露地裏骨董。 気になる商品がございましたら、「商品の問い合わせ」欄からご連絡ください。詳細説明、追加写真などをお送りします。 国分寺市本町2-25-15 ℡ 090-1400-7141 12:00〜20:00(日曜13:00〜19:00)
骨董では、 伝来とか素性とかで、 ものにさらに箔が付くということがあるけど、
昭和の人形なんてどんなものかしら。
この文化人形を買ったのは、 前の持ち主が、 つげ義春夫人の藤原マキさんだったから。
マキさんはまだお若くして亡くなられた。
私は 「私の絵日記」(北冬書房) 以来のファンだったので、 マキさんの形見ならと買いとったのでした。
それ以前からずっとつげさんの大々々ファンだったので、 マキさんの日記の前に 「つげ義春日記」(講談社) のほうを先に読んでいました。
どっちの本にもお二人の骨董嗜好がいろいろ書かれている。
マキさんはとくに人形にこだわっておられて、 この文化人形も小さめながらすこぶる状態がよいのです。
私が8年くらい持っていましたが、 そろそろ次のよき持ち主を見つけてあげなくては… 。
ちなみに、 前述の二つの日記は、 同時期のことを書いているので、 合わせて読むととても面白かったのでした。
ちょっと笑えて、 ちょっとかなしい。
つげさんの作品は、 みなそうですね。
「暗い、 重い。」 だけじゃなくて、 ユーモアも、 軽みもある。
子供っぽさも、 受け狙いも、 ずるさもある。
そのまるごと好きなのですよ。
あ、 話がそれちゃった。
マキさんの文化人形 (昭和20年代後半) 全長約20㎝
sold out
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再入荷しました。
今度は、 三角づくしバージョン。
はぎ合わせの布の重なり部分も細く、 縫い目も細かいので古手のいいものだと思います。
麻 (苧麻) 、綿のポシャギは、 絹のとは違い、 庶民の生活用品だったもの。
だから、 布の重なり部分が細くないと節約にならないので、 意味がないのだそうです。
韓国では今でも手工芸品として作られ、 作家物は古いものよりお高いとか。
はげしく手がかかるのだから当然なのでしょうが。
私は、 庶民が何気なく生活のなかで使われてきたものでないと …。
カラフルなシルク地のも見かけますが、 やっぱり、 この生成りの麻でないとスルーしちゃいますね。
原料の苧麻は、 日本のカラムシのことと言われていますが、厳密には似て非なるものだとか。
一隅に白磁器の雨漏りのような薄茶色の変色がありますが、 よく見ないと気づかない程度なので、 状態はかなりいい方だと思います。
気に入ってる部分をアップで。
三角のズレと、 ちっちゃな直し。
70㎝×70㎝ ¥15000
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