露地裏骨董。 気になる商品がございましたら、「商品の問い合わせ」欄からご連絡ください。詳細説明、追加写真などをお送りします。 国分寺市本町2-25-15 ℡ 090-1400-7141 12:00〜20:00(日曜13:00〜19:00)
「ヘイトフル・エイト」から一転。想田和弘監督「牡蠣工場」を観てきました。
「選挙2」以来です。
エンタメでもなくドキュメンタリー映画でもなく説明皆無の観察映画は作り手の切り取ったものそのまま。
それで「観せられてしまう」監督はそういるとは思えない。
2時間超えの映画だったけどダレるところなし。
ただ、労働してきた気持でヘトヘトです。
言葉がわからない新人中国人労働者。
目で見て覚えようと隣の船のベテランさんの所作をじっと見ている。
それを想田氏が見ている。
それをまた観る自分。
面白い構造だと思いました。
「見る」ほど大事なことはたぶんないのです。
仕事を教える南三陸出身の職人。
研修を受ける新人中国人たち。
どちらの表情も息を詰めて見てしまう。
鍋に殻のままぶっこんで火を通しただけの牡蠣 (おいしそうだった!) を食べてみて、おいしい、と研修生たちが笑顔になったところでああよかったと思う。
「観察映画での人の表情、口調ほどスリリングなものはない」と思いました。
実生活もそうだね。
それにしても、牡蠣を育ててパックがスーパーに並ぶまであんなに行程があり、あんなに人手がいるなんて思ってもいなかった。
今夜はカキフライにしようかな。
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「選挙2」以来です。
エンタメでもなくドキュメンタリー映画でもなく説明皆無の観察映画は作り手の切り取ったものそのまま。
それで「観せられてしまう」監督はそういるとは思えない。
2時間超えの映画だったけどダレるところなし。
ただ、労働してきた気持でヘトヘトです。
言葉がわからない新人中国人労働者。
目で見て覚えようと隣の船のベテランさんの所作をじっと見ている。
それを想田氏が見ている。
それをまた観る自分。
面白い構造だと思いました。
「見る」ほど大事なことはたぶんないのです。
仕事を教える南三陸出身の職人。
研修を受ける新人中国人たち。
どちらの表情も息を詰めて見てしまう。
鍋に殻のままぶっこんで火を通しただけの牡蠣 (おいしそうだった!) を食べてみて、おいしい、と研修生たちが笑顔になったところでああよかったと思う。
「観察映画での人の表情、口調ほどスリリングなものはない」と思いました。
実生活もそうだね。
それにしても、牡蠣を育ててパックがスーパーに並ぶまであんなに行程があり、あんなに人手がいるなんて思ってもいなかった。
今夜はカキフライにしようかな。
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娘の同級生に明光義塾さんのキャラ、サボローくんとそっくりな子がいた。
考える前に体験してみないと気がすまない子で、好奇心旺盛で、学校で木登りしたり校庭にライン引きでラインを引きまくったり、とにかくやってはいけないことをやりまくっていた。
担任からは問題児扱い。
私その子が好きでね、娘によく
「見てな。あいつ最高の男になるから。」
と言っていた。
その時思ったのは「子供って勉強出来るか生活力あるか、どっちかでいいんじゃないか。どっちかあれば生きていけるんじゃないか。」ということ。
5年前の3月11日。
地震津波被害と、それに続く原発事故。
原発って、一度でも過酷事故を起こしたら当然おしまいだと思っていたから、
5年経って「事故などなかったことにして」また安全神話を復活させようとしてるのが今だに信じられないんだけど。
あのとき思ったのは、
原発もうあり得ない、それでは経済成長出来ないというのなら受け入れようじゃないか、要は日本が慎ましくも生きやすい、互助感覚に溢れた世の中になればそれでいいじゃないか、
と、甘いと言われるかもしれないことだけど、それこそ泣きそうな思いで考えていたのだった。
経済成長ないと生きられないか?
少しずつソフトにシュリンクしていけばいいじゃないか。
それでも住みやすい世の中にはなれる。
どっちを選択するかだ。
まあ、政権の意図に反して今「経済成長ならず。国民は不景気感に喘ぐ」感じになっているんだけど、失敗としてではなくある覚悟として臨めばもっといい感じの低成長時代を生きられたように思う。
勉強できないかもしれないけど生活力溢れる (いや、勉強も伸びるのはこういう子のような気がするけどね) サボローくん見ていて、そんなこと思ったの思い出した。
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ごめんなさい。って謝ることないんだけど。
観終わってしばらくクスクス笑いがとまらなかった。
めちゃくちゃ楽しいじゃん。
もう、最初の黄色に赤の立体文字のタイトルや雪原を走る馬車のシーンから、自分の「映画快楽細胞」みたいのが喜んでるのがわかる。
何ていうかな。タランティーノの他の映画でも感じるのはいつも、まず「映画を観ること」そのものへの喜びなのだ。
たぶん、タラさんも私も、「あまり良くない映画育ち」なんだろうと思う。
でなければこんなに冒頭のシーンだけで「水面下の過去の楽しかった映画の記憶」が押し寄せてくる感覚にはならない。
吹雪を避けるため山の洋品店(何でも屋) に居合わせるろくでもない8人。
そこで憶測と答え合わせが始まるのだけど、そのこと自体がサスペンスではない。
この映画のサスペンスは別のところにあるの。
会話とか表情とかしぐさとかね。
最高にヒップ。
「レザボア」のように寓話的であり、同じようにすくみ合う。
暴力シーンはタラさんとしては別に大したことありません。
この映画がよく出来てるのか、失敗作なのかなんて知らない。
ただ楽しくてクスクス笑いが止まらないだけ。
あとね、ジェニファー・ジェイソン・リーがギターで歌う歌がすてきでした。
ピアノのあの曲も、使い方が上手だった。 モリコーネのお仕事かな。
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ここ数年、札幌の古い友人と「昨年聴いてよかったもの縛り」でCD交換をしている。
と言っても今まで頂くだけだったのが去年から自分もお返し出来るようになったのだけど。
私からは「みるくゆ」と高柳と…何だったけ。
(ローランド・カークがダブっていて、それもまたおかしい)
これはいただいた中の一枚。
気になっていたのだけど買いそびれていた。
うんうん、いいね! 3回リピートしてしまった。
ビョビョビョビョ、という不穏な音にプーさん (菊池雅章) の緊張感のある、内省的な音が絡んで。
ドラムが引っ込んでる気味なのもいい。
私は出来れば富樫雅彦さんだけがよかったのだけど。 もしくはペデルセンとポール・プレイのようにDUOとか。
プーさんのメロディラインがすごくきれいなんだもの。
これを聴く前、やたらリチャード・ディヴィスが聴きたくて、リーダー作がないからサイド作特集をやっていたのだった。
で、私はミンガス型の、アタックが強くて、音程が正確な (そしてアルコが上手な) ベースがほんとに好きだなあと思ったのでした。
考えてみるとピアノもエリントンやセシル・テイラーやモンクのような打楽器タイプが好きで、鍵盤を滑るようなのはあまり好きじゃない。
ジェームズ・ブラウンが伝記映画の中で「全ての楽器はドラムだ!」と言っていて、同感だ!と思ったものでした。
そして長年、G・ピーコックとロン・カーターは (好きですけど) 「音程悪いんでないの? フラット気味じゃない?」と思っていたのです。 でもそれだったらマイルスが使わないよね…
音程云々はともかく、暗めの情熱と余情溢れるビョビョビョピーコックオリジナルスタイルを聴いて、
ああいいなあ、好きだなあ、と思い、あれ結局どっちでもいいんじゃん、と思い、
そもそもタイプで好き嫌いは言えないのだと思いましたよ。
最初から分けてたわけじゃなくて、聴きつつなぜこんなに好きなんだろう、を分析した結果だったんですけどね、
いつのまにか本末転倒に。
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夫に何の仕事をしてるのと訊いても、「むずかしいおしごと。」としか言わないので、私もそれで納得して子供たちにも「おとうさん、むずかしいおしごと。おかあさん、かんたんなおしごと。」と言っていたっけ。
夫の会社が開発部門という部門丸ごとリストラしたとき、中間管理職だった夫は部下の一人ひとりと面談し、再就職のための人材会社につなぎ、最後に自分がリストラされるという、辛かったに違いない最終仕事をした。
そもそも学生時代からサラリーマンに向いてない人とは思っていた。
技術職からマネージメントの仕事になったときも辛そうだった。
何年も使ってなくて放置されていた夫の部品入れの引き出しが邪魔だと思い、あるとき「これ捨てるよ?」と言ったら、「まだこれから使うんだ!」とキレられたことがあった。
結局、その後も使うことはなかったけど。
あの時は気持を考えず悪いこと言ったなと思ってる。
私たち夫婦は特に気も好みも合うわけではないし、特別仲良しというわけでもないし、ときどきヤなやつだなと腹立つときもあるけど、
部下と上司の間に立ってたときはいつも部下の側に立って上に物申してたのを知ってるから、
まあ、それだけでいいかな。
普段ヤなやつだと思ったときはそう思うことにしてる。
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夫の会社が開発部門という部門丸ごとリストラしたとき、中間管理職だった夫は部下の一人ひとりと面談し、再就職のための人材会社につなぎ、最後に自分がリストラされるという、辛かったに違いない最終仕事をした。
そもそも学生時代からサラリーマンに向いてない人とは思っていた。
技術職からマネージメントの仕事になったときも辛そうだった。
何年も使ってなくて放置されていた夫の部品入れの引き出しが邪魔だと思い、あるとき「これ捨てるよ?」と言ったら、「まだこれから使うんだ!」とキレられたことがあった。
結局、その後も使うことはなかったけど。
あの時は気持を考えず悪いこと言ったなと思ってる。
私たち夫婦は特に気も好みも合うわけではないし、特別仲良しというわけでもないし、ときどきヤなやつだなと腹立つときもあるけど、
部下と上司の間に立ってたときはいつも部下の側に立って上に物申してたのを知ってるから、
まあ、それだけでいいかな。
普段ヤなやつだと思ったときはそう思うことにしてる。
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