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2024年04月19日 (Fri)
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2010年07月14日 (Wed)

水中花、で思い出すのはいつも、
「堪へがたければわれ空に投げうつ水中花。」
という、伊東静雄の詩の一節。
「金魚の影もそこに閃きつ。
すべてのものは吾にむかひて
死ねといふ、
わが水無月のなどかくはうつくしき。」

二十歳くらいの頃からとても好きな詩でしたが、今読むと、最後の一言になんか違和感がある。
あれ? うつくしいの? 「くらき。」 とか 「くるしき。」 とかじゃないの? って思ってしまう。
若いときって、苦悩も甘美、ってときだから、あまり違和感を感じなかったのかもしれない。

冷房が普及してから、水中花というものは夏の風物ではなくなったらしく、一年中ぽつぽつと売れるので、店では一年中置いています。
十年くらい前、市場で大量に買ったとき、(当時は自転車で行ってたので、宅急便で店に運んだ。) ああ、私は一生水中花を売るんだわ、と思ったのを思い出す。
ちっちゃい商売だわ、って…。

若い人は見たことがないらしく、年配の男性はいきなり 「愛の水中花」 を歌いだしたりするけど、私、無視。
私自身小さいときから水中花フェチで、縁日でいつもねだっていました。

薄く削った木片に着色したもので、水をとりかえていれば入れっぱなしで何年でも長持ちします。
これは昭和三十年代のもので、輸出用でもあったらしく袋に英文も書かれている。

昔は、涼を呼ぶものとして、杯洗に入れたりもしたので、「酒中花」 とも言った。

「泡ひとつ抱いてはなさぬ水中花」  風生

「水中花さびしきかやや傾けり」  故郷


                              1P ¥350
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