露地裏骨董。 気になる商品がございましたら、「商品の問い合わせ」欄からご連絡ください。詳細説明、追加写真などをお送りします。 国分寺市本町2-25-15 ℡ 090-1400-7141 12:00〜20:00(日曜13:00〜19:00)
手の平サイズの小さな座像の仏様。
座の部分がなく、腰からスパッと切られているところが良くて、仕入れたものでした。
江戸はあるな、と思いながら、大江戸骨董市でシートに置いていたら、かなりの数のお客様の気をひいていた。(その日は売れなかったけど)
外人さんが、流暢な日本語で、「江戸以前だね。 鎌倉か室町かはわからないけど。」 と教えてくださった。
ほかに置いていた立像のほうも、「江戸だね。 金は後の時代に塗り直したものだね。」 と、鑑定。
とろりとしたかたちと全体に残ってる金がちぐはぐだと思っていたので、なるほど、と納得しました。
お詳しいので、研究者かと思ったら、仏像を買い付けてるディーラー、だという。
もう一つの仏像 (私この日は仏像の日) は、前面がボロボロだけど、髪型から弁財天、と思い込んでいたら、「琵琶を持っていないから、吉祥天。 これも江戸。」 と言う。
ああ、そういえばそうだった。
負けてるじゃん、業者としても日本人としても。
言い訳じゃないけど、たいていの業者、特に道具屋は幅広くモノを扱うから、いちいち調べていられないってのはあります。(弁天くらいわかれよ!)
業者さんたち、何か時代がありそうなモノだったら、「幕末はあるね!」 が口ぐせ。(あ、みんながそうじゃないよ。)
ついでに昭和レトロのカップ&ソーサーを「幕末はあるね!」と言い合い、いっしょに笑ったこともあったっけ。
市場のフリ師 (発句をいう人) の方も、よくわかっておられないモノもありそうで、「ま、こういうもんだ」 でセリが始まったりします。
時代もありいいモノは、「まじめなもんだ。」 です。
アジア製のレプリカっぽいモノは、「あちらのもんだ。」 です。
このおおらかさが、けっこう好き。
この仏様たち、一度外出して以来、また家の棚におさまっています。 気が向いたらまた外出するのかな。
むだに日に当てたり雨にさらしたりしたくないので、外出先も考えなくちゃ…。
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中に電球を入れてないので、ただの爆弾みたいだけど。
色ガラス(茶っぽい赤、乳白、緑、青) と銅製のミラーボウルです。 (ミラーじゃないんだけど。)
外人さんに、これは何だ、と言われて、ミラーボウル、アバウト ワンハンドレッド イヤーズアゴー、とつたなく言ったけど、首をかしげてる。
そのうち分かったらしく、 Oh, Disco ball! と言った。
ディスコボール、っていうのか…。
大正のイメージふっとんじゃうなあ。
真ん中がぱかっと開いて、電球を仕込めるようになっている。
ガラスが何色か分からないほど汚れてたので、一枚ずつゴシゴシ洗ってきれいにした。
しかし、銅と色ガラス、って。
シブいんだかモダンなんだか。
どんなところにかかっていたんでしょう。
カフェ? ダンスホール?
今のみたいに電動回転するわけじゃないけど、ちょっとの力でゆらゆら揺れるので、天井付けの大型扇風機のそばにかかっていたんじゃないかなと勝手に想像したり…。
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えっと、ちょっと抜き差しならぬ野暮用で、店を留守にしていました。
ケータイも忘れていったので、ブログ更新もひさびさです。
留守の間に、アメリカから荷物が届きました。
これはほんの一部。
OLD PYREX のミルクガラス片口ボウル、E.O.BRODY社の同じくミルクガラスの器、日本でもおなじみケメックスコーヒーメーカー (これってよく見るとガラスがゆらゆらしてて美しいですね)、鷲のエンボスの銀化ビン等々。
ケメックスをアメリカで買うとは思わなかったけど、軽いので、ね。
(昔買ったものの箱なので、今開けると新鮮です。)
これから仕分けして値付けして、店と骨董市用にわけます。
自分で一番気にいってるのは、クスリビンだ。
(ケメックスは、微妙に洋風な和風の我が家には、てんで似合わない…。)
吾妻ひでおの昔の名作、「不条理日記」 の中で、父親と息子の戦いを描いた一篇がある。
息子が、「デレッキ!」 と叫んでおそいかかるコマがあり、ファンの間ではナゾの言葉とされていた。
はい、これがその、デレッキです。
ストーブのゴトクにひっかけてゆすって、灰を落とすもの。
北国出身で、かつルンペンストーブや貯炭式石炭ストーブを使った世代にかぎり、知っているもの。
何に転用できるかというと、なんにも、ない。
でも先日、積もった雪が氷の塊になったとき、これでたたいて砕いてみたけどとても便利だったよ。
写真撮ってるそばで夫が 「もっとカネになるもの売ったらぁ?」 とぼやいた。
この業界には門外漢なのに、知ってる…。
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