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露地裏骨董。 気になる商品がございましたら、「商品の問い合わせ」欄からご連絡ください。詳細説明、追加写真などをお送りします。                                                  国分寺市本町2-25-15     ℡ 090-1400-7141   12:00〜20:00(日曜13:00〜19:00)

2024年04月24日 (Wed)
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2009年10月21日 (Wed)

チャンドラーだったか、ウールリッヂだったか、「女に向かない職業」 という小説だったか、すっかり忘れたけど、「トーストパンを床に落としてしまうときは、必ずバターのついてるほうを下にして落としてしまう 」 というフレーズがあって、実際にトーストを落としてしまったときなど、必ず思い出していたもんでした。
このフレーズにならっていえば、「モノをこわすときは、必ず高いものからこわしてしまう 」という法則があるのだ。
つくづく、骨董屋は「私に向かない職業 」である。
私は実は「わたしびと 」なんかじゃなく「こわしびと 」なんでした。
ほかに今月こわしたものは、あられガラスの長方形のペン皿。
被害額もさることながら、自分の手で吹きガラス氷コップを一つ消滅させた、ということが一番やるせない。
ここに写真を載せて昇天させます。


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ニコニコ堂コーナー 長嶋康郎

「ぐちる」 2

世の中の人々が競争しないと堕落するのだとしたら、絶望だ。 ソ連が崩壊した原因が独裁政治によるものだという意見の他に、競争の原理を無くしたことによる人々の怠慢によって成長がすさんでしまったのだ、という見方が出てきたらしい。 だから共産主義は破綻する運命にあるってことになってしまったようだ。
そもそも新左翼や全共闘はソ連型の共産主義化には反対だったのが馬鹿な世論により共産主義の理念がソ連であるかのようになり、左翼論者もすっかり萎縮してしまった。 しかし、なら、競争の原理により勝ち抜いた者が弱者を救って行く、という原理的に「上から目線」 の福祉政策にしか人間の特性がいかせないのだとしたら、人々はそもそも格差的でしかないと認めなくてはならない。 つまり絶望的なことであるよ。 人間はそもそも馬鹿なんだ、と。



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2009年10月15日 (Thu)

思いがけず、再入荷しました。15年やってて三個目です。ブリキの幻灯機にも、いろいろなかたちがあるね。


最近、思うこと。
店である以上、モノの行き先や行く末を選べない。
たとえもう作られることのない完品を、「部品取りにする」といって買っていかれても、それはその方の勝手。
ずっとそう思ってやってきた。
でも、最近はちょっと、それは違うかな、と。

週に一度くらいの頻度でお見えになるお客様がいる。この方はちょっと「買い散らかし屋」の気味があって、いろいろなジャンルのものをよく吟味されずに買われ、後で「返品できるか?」(出来ないんですが)と言われたりするので、「よくお考えになってから…」と、心配になっていつも言ってしまう。
ほんとは商品は、こういうものをずっと探していて、やっとめぐりあった、という方のところにいってほしい、と思う気持ちがあるのですが、人の、ほしいと思う気持ちの強さや、ほしい動機なんて、こちらには分からないんだから、ふみこむべきじゃないなあ、と思う。
私だってほかの店で「あの人、買い散らかし屋。」と思われてるかもしれないしね。

モノの買われていく先を選びたいという気持ちは、ほかの業者さんたちにもあるらしく、ある人は、他の人には見せないといい、ある人は、見せても(見られても?)値段を高く言うと言っていた。
ウチは複数で店番をやっているので、値付けはきっちりやらねばならず、お客様によって値段を変えるということは出来ないし、あまりしたいことではない。
また、お目当てのお客様だけに、「こんなモノが入ったんですけど…」って取り出してみせるというのも、よけいなプレッシャーをあたえてしまうみたいで、なんか、しにくい。
自分がそうされたら欲しくなくても「いただきます」といっちゃいそうだもの。

いつでも入荷しそうなありふれたモノは悩むほどのもんじゃないが、前に「戦争死亡証明書」というのを売ったことがある。
山買いの紙モノのなかに入っていた。
ペラペラの半紙に、住所、名前、所属部隊が手書きで書かれ、「右の者は××にて死亡したことを証明します。」 角印。
この紙切れをクリアファイルにいれ、骨董市のたびに目につくところに置いて、一年くらい持ち歩いた。
戦時物コレクターかその研究などをされてる方のところにいってほしかったのだ。
やっとそれらしきお客様のところへ行ったときは、心底ほっとした。四百円にした。
こういうものは値段じゃないです。

この商売は、モノの売買ではあるけれど、それが古い一点物であるかぎり、「おくりびと」 風にいえば、「わたしびと」 でもあるのだと思う。
モノのほうが私より長生きするのだから、それを求めている人に早く渡さなきゃ、と、年を重ねるほどにそう思うようになった。(もう間に合わないって?自分でもそんな気が…。)
並べてしまったモノは早い者勝ちだけれど、並べてないモノは、「買わなくていいんだけどね、プレッシャーに思わないでね。こんなモノが…。」 と、人とモノのマッチングを仕掛けてもいいかな、と思いはじめているこの頃です。



2009年09月21日 (Mon)

鉄人28号シリーズ③ フルカラー。

新しい若い業者さんのお店は、どこもみんなおしゃれでカッコよくて、素敵にレイアウトされている。
先日そのうちの一軒にふらりと入ってみたら、うちにも来店されたことがあるらしく、店主さんにあいさつされた。
めちゃくちゃ恥ずかしかった。
あ、うち、あんな店ですみません。こんなすてきなお店の方に。ほんとどうもすみません。来ていただけるような店では。
なんて、いいようのない、穴があったら入りたい気持ちになってしまった。
レイアウト、なんて放棄してるものね。
今月も本棚とか椅子とか大きなトランク三個とか引き出し箱とかなくなったので、さあ新しいの置けるスペースができたぞ、と喜んで二階に上がってみると、あら、どこもあいてない。
なんで?あれらはいったいどこにあったの?
新しいの置くスペースなんかどこにも見当たらないんだけど。
スタッフ同士では、二階に「もの出しおばけ」がいる、とか、押入れにドラえもんが住んでいてポケットからねー、とか、いろんな噂が流れているけど(それなら仕入れしなくてすむので大助かりなんだけど)、いや、たんに私がジグソーパズルのようにモノを詰め込むのがとくいなだけの話です。
売れても減ったように見えず、新しく置いても増えたように見えない。
昔のバイト一平くんは、「リルコさんいつでもドンキホーテに再就職できますねえ。」といったっけ。
市場にでかける、と言ったら、最近はスタッフに「あまり買ってこないんですよー。」と声がかかる。
はい。なるべく。



2009年09月12日 (Sat)

鉄人噴射!

前回の仕入れ市場で買った段ボールの箱の中に、また子供の絵が入っていた。
わら半紙の数枚と、お絵かき帳一冊。
その全てに、鉄人28号が力強く描かれている。
それがとてもいいから困るんです。
どうしよう、これ。
売れないだろうし、捨てられないし。
最近はいつもお絵かき帳めくってみながら、どうしよう、これ。
売り物の額のなかに一枚ずつ入れたろか。
「今ならもれなく鉄人画がついてます。さあどうします?」って。
それともいつか市場で売る荷のなかにそっとつっこみましょうか。



2009年08月08日 (Sat)
「で、いくらで売ったの?」
仕入れたばかりの幻燈機がすぐ売れちゃって悲しい、という話をしたら、業者Hさん(うぶだし屋。市場に卸す人)に訊かれたので、おそるおそる値段を言った。
「このバカ!」
頭頂部にげんこつが。やっぱり。
「お前になんか売ってやんねー!」
…あんたから買ったんじゃないもん。
さすがに自分でも安すぎたと思った。
値付けは、むずかしい。
たいていは、仕入値と、経費(市場の席料とか骨董市の出店料とか家賃とか)と、相場感などで、自然に決まっていく。
幻燈機もあまり悩まず付けた。
ただ、そのとき想定していた買い手というのが、うちの主な客層である、あまりお金のなさそうな、でもこういうものが大好きな、あの人この人あのお兄さんこのお姉さん(名前も知らず会話もしたことなかったりするけど)、であったわけだ。
この人たちに、一瞥してそっぽむかれる値をつけたくない、という気持ちが、自然に働いたわけです。
そうすると、わりと金回りのよさそうないちげんさんに、さっと売れちゃって、あっというまに消えてしまったんだよ。
店なんだから、誰に売れてもいいわけなんだけど。
心のなかでは。
あのさ、あんたたちに買ってほしくて店としてすごく苦しい値段つけてるんだからさ、好きなら頑張って買いなよ、わたしたちビンボーをシェアリングしてんだよ。
あ、情けなくなってきた。
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