露地裏骨董。 気になる商品がございましたら、「商品の問い合わせ」欄からご連絡ください。詳細説明、追加写真などをお送りします。 国分寺市本町2-25-15 ℡ 090-1400-7141 12:00〜20:00(日曜13:00〜19:00)
骨董市では品出しのとき、 車に山ほど積んであるプラスティックのコンテナ箱をランダムに開けていくのですが、 開けるのはいつも全量の三分の一くらいで、 このくらいの量でいいかな、 と思ったところで箱を開けるのを止めます。
全部新聞紙にくるんであるので、 包みを開けるまで何が出てくるか自分でもわからない。 闇鍋みたい。
それで思い出したけど、 あるときの骨董市で隣の業者さんが、 撤収のときの従業員の女の子の箱へのしまい方を怒っていた。
「同じハグチ (傾向) のモノは同じ箱にしまえよ! 」
隣でそれを聞いて、 わ、 すみません! と謝りそうになっちゃったよ。
私は箱のなかのスペースの効率が第一で、ハグチなんかめちゃくちゃなんですから。
(だから、 一箱開けても統一感がないのだ。 よく言えばバラエティに富んでいる?)
この李朝壺も、 先日の骨董市で何年かぶりに箱から出てきたので、 新鮮な思いで置きました。
買ったのは十五年くらい前だったと思います。
ずっと家にあって、 骨董市ではニ、三回くらい出したような… 。
(手離したくないような、 手離たいようなモノは、 売り方も煮え切らない… 。)
李朝も後期で、 焼も粗雑ですが。
陶土を重ね合わせた部分が段状の線になっていて、 それはまあ、 成型としてはよくないことになっているのですが、 そこにも逆に侘びた素朴さが感じられて、 私には魅力的。
野の花などを山盛りにして飾ると、 アバタの白磁の肌によく似合ってそれはそれはかっこいいのです。
ツルツル、 とろとろの提灯壺ももちろん素晴らしいのだけど、 ひょっとしてこっちのほうが好きかもしれないなあ、 と思ってます。
(つくづく、 全ジャンルで 「貧乏くさいもの好き」 なんだと思う。)
¥55000
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古道具界?では珍しくないけど、 いつも店にないといけない気がする古いクスリビン。
昔一人暮らしのとき、キッチン用品を全部理科用の道具にしたことがありました。
ビーカー、 フラスコは計量カップやおちょうしに。
ビン類は調味料入れに。
シャーレ、 目皿、 乳鉢、 ピンセット、 消毒器… 。
たいてい何かに使えるのです。
そのときは、 何気なく、 だったけど、 今思い返してみると、
家庭実用品のかもしだす 「わびしい生活臭」、というものがいやだったんだと思う。
昔はおしゃれなものもなかったし。
粗末なアパートで、 先のない、 夢のない仕事をしていて、 台所で赤いプラ蓋の醤油差しやプラの洗い桶や原色プラの茶碗カゴなど目にするとですね、
「生活のリアル」 をつきつけられているみたいで、 耐えられないもんなんでした。
暮らしに、 特に貧しい暮らしに、 ロマンは必要だ。
理科用品がロマンかどうかはともかく、 非日常ではあるのでした。
店にいらっしゃる 「クスリビン好き」 さんは、 昔の私とは違って、 花を挿したり飾ったりされるのでしょうね… 。
先日ブルーのバージョンを業者さんからわけていただいた。
なぜかブルーのだけはびっくりするくらい高いのです。
一年位前だったか、 あちこちの新品の雑貨屋さんにこの手のレプリカが出回っていた。
不思議だったのは、 「食品用には使わないでください。」 というポップが書いてあったこと。
え、 新品のガラスなのに? なんで? ガラスって一番クリーンなんじゃないの? と、 知りたい欲求が抑え切れず、 何度目かに目にしたとき、 とうとう店員さんに尋ねてしまいました。
「食品用じゃないからです。」
というお答えで、 全然疑問の答えになっておりませんでした。
安いもんだし、 レプリカがあっても別にいいんだけど、
この世に食品に使えないガラスっていうものがあるのか、 それが知りたいのです。
1P ¥500〜
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(ああ、ケータイで英字を打つのはめんどくさい。)
ときどき業者さんや骨董市のお客様から、 「ブログを読んでますよ。」 とお声をかけられる。
「すごいですね。」
「なにがですか?」
「ジャズに詳しくて。」
そこかい! と思う。
ロックやクラシックやJポップとかに詳しい人だってたくさんいるでしょ。
私はたまたま職歴柄、 ジャズだっただけで、 それでももっといい耳と知識を持ってる方は山ほどおられます。
自分は自分の耳しか持ってないので、 これで居直るしかないのです。
まあ、 紹介しているモノがすごいですね、 と言われるほどのモノもたいしてないしな、 と思い、
そういわれるようにがんばろうと一瞬思いましたが、
自分のセレクションじゃ、 たぶんこれからも無理…。
市場でときどきレコードの山が出るのですが、 今まで買ったことはありませんでした。
でも今回はオールジャズだったので、 思わず買っちゃった。
買ったあとゆっくり見ると、 リターン・トゥ・フォーエバーのかもめとか、 チック・コリア・ピアノソロとか、 キースのケルンコンサートとかの有名盤に混じって、 ケニー・ドリューやデューク・ジョーダン、 デクスター・ゴードンなどの SteepleChase 盤の数々も。
この方、 ペデルセン(b) がお好きとお見受けしました。
骨董市で売ろうと思って買ったのですが、 中に一枚、 見たことがないのがあって、 一度聴いてみたいと思って確保してしまいました。
それが写真のやつ。
ジャケットに写ってるのは、 油井正一御大。
ご近所の 「プー横丁の店」 で (私はLPプレイヤーがないのです。 蓄音機はあるけど、 針が減ったままなので。) かけていただきました。
ブルーノートの名盤セレクションですが、 一曲一曲が短くて、 そこに油井氏の解説がかぶさっている。
泣く子も黙るブルーノート1500番台後半と4000番台です。
ロリンズから始まって、 ドン・チェリーで終わっている。
忘れていた懐かしいのが次々に出てきて、 マスターと部分的に盛り上がる。
ああ、 これよかったんだよな、 と思いながら聴いたのが、 ピート・ラ・ロカの 「バスラ」 でした。
ブルーノートは、 私の上の世代にはスィンギーなハードバップジャズで人気を博し、 私の世代でもまた新しいスタイルで人気を博す、 という、 幅のひろーいレーベルだったのですね。
このレコードは非売品だったもので、 おまけにつけたものか懸賞品だったのか、 さっぱりわかりません。
こういうものは、 ブルーノートコレクターの手に渡ってほしいものだと思って、 ほかのレコードとは別にしました。
ちなみに、 VOL.1はありませんでした。
もひとつちなみに、 オリジナルジャケットの 「クール・ストラッティン」 の女性の脚より、膝が曲がっているのが、ちょっと不満です。
解説付き。 ¥1000