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2024年04月24日 (Wed)
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2013年02月26日 (Tue)
平岡正明さんの文章が好きでした。
彼は個人的な  「日付のある感動」  を語るのです。  (これってジャズっぽい。)

「俺はジャズ喫茶××の外階段に腰をかけていた。  そのとき店内から漏れ聴こえてきた 『ブルートレーン』。
そのときが今まで聴いたなかで最高の 『ブルートレーン』 だった。」

という具合に。 (出典が手元にないので正確じゃありませんが。)

独特のリズム感と出まかせ感 (=アドリブ感) のある文体が、  またジャズっぽかった。
で話は第三世界から革命まで、  こじつけ気味に、  自由自在に飛んでいくのです。

その彼の感動は捏造かもしれず。
ただ扇動目的かもしれず …。
だとしても、  あんな扇動の名人はいないと思う。
「え、 うそー。」  と思いながらも知らぬ間に心をかすめとられていってる。
そして心ならずも、 以後深層に根付いちゃったりしてる。
つくづく、  人たらし、  もとい、  アジテーターとして名人芸の域だったと思います。
 
昔ある雑誌に拙文を載せていただいたとき、  私は彼の文体を無意識に意識してたんだなあ、  と後でわかったのでした。

《 マイルスはいつから真下を向いて吹くようになったのだろう。
多くの無名の黒人たちと通底するように。
天上のエリントンやパーカーを慕うように。
祈るように。 》

と書いたくだりを、
夫は、   「下を向くのは自分の音がよく聴こえるからだって言ってたぜー。  マイルスがこんなクサイこと思うもんか。」   とコメント。
いいの。  捏造したかったんだから。

彼の忘れられない一文があります。
「連合赤軍リンチ事件」 の新事実が次々とニュースになっていたときのこと。
掲載誌も他の部分も忘れたけど、  悲痛な、  悔しさのにじんだ文でした。
最後に  「自分には、 どんな運動にも赤いバラ一輪が必要なのだ。」  と締めくくっていた。
赤いバラ一輪とは、  一片のロマンチシズム、  の意味だと思う。

そういえばご本人に二度お会いしたことがあったのだった。
一度目はすごく昔、  渋谷山手教会で。
二度目はそれより新しい昔、  札幌で何度か山下洋輔トリオを共催したとき、  司会としていらしたのでした。
私は彼をホテルまで迎えにいく役目をたまわり、  道中あたりさわりのない話をし、  ごく事務的な態度で接しました。
(私は有名人コンプレックスというものがまるでないので、  普通に初対面の人と接するのとまったく同じ態度なんです。  たとえすごくファンだったとしても。)
無愛想な女だなと思った、  とあとで言われましたが、  そんなことなかったんですけどね…。

打ち上げの際に店の壁にサインしていただいた。
殴り書きで、  「ダッタン(変換しません)人風金玉のにぎり方   平岡正明」   と。
ありがたいのかありがたくないのかわからない、  びみょーな気持ちになったのでした。




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