郎はたくさんの文化人に影響を与え、寺山修司はカルメンマキを幸福にデビューさせたけれど、五木寛之は藤圭子で自身のナルシズムを投影してレッテル貼りをしましたね。
どうも五木寛之は無責任で、この人の語り口はちょっと独特のあつかましさがあって苦手です。
藤圭子はたしかにクールで乾いた少女だったと、思います。過酷な環境で生きた人は、普通の人よりもはるかに強いもの。
マスコミは今も昔も不幸なお話が大好きですね。
そうした欺瞞さをよく理解していたのでしょう。
私も彼女の歌に違和感がありました。もっと似合う曲があったはず。違う作曲家かプロデューサーに出会っていればと思わずにいられません。
クロコ 2013/08/25(Sun)12:30:28 編集
徘徊中年さま。
藤圭子が北海道出身だってこと、忘れていました。
エイミーは自業自得感がぬぐえないのですが、藤圭子の場合は、なんか「大の男がよってたかって感」がぬぐえない。
で、当時の人間として、その不幸イメージを消費したんだと思うとですね…。

同じ北海道出身のこまどり姉妹、苦労人イメージで売られてきましたが、
今東京のライブハウスに出たりして若いファンを再生産しております。
毅然としたかっこいい老姉妹なんだって。

リルコ 2013/08/25(Sun)16:03:43 編集
クロコさま。
ひさしぶりのコメント、うれしいです。 ありがとうございます。
あの時代の「前近代志向」は何だったんだろう、ってときどき考えます。
どろどろしたもの、重いもの、暗いもの、にほど価値を見出だしたりして。
クロコさんとはツーカーでわかり合える気がしますけど、今の若者には説明できないなあ。
たとえば同じ巻き舌で歌舞伎町を歌った椎名林檎ちゃんは、賢い人でセルフプロデュースできる人だから、あれは「コスプレ」みたいなもんでしたよね。
そして、寄ってきた文化人オジサンたちを振り払いましたね。
藤圭子はそれができる人じゃなかった。

五木寛之氏って、小説にさりげなくセリーヌとか、ファッション的な浅さでちりばめたりするところがイヤでした。

リルコ 2013/08/25(Sun)16:23:56 編集
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