露地裏骨董。 気になる商品がございましたら、「商品の問い合わせ」欄からご連絡ください。詳細説明、追加写真などをお送りします。 国分寺市本町2-25-15 ℡ 090-1400-7141 12:00〜20:00(日曜13:00〜19:00)
スペイン市民戦争に捧げた(というか、インスパイアされたというか)、チャーリー・ヘイデンの 「リベレーション・ミュージック・オーケストラ」 は、今でもときどき思い出したように聴いている息の長い愛聴盤です。
一作目のは、スペイン市民革命の、組織化されてない、自然発生的な、自己管理下での闘い、という史実を反映しているように、さまざまな曲想とスペイン民謡などがからみ、それが全体としてまとまっていて、絶妙なのです。
まとめたのは、才女カーラ・ブレイ。
チャーリー・ヘイデンはその後、何度もこのオーケストラを再結成して演奏する。
先日初めて、二作目「戦死者たちのバラッド」 を買ってみました。
なんで今まで聴く気にならなかったかというと、ECMだからね。
いや、いいんだけどね、べつに。 ミュージシャンによってはね。
聴いてみたら、曲想は一作目と同じだけど、やっぱりどこかヨーロッパのりっぱなサロンで、「リベラルな」 観衆に向けて演奏している感じがつきまとっているのでした。
一作目のほうは、統制されてない民兵や、世界中から志願してきた国際義勇軍がスペインの田舎道を歩く、その砂ぼこりが舞ってるような音楽なのに。
録音されたのが、黒人人権運動やベトナム反戦で騒然としていた時代なのも反映されてるのかもしれません。
二つの 「リベレーション・ミュージック」 の違いは、レーベルの違いか、時代の違いか、考えてしまいました。
PR
拙ブログをご覧いただいたツチノコ氏から、自己編集のブルースのCDを二枚も送っていただいたので、骨董市からの帰り道、車の中で聴いている。
なぜ帰り道かというと、私はブルースを聴くと激しく勤労意欲がなくなるからで、行きだとまずいのです。 ビリー・ホリディなどもそうね。
シカゴブルース、と伺ったので、ふむ、こういうのをシカゴブルースというのね、と思いながら聴く。
ブルースにはうとくて、クレジットないので誰が歌ってるのかわからないけど、とても気持ちいいです。
知ってる曲は唯一、「I PUT A SPELL ON YOU」 だけでした。
昔、「ブルースのわかる女。」 というパルコのコピーがあったのを思い出した。
あれも糸井重里氏だったのかしら。
「散歩の達人」の取材の方に、「いつも音楽がいいですね。 ボサノバとか古いジャズとか。 これ、ジャンゴ・ラインハルトですよね。」 と言われて、ちょっとヒヤッとしました。
お客様の好みとその時の音楽がマッチするなんて、ほんと、たまたまの偶然ですからね。
その日その時の気分次第なので、その方のときに、フェラ・クティのゾンビとかジミヘンとかザ・ピーナッツとかちあきなおみとか(よくかけてる)じゃなくてよかったー、と思いました。
スタッフの人たちも、自分の好きなCD聴くか、J-Wave流してるはず。
そういえば、かなり前、若い男の子二人が、「ここ、バイト募集してますかあ? ここは好きなCDかけて座ってればいいって聞いたんでー。」 といってきたことがあった。
何の店だかも知らずに、(か、興味なくて?)来たらしかった。
すみません、してないです、とお断りしたけど、誰ですかー、そんな情報流したの。
座ってればいいって…。 ときどき売ってるし。
昨日は昼から夜まで、都心での用事がてんこもり。
合間があったので、表参道のラットホールギャラリーに行く。
アラーキー、なんて呼べない気分になりました。
荒木経惟さんのチロの写真展。
いとしの飼い猫の…なんて思って行ったら、大間違い。
安い情緒はすぐさま消える。
写真家は、撮る。
毎日、鬼のように、撮る。
横たわる、死期の近い猫。濡れたような、静かな、緑の目の、猫。
目のアップ。
横たわる、目を閉じた猫。
たしかに、死んだ、猫。
その形のまま、骨になった猫。
火葬の扉の前で、白い骨箱を抱いて立つ、写真家。
空。
曇り空。
青空。
夕焼け空。
木。
つらくて、つらくて、目をそむけたいのだけど、目が離せない。
それは、きっと写真家がそうだからだ。
いのちと、亡くなったいのちと、この世と。
鬼のような写真家の、鬼が迫って来る、写真展でした。
合間があったので、表参道のラットホールギャラリーに行く。
アラーキー、なんて呼べない気分になりました。
荒木経惟さんのチロの写真展。
いとしの飼い猫の…なんて思って行ったら、大間違い。
安い情緒はすぐさま消える。
写真家は、撮る。
毎日、鬼のように、撮る。
横たわる、死期の近い猫。濡れたような、静かな、緑の目の、猫。
目のアップ。
横たわる、目を閉じた猫。
たしかに、死んだ、猫。
その形のまま、骨になった猫。
火葬の扉の前で、白い骨箱を抱いて立つ、写真家。
空。
曇り空。
青空。
夕焼け空。
木。
つらくて、つらくて、目をそむけたいのだけど、目が離せない。
それは、きっと写真家がそうだからだ。
いのちと、亡くなったいのちと、この世と。
鬼のような写真家の、鬼が迫って来る、写真展でした。
コカコーラのワールドカップ公式ソング (これがそもそもよくわからないのだけど)、「Wavin’Flag」 の日本ヴァージョンを聴いたとき、てっきりプームの宮沢和史さんの曲だと思い込んでしまった。 「風になりたい」 と 「島唄」 を足して二で割ったような曲だなあと思ったので。
これはこれでいい歌だと思ったけど、作曲者 K’naan(ケイナーン)と、ブラック・アイド・ピーズのウィルとのコラボの、アメリカヴァージョンを聴いたらめちゃくちゃカッコ良かったよ!
(この歌はいろんな国でその国の歌手が歌ってるとか。)
で思うのは、「ウィルのお仕事集」 の第二弾が出ないかなあ、と…。
開会式でも歌ってたし、相変わらず精力的にいろいろな人と仕事してるんだもの。
吉祥寺バウスシアターに、ドキュメンタリー映画 「ソウルパワー」 を観にいく。
74年アフリカ、キンシャサで行われた黒人音楽祭のドキュメント。
それが開催されるまでの裏方話が多すぎて、つまらなかったです。
もっとちゃんとステージを写してほしかった。
JAMES BROWNもB・B・Kingも、フェイド・アウトなんだもん。
今までオクラだったのがわかる気がしました。
こういうのを見ると、「真夏の夜のジャズ」 や 「ウッドストック」 や 「シャイン・ア・ライト」 や、最近では 「ジス・イズ・イット」 などが音楽ドキュメンタリーとしていかにすごいかがよくわかりました。
何十年も見向きもしなかったくせに、休刊を知ってから先月号と最終の今月号を買った。
この複雑な気持ちは、何でしょうね。
ジャズという狭い世界の、一応「メインカルチャー」雑誌だったので、いつまでも残っててくれなきゃ困る、と思っていた。
でなきゃアンチもカウンターも生まれないじゃないの。
ふん、とか、わかってないなー、とか、言えないじゃない。
と、家父長おとうさんが倒れて反抗出来なくなった子供の気持ち、かな。
買ってはみたけど、まったく読むところなし…。
昔は、植草甚一、油井正一、粟村政昭など、面白くて納得できる書き手が何人もいた頃もあった。
新譜の宣伝記事と、マイルス、エバンス、コルトレーンの (ヘビーローテーションの!) 特集、で持たせようとしてもね…。
新譜も、「スィングジャーナル選定ゴールドディスク」 なるものに何回もだまされてきたからね。
「純正ジャズ」というものがいつまでもあるが如くふるまって、周辺音楽がどんなにすごくても、シカトしてきたからね。
クソミソにいっちゃったな…。
それでも、お飾り的家父長おとうさんとしてでも、在り続けてほしかったのです。
強くなって戻ってきてくださいな。
家出した反抗娘より愛をこめて。