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2024年11月24日 (Sun)
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2009年12月14日 (Mon)

濃いですねえ、このポスター。
おしゃれなクウネル天然系の空気感と真反対ですね。
この文字デザインをした山田勇男さんから預かったので、店に貼ったら、とたんにあたりが70年前後の雰囲気になった。
イラストは花輪和一さん。主催、流山児☆事務所。
演出、脚本、天野天街。
音楽、J・A・シーザー。やっぱり、濃いです。
流山児さんとは大学が同じで、「革命とは常にマボロシで、われわれもマボロシの軍隊をー」と言っていたのを思い出した。(そのフレーズしか覚えていない。)
当時の彼の劇団、「演劇団」は、肉体的で(観念的じゃないということ)、暴力的にロマンティックで(?。他に適切な言い方はないのか!?) とても面白かったのでした。
で、今回は見に行きたくなってしまった。
店のスタッフ、OB、知り合い、など身近で行くのは結局五人です。バラバラだけど。
店のスタッフの人たちと、日頃から、誰の絵が好きとか、誰がいいとか、話してるわけじゃないのに、岡本太郎の特別展があるよ、とか、いきなりお互いが好きなことが前提で、話し始めちゃうとこが面白いなと思う。
そういう前提の人は、寺山だったり岡本太郎だったり、草間弥生、横尾忠則だったりアラーキーだったりみうらじゅん(←中央線の基本科目。)だったりつげ義春だったりする。ティングリー、バスキアもみんな好きそう。
やっぱり濃いのですね。



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2009年11月28日 (Sat)

学生のころ、渋谷百軒店の「ありんこ」 というジャズ喫茶でバイトしたことがあった。
好きなミュージシャンのほとんどは、ここで覚えた。
バド・パウエルに「ひと聴きぼれ」 したのも、ここで聴いた「アメイジング1集」 の、恐怖の「ウン・ポコ・ロコ」 三連発だ。
以来パウエルは、私の背後霊となって、人生をともにする。
他の「好きなミュージシャン」とはわけが違うのです。
好きも嫌いも…、同質性、というか。(あ、パウエルファンにおこられそうだ…。)
超絶テクの「バド・パウエルの芸術」、「ジャズ・ジャイアント」、「ザ・ジニアス・オブ~」 のすごさは百も承知のうえで、私が一番愛しているパウエルのナンバーは、実はかなりボロボロになってからのLP、「バウンシング・ウィズ・バド」 の中の、「アイ・リメンバー・クリフォード」 です。
めちゃくちゃスローテンポなので、聴いてると、ゆったり、懐にかかえこまれた気持ちになる。
永遠に聴いていたい、と思う。
全てのこの曲の演奏の中で、極めつけ、だと思ってます。
LPでいえば、「スウィンギン・ウィズ・バド」、「アメイジング1~5集」、「ブルース・イン・ザ・クロセット」、「エッセン・ジャズ・フェスティバル」 なども、同様に愛聴盤。
(「イン・パリ」 はドラムがうるさくてね…。)
ボロボロ期のバウエルは、ミスタッチで隣の鍵盤もたたいてしまったり、指がひっかかったり、けつまづいたり(?)しているし、アドリブらしいアドリブもしてない(変奏ていど)。
「アイ・リメンバー・クリフォード」もしょっぱなからトチっている。
けど。 音の重さといったら、尋常じゃないのだ。
なんでしょう、この魔力は。
魂をナデナデされてるみたいです。
すごく、深いところで。 
世に「パウエル派ピアニスト」 が何人いるのかわからないけれど、ボロボロパウエルの演奏は、誰にも真似できない、重さと深さと暗さと悲しみと慈しみと力がある。
それは、スタイルじゃないのだ。
わかる人にはわかり、わからない人にはわからない…、そんなボロボロパウエルだ、と思います。
それは、鑑賞力とはまったく関係なくて、資質の問題です。
実際、パウエルは苦手という人のほうが多いし。
うめき声まで好き、という私の方が、たぶん一般的ではない。
グレン・グールドが、ピアノの前にパウエルのパネルを貼っていた、という話もきいたことがあった。 本当かどうかわからないけど、きいたとき嬉しかった。

…とっておきの人のことを書いたので、今日はなんか、すごい秘密の告白をしてる気分になってドキドキしました。



2009年10月16日 (Fri)
手違いで途中で送信されてしまいました。おまけに前回の写真までくっついてしまった。
ビヨンセの最新二枚組CD、すごくいいのに。
曲想がダサいっちゃダサいかもね、と思う。
おしゃれ系HIP HOPとはほど遠い。
ジェイZだってダサいっちゃダサい。
そんなこと言ったらJBだってダサいっちゃダサい。いいの。私は黒人の汗の匂いがぷんぷんする音楽が好きなのさ。
笑ってた大学生の人は、ルー・ドナルドソン見たさに東京ジャズ2009に行ったそうです。なんてシブい!
2009年10月16日 (Fri)
ひまができたら行ってビールを飲みたくなる「プー横丁の店」。
あのね、今度ビヨンセ行くの、と言ったら、居合わせた学生さんに、えーっ、と爆笑されました。
ビヨンセですかあ? って。なんでだよー。
「ビヨンセ行くんだよ。」 と言ったら、たいていの人は、ふーん。無関心。
だれもうらやましがってくれない。



2009年10月10日 (Sat)

ちょっと気になって、ミンガス「メキシコの思い出」の録音年を見てみたら、57年でした。
エリントン「極東組曲」が66年。ミンガスのほうが10年近くも古かったのです。
ということはエリントンの影響を受けてたとしたら(受けてるね)50年代以前の演奏に、ということで、その後のミンガスは独自に花を咲かせた、ということになる。
失礼しました、ミンガス叔父さん。

このクリフォード・ブラウン・スーパーベスト(ユニバーサル)も先日タワレコで。
実はわたしはベスト盤大好き人間なのです。
アンソロジーは、きらい。
聴きたい人のトラックに混じってどうしても聴きたくない人のがあって、トラック飛ばしに忙しくなるから。
ベスト盤でレーベルをまたいでるのはめったにない。これも全部エマーシー盤からで、「エマーシーのC.ブラウンのベスト盤作ってどうすんだ、全部聴け!」 と思う方も多いでしょうが、いや、運転しながら聴くには、なかなか便利なんです。
アップテンポのナンバー、バラードナンバー、歌伴、全部バランスよく入っている。
しかし、C・ブラウンの音を聴くと、なんでしあわせ感でいっばいになるのだろう!
あのアルファ波の高い、やわらかな音色?
ほっとくといつまでも続けてしまいそうな湧き出るアドリブ?
一枚聴き終わると、お腹か胸か、とにかく何かがいっぱいになる。
爽快感と、満足感と、あったかい気持ちでいっぱい。
こういう感じにさせてくれるのをほんとの「癒し系」というのだ。

昔から、C・ブラウンが弟だったらいいなと思っていた。
そしたらいっぱいいっぱいかわいがってやる、と思っていた。
彼はこの演奏の頃24、5歳。
夫に「ねえ、これ24、5歳のときだよ。それにひきかえうちのT(息子)は…。」 とついこぼしてしまい、「クリフォード・ブラウンと較べるな!」 と怒られる。



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