露地裏骨董。 気になる商品がございましたら、「商品の問い合わせ」欄からご連絡ください。詳細説明、追加写真などをお送りします。 国分寺市本町2-25-15 ℡ 090-1400-7141 12:00〜20:00(日曜13:00〜19:00)
これは、サンドペーパー面。
骨董市での世間話?で、木のものを 「仕上げる」 ときは、台所用のスチィールたわしが一番いいんだよ、サンドペーパーだとどうしてもばれちゃう(?)からな、と言ってらした方がいた。
ばれちゃったら困る 「仕上げもの」 って…? という疑問はさておき、いいと言われたことはすぐやってみたくなる私。
ちょうど剥がしはじめた漆の小引き出しで実践してみました。
このては時流にあわないのか、ずっと売れ残っていたので、遊んでみようとおもったのでした。
しかし、漆塗りの頑固なこと。
剥がしてみるたびに、漆ってすごいなー!と思います。
鏡面仕上げで、剥がすとっかかりがないので、まず剥離材をかけます。
鏡面の艶がなくなるだけで、剥離材なんかにびくともしません。
ふきとったあとで、ひたすら、サンドペーパー。
ふきとって、サンドペーパー。
これをほぼ永遠に繰り返す。
で、一面を、スティールたわしで試してみました。
なるほど。
らくで、てあとも残らない。
剥離材代 (ばかにならないのだ) もいらない。
てはがし感の味わいはないのですが。
「てはがし感」 といっても、「雨漏り」 や 「だみ」 のように、業界で価値が認定されてるわけじゃありません。
昔、「岸辺のアルバム」 というTVドラマがありました。
家族の中で色々あってバラバラになりかけていたときに、多摩川の決壊で新築の家が流され、(これは実際にあった話です。) お父さんがアルバムだけを救出しにいく。
これさえあれば、家族は再生できる、という思いで。(しかし、かいつまみ方がへただなあ。)
これを観たとき、そうだよなあ、家よりモノより、大事なのは家族のアルバムだよなあ、と納得した。
ところが。
業者の市では、古いアルバムや、バラバラになった家族写真がよく出てくるのです。
軍隊ものや集合写真、時代の風俗がよく表れているものなどが、人気。
残された家族が持ち続けきれなくなったのか、受け継ぐ人が誰もいなくなったのでしょう。
なんか、せつない気もするけれど、業者というのはドライなもんで、淡々と売り買いする。
それでいい、と思います。
買い出し業者が持ってこなければ、即、消えていたんだもの。
愛着あるモノだって蔵書だって、淡々と処分されるんだもの。
私も、これはと思ったのは買う。
しばし味わう。
そして興味を持ってくださった方のところに行く。
最近買ったこの一群の写真は、裏に書き付けがあって、(そういえば昔の人はよく書いてたっけ。) 昭和21年、とあった。
ごく普通そうな家族。
でも男の子(三歳)の笑顔が輝いている。
戦争が終わったというだけで親子も明るくなれた時代だったんだろうなあ。
このご家族の写真はバラバラにしない。 せめてもの礼儀かと思う。
遠くに住む高齢の叔母が、この春突然、古い写真やアルバムを送ってきた。
母が写ってるのや小さい私が写ってるのも混じってるけど、大半は叔母の個人アルバムである。
叔母には子供がいない。
何を思って送ってきたんだろう、と思うとやっぱりせつない。
見ず知らずの家族写真は売り買いできても、自分の身内のには絶対手をつける気にならない。
そういうもの、でしょう。
それは誰か他人がやればいい。
写真やアルバムも、自己処理してから死なないとね、と思いかけたけど、今の写真は退色して真っ白になっちゃうから、何も考えなくてよさそうです。
昔の写真は、なぜきれいに残ってるのでしょう。
今のと何が違うんでしょう。 不思議です。
今週のフォーラム出店のとき、また外人さんに蚕種紙の説明を求められて、やっぱりしどろもどろになってしまった。
たぶん何も伝わらなかったのに、お買い上げいただいたんだと思う。
今日は(も?)店がヒマだったので、電子辞書片手に説明書みたいなのを作ってみた。
文章は、こんなもんかな、の適当。
たぶんいっぱいヘンだと思うから、誰か添削しておくれ。
以前この蚕種紙、「 カレンダー?」 ときかれ、「イエス、バット オンリー フェブラリー。」 (数字が28までなので) といいかげんに答えたら 「オー、アイシー!」 と言って買ってくれた外人さん、ごめんよー。
その時いそがしかったんだよ。
(まさか買うとは思わなかったの。 2月のカレンダー用紙なんてほしいか?)
なんていいかげんなやつ。
これじゃいけないと反省して書いてみたけど、これで、ほっといても少しはわかってくれるかなあ。
やっぱりちんぷんかんぷんかなあ。
次回で実験してみます。
こいつです。 とても気に入って、セリ台に乗る前から落とそうと思ってました。
うちの店は、ものがあふれて通路はせまいけど、一階も2階もなんとか横歩きで回遊できる。(できていた。)
業者市場で先月仕入れたひじ掛けイスを、自宅に待機させといたんだけど、狭いリビング、店に納めたくてしようがない。
後先考えない仕入れ過剰体質。
( 年頭の決心はどこへやら、です。)
こむかい(骨董市で他の業者さんから分けてもらうこと)でも、その日売れた分量以上買ってるし…。
以下、バイトMとの会話。「 よし、店に運んでくるぞ。」
「 どこに置くの?」
「 2階。 回遊できなくなるけど。」
「 回遊できないって…。やめときなさい。 そのうち、『中に入れない店』になっちゃいそうだ! 外からご覧ください、っていうつもり?」
…それは、もはや店ではないし。
というわけで、市場禁止令が出てしまいました。