忍者ブログ
2024.04│ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

露地裏骨董。 気になる商品がございましたら、「商品の問い合わせ」欄からご連絡ください。詳細説明、追加写真などをお送りします。                                                  国分寺市本町2-25-15     ℡ 090-1400-7141   12:00〜20:00(日曜13:00〜19:00)

2024年04月20日 (Sat)
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2011年11月14日 (Mon)
「死ねば死にきり。
自然は水際だっている。」 (高村光太郎)

この言葉は、 身近な死んだひとを思い出したあとに、 必ずセットになっていつも心に浮かんでくる。
ほんとに、 そのとおりだなあ、 と思う。

私と母親の間には色々な確執があったので、
世話をしに通ってる間も、 私は優しいだけの気持ちにはなかなかなれなかった。
だけど、
「ここにいるのは、 自分とは関係がない、 一人の老人である。」
と思うと、 すごく優しい気持ちになれることがわかったので、
そう思うのは私のおまじないのようになった。

老人はだれでも、 永く生きた分、 たくさんつらい思いをしてきたはずなので、 それだけでもう大事にされなきゃいけない存在なのだ。
老人の小柄な体は、「苦労」 という成分でできている。 (人格の問題じゃない。)
 
こういうことを、 私はぎりぎり思いつめないと思い至らない。

(業者Kさんが老人を語ると、 口が悪いので、 「くたばりぞこない」 とか 「もうすぐいなくなるぞ」 とか いつも憎まれ口をたたくのだけれど、 その裏にすごく情を感じさせるのです。
ひょうひょうと軽くて、 先天的に情がある、 ってなんていい資質なんでしょう。
私はそういう人じゃない。)

この世に生命体が生まれてくるということは、
とてつもない、 不思議なことだけど、
この世から、 一つの生命体が消えていく、 ということも、
とてつもないことで、
とてつもない、
ということを、 存分にうけとめないといけない、 という思いがあります。

母親だから、 じゃなく、 「どうしようもなくその人の若いときから知っている、 一人の老人」 だから。
でないと、 落し前がつかないのです。
人の死に、 生者の思惑や作意が加わると思うと、 それができない気がするのです。





≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
←No.344No.333No.342No.341No.340No.339No.338No.337No.336No.335No.334
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
フリーエリア
最新コメント
[06/13 リルコ]
[06/12 徘徊中年]
[04/25 リルコ]
[04/22 くたくたにゃん]
[04/11 リルコ]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
No Name Ninja
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
P R