露地裏骨董。 気になる商品がございましたら、「商品の問い合わせ」欄からご連絡ください。詳細説明、追加写真などをお送りします。 国分寺市本町2-25-15 ℡ 090-1400-7141 12:00〜20:00(日曜13:00〜19:00)
これが無事瓶。
店のバイトに欠員が出来たとき、人づてに誰かお願いできる人がいないか、きいてみる。
どんな人がいいんですか?ときかれると、「ヤなやつ」 じゃない人、 と答える。
古いものが好きなら、知識は全くなくてもかまいません。 (ほんとに好きなら、あとでついてくる。)
「ヤなやつ」 って、抽象的すぎる言い方でしょうか?
**ちゃん、という子がいまして、いろいろなポカミスをやってくれる。
おととい市場の帰りに、店に荷物を運びに寄ったら、**ちゃんが店番で、酩酊気味のおじさま二人の客がいらしていた。
そのうちの酔いのひどい方が、古ジュース瓶が二個入っていた小さな木箱を床に落とし、瓶一本がこなごなに割れた。
箱ともう一本の瓶は、無事。
「箱を買います。瓶代も払います。」 とおっしゃられたので、(弁償問題は悩むところですが、この場合、相場の半額以下に値付けしていた商品なので、つまり利幅がない商品なので) そうしていただくことにしました。
で、あとは**ちゃんにまかせ、私は車から荷運び。
無事だった瓶が見当たらないのできいたら、**ちゃんは、木箱と、その瓶を包装して渡してしまっていたのでした。
えー、木箱はお買い上げ、瓶代は弁償分でしょ?というと、そうですよね、取り返してきます! と言って走り出して行った。
見つかって取り返してきたのですけど…、なんと木箱まで取り返してきたのでした。
これはね、お買い上げでしょー、と、また言う私。
返してきます、とまた走り出す**ちゃん。
今度は見つかりませんでした、と言って戻ってきた…。
というわけで、カウンターの中に 「もう、どうしたらいいか分からない木箱」 がありますので、酩酊おじさま、お願いだから取りにいらしてください。 シラフで。
**ちゃん、いつも予測不可能なポカミスをやってくださる。
入口の雨戸を閉めたまま半日開店してたこともあったが、これなどなかなか出来るミスではないと思うよ。
でも、私は**ちゃんが大好き。
怒れない。 自分の失敗に焦りまくり、途方にくれてる様子を見たら、怒れないでしょ。
私はポカミスでは、怒らない。 怒って治るもんでもなし。 「あーあ。」 くらいは言うけどね。
私がいやなのは、失敗を隠そうとしたり、(まだこっちが何も言ってないのに)弁解しようとしたり、責められまいと、自己保身に (たぶん条件反射的に) 走るやつです。
こういう人の場合は、怒るというより、信用しませんです。
例えば、こういうのが、 「ヤなやつ」 です。
**ちゃんは正直で素直だから、すごくかわいい。
ほんとにいい子だと思う。
ミスもなんか、シュール。
同じミスは繰り返してないしね。 (手をかえ品をかえ…。)
その素直さは、一生の宝物だと思うよ。
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