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鉄人28号シリーズ② デフォルメ抜群。
本は読みちらかし屋で、ソファでテレビ観ながら読む本、ベッドの中で読む本、電車で読む用の文庫、新書などいつも3、4冊同時進行だ。
読み終わったらたいてい忘れる。
タイトル、著者まで忘れたりする。
で、本が出ると必ず買って読んでしまう人が何人かいて、一人は、内田樹さん。
この方は、深い哲学的な問題や社会問題などを、かみ砕いてやさしく解説する名手なのだ。名人芸といっていい。
そして本人のご意見はいつも私にとって、「わが意を得たり。」か、「目からうろこ。」のどっちかなのです。
もう一人は、ジャズ喫茶「いーぐる」のマスター後藤雅洋さんの、ジャズ本。
とても誠実で、偏見がない方です。
(たとえば、頭ごなしに「フリージャズはダメ」という方は山ほどいるけど、後藤さんはそのなかのいいもの、だめなものをちゃんと見極めていらっしゃる。)
私の実感では、長年よく聴き込んでいる方こそ、偏見から自由なのだ。
昨日お店のホームページを見つけ過去ブログを読んでいたら、「内田樹ブログを読んでいる。」と書いてあって、私の中でこのお二人がつながった。
さらに、故アルト奏者阿部薫さん(阿部さんの本を作るときに存じ上げていたなら、すぐインタビューか原稿いただきに駆けつけていただろう!)、劇団駒場の芥正彦さん(いろいろ示唆していただいた)のことも書かれていて、さらに円になってつながった。
考えてみたらたまたま同世代で、同じ都市をウロウロしてたらどこかでニアミスしていても不思議はないけれど。
「団塊の世代」はいつもカタマリで見られ、なぜかそのすぐ下の年代から激しく嫌われていたりする。
でも私の好きなこの方々は、それぞれがそれぞれの仕事をそれぞれの居場所でやってきただけで、なにひとつ「しめしあわせて」生きてきたわけじゃないのだ。
「団塊の世代」がみんなジャズやアングラ演劇にしたしみ、学生運動していたわけでもないし。
(全体からみれば激しく少数派です。また飲み屋でその思い出話などを語ったりしてるのは、運動の中枢にいたわけじゃなくて周辺で見物していただけの人と思っていい。)
世代でまとめて何かわかるのでしょうか。
私の知ってる人は皆まったく個人的に、理不尽と闘い暮らしてきただけで、つるんでなどいないのに。と思う今日このごろでした。
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