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露地裏骨董。 気になる商品がございましたら、「商品の問い合わせ」欄からご連絡ください。詳細説明、追加写真などをお送りします。                                                  国分寺市本町2-25-15     ℡ 090-1400-7141   12:00〜20:00(日曜13:00〜19:00)

2024年11月24日 (Sun)
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2009年12月21日 (Mon)

毎年この時期になると、ひそかにいい光景が見られるのです。
男の子(たいてい) が店内を一時間以上かけて見てまわり、こまごましたものを、物色する。
あっちをやめてこっちにしたりと、それはそれは真剣に。
プレゼント用にラッピングを、と言われるので、彼女へのクリスマスプレゼントだとわかります。
予算が少ないのでしょう、総額でも二千円くらい。
だけど、この選んでるときの様子を、彼女に見せてあげたいなあ、といつも思ってしまう。
いじらしいくらい真剣なんだもの。
きっとね、見たら感激するよ。

でも以前、古い花のついた髪どめとか、中原淳一風のイラスト葉書とか、昔の少女趣味なこまごましたものをお買い上げの男の子がいて、てっきりそうだと思い、「プレゼント用ですか?」 と尋ねたら、「いや…。」 と一言。
あ、失礼しました、気まずい思いをさせちゃったかな、としきりに後悔したので、そのとき以来、お客様から言われないかぎり、こちらからは訊かないことにしました。
先入観は、よくないです。



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2009年12月12日 (Sat)

写真は普段の私物。 なんのへんてつもないですけど。 毎日使用中なので感謝をこめて撮ってみました。 戦時統制品マグの取っ手の穴が気に入ってます…。


先日、知り合いの業者さんが来店されて、店内を見渡し、(「ごちゃごちゃしててすみませんねえ。」と、先に言うことにしている…。) 800円の湯飲みや1000円のコップに売約のシールが貼ってあるのをみて、大笑いしていた。
いっぺんに買えよー、ここどういう客層なのー、って。
わたしもフフフフと笑って、でもね、と思う。
うちのお客様は、他の骨董屋さんや骨董市などに行ってない方が多い気がするの。
で私は、骨董に関する知識はあまりなくて、自分の直感的な判断だけで買ってくださるお客様が好きなの。
そういう方が、今どきは100円でも買えるコップを1000円で買ってくださるって、すごいことじゃないですか。
フトコロさみしい方ならなおさらね。

コレクターや業者の方にはいろいろなことを教わってばかりで、また好きなモノのことで話がはずむのは、とても楽しいことだ、と思う。
でも、数百円のモノを時間をかけて大事に選んでいる、(骨董のことなんか知らない) 人たちを見ているのも同じくらい楽しいことなのです。
そして同じくらい、教わっています。
(知識のない方が駄品を選ぶとは限らない。 すっと選んで、すこぶる目利きの方もいらっしゃっる。 目が曇ってないからね。 私の目は知識が入った分曇ってるから、その方に洗ってもらうの。)
もっとも、店のほうは、昭和の道具、雑貨が多く、焼物などは置いてないから、敷居が低いのだろうと思う。
店をそういう風に育ててしまったのだ。

どっかで、コレクターや業者まみれだけの人にはなりたくない、と思っている、のかも。

こういう気持ちはジャズ喫茶をやってるときも同じだったので、性質なのかなと思う。
ジャズに関する知識は全然なくて、すなおに自分の耳だけで反応する人が、内心でとても大事だった。
そういう方にだけ勝負心?を燃やして、これはどうだ、じゃこれはどうだ、とレコードを回していたような気がする。
(やっぱりいるのです、たまにすごい人が。)
なんで、無知な方とのほうが真剣勝負になっちゃうのか、というと、やっぱり偏見、先入観というものがないことがわかってるからですね。
同じなんです。

何の世界でも、入り口が大事な場所。 そこを忘れちゃいけない、って、無意識だったけど、思っているのかもしれないです。



2009年11月21日 (Sat)

じつは前からそうじゃないか、と疑ってたんだけど、骨董市で若い方が何人も、売り物のトランクを開けようとして悪戦苦闘してるのを目撃してしまって、確信しました。
今の若者は、どうやらトランクの開け方がわからない!
軽くショックをうける。
訊いてくれればホイホイ教えるのですが。
というわけで、今日は講習です。
古いトランクに多い写真のタイプは、丸い鍵穴の部分を、右側についてる方は右に、左側についてる方は左にずらすと、バネの部分がパチンと上にあがって開きます。
70年代以降に多い長方形型も、真ん中の部分か下の部分(デザインによって違う) を、右側のは右に、左側のは左にずらす。
そして、ここからが肝心!閉めるときは、はねあがってるフタを片手で力で押し込んで閉めないこと。 故障の原因になります。
両手を使い、片手でずれる部分をまたずらしながら、上のフタをさげ、ずらしていた手を離す。
開けるときは片手で出来るけど、閉めるときは両手で。
力まかせ厳禁です。

時代変わったなあ、と思います、ほんと。
古いガラスのシェードなんかも、「自分のとこは天井そなえつけのライトだし。」 と思ってあきらめてる人も多いんじゃないかなあ、と疑ってしまいました。
あれはドライバー一本で簡単にはずせ、引っ越すときなどはちゃんと元通りに出来るんだよー。



2009年11月10日 (Tue)

我が家のテレビの上には、大きいガメラがいる。
こっちを向いていつも威嚇している。
いつからかは忘れたけど、引っ越す前の家でも、買い換える前の箱形テレビのときでも、どんなときでも、テレビには、ガメラ。
今の薄型テレビに買い換えたときは、乗るかしら、と必死でなんとか乗せた。
家族のだれも意味なんかわかんないし、ビンティージのお宝というわけでもない。
飼い猫が元気だったときはいつもテレビの上で仲良く並んでた。
いまやもう家の守護神のようで、シーサーみたいなもんです。
でなにが言いたいかというと、リアルクローズならぬ「リアルインテリア」 って、こんなもんじゃないかな、って思うの。
意味もなくあるけど、なくしたら風景が変わっちゃうのでなくせないもの、ってどこの家にもあるような気がする。
ウィリアム・モリスの「無用なもの、醜いものを家に置いてはならない。」 という言葉を、テレビガメラを見ながら思い出してしまったので…。


2009年10月30日 (Fri)

ステムこなごなにした乳白水玉柄の氷コップに、古色のついたムクの木の茶托を、真ん中を彫りこんで合わせてみた。
(あ、全然昇天させてないじゃん。)
これで百円のカップアイスを食べると、ぜいたくなんだか質素なんだかわかんないでしょ。
遊びにきたらこれでごちそうするね。 百円カップアイスだけどね。



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