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2024年11月24日 (Sun)
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2012年09月20日 (Thu)
1959年のアメリカ映画。
設定は64年。  核戦争後、  世界が破滅にむかうときの話です。
原発事故後の今観るとへんにリアリティがあって、  ちょっと心がチクチクする。
ずっと観たかった映画とはいえ、  タイミング悪いなあ。
いや、  むしろタイムリーというべきか。
こんな話は、  いつまでも  「近未来SF」  のはずだったのにね …。

今観ると、  未来設定なのにレトロ感は否めず、  放射能におかされていく人々の様子も医学的に正しいとはいえないけれど、
そんなことはどうでもいいの。
地球破滅の話なら、  疫病でも隕石衝突でも何でもよかったんだと思う。
「せまりくる破滅を前に、  人間はどうふるまうか?」
の映画だから。

もう生存者はいないはずのアメリカから、  まだ安全な地域にいる (でも時間の問題。) 潜水艦にモールス信号が届く。
その出所を探るためにアメリカに向かう。

私は有名なシーンと言われているこの  「モールス信号の出所」  よりも、
船が死の町になっているサンフランシスコに近づいたとき、  そこの出身の若い乗組員が、  船を脱走して泳いで行くシーンのほうがグッときた。
「どうせ死ぬなら故郷で死にたい。」  と。
戻って来い!  という船長に、 「デートの約束がありますから!」  と怒鳴り返す。
アメリカ人っぽい、  と思いました。
ほんとうにやりそう。
また、  破滅が近づいてるのにピクニックするシーンもあり、  これも、  アメリカ人ならやるな、  と思いました。

そういえば昔のハリウッド映画ってこうだったっけ、  と思い出した。
派手なアクションもカーチェイスも濃厚ベッドシーンもなく、
紳士的な市民が  「良心」  を演じる、  または  「良心を探る」  映画。
嘘くさくてもありえなくても、  とにかく、  「良心」  の映画。
きらいじゃないです。
全然、  きらいじゃないです。
(邦画人情話はきらいなのに …。  だって、 ベタベタベタベタ …。)

船長は見るからにアメリカの良心な、  グレゴリー・ペック。
エヴァ・ガードナー、  フレッド・アステア、 「サイコ」 前のアンソニー・パーキンスが好演。

この地味さに今の若者が耐えられるかどうか知らねども、
すごくいい映画を観たと思いました。






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無題
『渚にて』=ジョー・サンプル世代ではありますが(苦笑)。

その後、映画を観るにつけて「米国の核に対する無知」ぶりを指摘していましたが、
この作品は異質ですよね。

ハリウッドはその後、核とどう向き合っていたのでしょうか?
娯楽のためなら、些細な事(核)には目をつぶる…まあ、そんなところでしょうね。
徘徊中年 2012/09/21(Fri)21:51:53 編集
無題
ジョー・サンプル! 渚で立膝ついてるジャケットの。  ちがうちがう。

「ジョン・ウェインはなぜ死んだか?」という本もありましたね。 ネヴァダ州の核実験のせいだという・・。
同じ「地球破滅もの」って、「12モンキーズ」とか「アルマゲドン」とかかな?  娯楽ですね。
「渚にて」も、まあ娯楽だと思うけど、人間のふるまいの話なので心に残るのでした。
これは何点でしたか?
リルコ 2012/09/21(Fri)22:28:47 編集
無題
アメリカ映画の核に関する正鵠を射た作品もない事もありません。
キューブリックの『博士の異常な愛情(以下略)』なんかもそうでしょう。

一方、キャメロンの『トゥルーライズ』や、スピルバーグの『インディ・ジョーンズ4作目』なんかは、
核に関してはかなりバカな映画ながらも、面白いのでついつい許しちゃうと言うか。
さらにその一方、キャメロンの『ターミネーター2』は、純粋に娯楽映画でありながら優れた反核映画でもありました。

これは、監督のイデオロギーとは関係なく、面白い映画を作ろうとしただけのことなんでしょうね。
核爆発させたら、派手でいいんじゃない?って感じで。

『渚にて』は、そのどっち(核によるスペクタクルと、イデオロギー)でもなく、日常のドラマとSF的な要素と含んだ作品と捉えました。
地味です。
むしろ、後続の仏ヌーヴェルヴァーグ系の作品や、日本のウルトラマン系のニュアンスに近いものを感じたものです。
個人的な勘違い?
そんな、ズレもあって5点くらいでしょうか?
見方を変えれば、もっといい点数かも知れないですね。
徘徊中年 2012/09/22(Sat)00:02:56 編集
無題
アメリカ映画の核に関する正鵠を射た作品もない事もありません。
キューブリックの『博士の異常な愛情(以下略)』なんかもそうでしょう。

一方、キャメロンの『トゥルーライズ』や、スピルバーグの『インディ・ジョーンズ4作目』なんかは、
核に関してはかなりバカな映画ながらも、面白いのでついつい許しちゃうと言うか。
さらにその一方、キャメロンの『ターミネーター2』は、純粋に娯楽映画でありながら優れた反核映画でもありました。

これは、監督のイデオロギーとは関係なく、面白い映画を作ろうとしただけのことなんでしょうね。
核爆発させたら、派手でいいんじゃない?って感じで。

『渚にて』は、そのどっち(核によるスペクタクルと、イデオロギー)でもなく、日常のドラマとSF的な要素と含んだ作品と捉えました。
地味です。
むしろ、後続の仏ヌーヴェルヴァーグ系の作品や、日本のウルトラマン系のニュアンスに近いものを感じたものです。
個人的な勘違い?
そんな、ズレもあって5点くらいでしょうか?
見方を変えれば、もっといい点数かも知れないですね。
徘徊中年 2012/09/22(Sat)00:23:45 編集
無題
いえ、勘違いじゃなくって、 私も昔のテレビドラマ 「世にも不思議な物語」 を思い出しましたよ。
あれって 「ウルトラQ」 のルーツみたいなもんですよね。
(ラストの無人になった町なんか。)
採点厳しい …。
エヴァ・ガードナーかっこよかったす。
リルコ 2012/09/22(Sat)20:22:20 編集
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