忍者ブログ
2024.04│ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

露地裏骨董。 気になる商品がございましたら、「商品の問い合わせ」欄からご連絡ください。詳細説明、追加写真などをお送りします。                                                  国分寺市本町2-25-15     ℡ 090-1400-7141   12:00〜20:00(日曜13:00〜19:00)

2024年04月25日 (Thu)
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2010年01月29日 (Fri)

蝋細工が美しい、古い内蔵標本。


古物には医療関係、実験室関係、というジャンルがあります。
クスリビン、フラスコ、試験管、という比較的ライトなものから、血沈台、点滴台、手術室ライト、診療ベッド、というディープな?ものまで、私は全部、OKです。
OKというのは、そういうのが苦手という方が意外に多い、と知ったから。
なぜ自分は、平気どころか積極的に仕入れてしまうんだろう、と思って、(今更だけど)最近思い出したことがありました。

十歳前後の頃だったか。
親に連れられてよく行っていた、大学の古い木造の建物。( 解剖関係?象の頭など解剖してた。)
廊下に木製の長い棚が何段もあって、そこに人間の頭蓋骨がびっしり、整然と並んでいた。
流木のように乾いた色をしていた。
親がそこで何してたのか、勉強していたのか働いていたのか、知らない。
私は今でも人間の大量の頭蓋骨の匂い、というものをはっきり思い出せる。
いやな匂いじゃなかった。
甘いような薬くさいような乾いたような。
漢方薬(大田胃散とか)の匂いが近いかもしれないです。
私この人が好き、とか、マイ フェバリット 頭蓋骨を選んだりして遊んだ。
あの頭蓋骨たちはいったいどこから来たんでしょう。

なぜ母が職場?に私をいつも連れていったかというと、預け場所に困ったからかもしれないんだけど、ある企みがあったんだと思う。
私を理系の職業を持つ人にしたい、という…。
医者か薬剤師か研究者か知らないけどとにかく「白衣を着る人」になってほしかったことは確かで、(「キューリー夫人伝」など与えられたし。)多分そのための馴らしなのでした。(しかし今思うと、荒っぽいやり方だ。)
だから実験器具類が平気なのも当然だと思う。

まあなんにせよ、親が子供の未来を設計するのは、間違っているし、ムダだと思います。
私は二十歳で自由で無頼の身となり、以後は、もやもやした文系的ビンボー生活を送って、理系学問などは小学生高学年どまりの(←あやしい!)、白衣ならぬ「毎日ジーンズの人」となってしまったのでした。



PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
←No.107No.106No.105No.104No.103No.102No.101No.100No.99No.98No.97
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
フリーエリア
最新コメント
[06/13 リルコ]
[06/12 徘徊中年]
[04/25 リルコ]
[04/22 くたくたにゃん]
[04/11 リルコ]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
No Name Ninja
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
P R