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2024年11月24日 (Sun)
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2012年12月30日 (Sun)

「好きなジャズピアノは?」  ときかれると、  いつも  「バド・パウエルとセシル・テイラー。」  と答えていたけれど、  もう一人忘れていました。
フィニアス・ニューボーン・Jr.!

まだジャズ聴きはじめのころ、  パウエルと同じように  「ひと聴きぼれ」  して、  以来手持ちのアルバムはどれも愛聴盤です。

この三人、  共通点は …。
…。
やばさ、 かな。  (なんという能のない言い方!)
三人のなかではセシルが一番普通でまともな人に見えますね。

最近行ったCDショップで、  これは聴いたことなかったので即購入。
やばいです。  (なんという能のない …)

キラキラした超絶テクニックだけだったら、  こんなに偏愛しないと思う。
とにかく暗さと、  破滅の匂いですね。
逆らいがたく魅力的な、  破滅の匂いです。

2曲目、 超スローテンポの  「ゴールデン・イヤリングス」。
切々という感じでもない、  感傷的でもない、  なんというか、  「淡々と孤独」  というか。
悲しくもなんともなく、 「孤独があたりまえ。」 と思わせるといったらいいか。
いやでもレイ・ブライアントの同曲と比べてしまいますね。
あの軽くて楽しいけど可もなし不可もなしの、  原曲の美しさに寄りかかっただけの演奏。

3曲目 「It's AIIright With Me 」。
キレてる、  といったほうがいいくらい、  やばい。
全然、 Allright じゃないよ。 
殺気だよ。  近づいたら殺されそう。

というわけで、  最近エンドレスでかけつづけ、  フィニアスの暗さと破滅感と殺気にひたってる年末でした。
来る年を待つには、  ふさわしくないんだけど …。






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2012年12月28日 (Fri)

12月某日。
ワタリウム美術館の展示と、  アップリンクでの映画  「モバイルハウスの作り方」  をはしご、  トークショーも聞いて、  という  「坂口恭平漬け」  の一日。
ワタリウムでは偶然いらしたご本人の全フロア案内解説付きで、  なんともラッキーでした。
古道具大臣を志願。
(すでに 「窓枠大臣」 がいらっしゃるらしい。)

以前友人が、 「0円ハウス」  という写真集を貸してくれて、 (今回ワタリウムで私もやっと買えた。)
友人はそのとき、  「ほらほら、 かわいいんだよー。」  といって見せてくれた。

でもね。  私はページをめくりながらちょっと心が痛かったのです。
かわいい、  とは思えなかった。
いくら自分も、  毎週モバイルショップを作り野外で食事を作りブルーシートと親しくて彼らとの類似性を感じてはいても、
そしていくら巣作りの創意工夫に感心させられても、
夏は暑かろう。  冬は寒かろう …。
と思うと、  ちょっと、 かわいいとは言えなかった。
創意にほほえましく思い  「はははは。」  と笑ってあたたかい気持ちになれるのは、 「TOKYOスタイル」  までなんですね、  私は。

そこには、  自分も紙一重、  とか、  戸板一枚向こうは、  とか、  たまたまの今、  とかの思いがあるからかもしれない。
かわいいもなにも、  ひとごとじゃないのです。
(いっときますが、  友人は炊き出しのボランティアをしたりして、  ほんとうに優しいいい人なのですよ。)

そんな複雑な思いもありながら、
とはいえ、 「0円ハウス」  と名付ける坂口さんの優しさは、  多くのおとな、 こども (←おとなの価値観を反映した行動をとる。) の価値観を変えていくのだろうと思う。

「たかが住むため」  の家を手に入れるのに、  莫大な借金をし、  一生働いてローンを返さなくてはならない現状のばかばかしさのアンチとして、  これでも住めるよ、  と提案されるモバイルハウス。
思いつきや伊達や酔狂じゃなくて、
坂口さんはホンモノなのだなあ、  と確信した展示でした。
ドローイングも素晴らしく、  一枚売ってくれませんか、  と言うと、  一括でないとだめ、  って …。

坂口恭平エキシビション   ワタリウム美術館。
2013年2月3日 (日) までです。  ぜひ。


アップリンクは初めていきました。
カウンターの横で古本も売ってるのですね。
古きとんがった本ばかりで、  ウニタ書房とか模索舎とか思い出してしまいましたよ。






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2012年11月24日 (Sat)

ルー・リードの歌声は麻薬みたいだ。
あるいは御詠歌みたいだ。
リプレイで聴き続けていると、  やめられなくなるくらい快感。

彼のコンサートに行ったのはスタジオ録音盤  「レイヴン」  が出た直後だから、  もう十年くらい前でしょうか。
私の  「人生三大よかった!コンサート」  の一つに入ります。

なんにもないステージ。
シンプルなスポットライトを浴びて演奏する、  黒いTシャツにジーンズの彼。
まわりは闇。

それを見て、  強く思いました。
ここがニューヨークだ、  と。
(…行ったことないんですけどね。)
「ニューヨークとは、  ルー・リードが立っている場所のことだ。」  と。
そこが ダーティーブルバードだ、  と。


ルー・リードの目は深い。
マイルスの目にちょっと似ています。
人生でいろいろなシーンを見てきて、  そのなかの辛さ悲しさのぶんを忘れていない目です。

このDVDは最近買いました。
ロラバルーザ・フェスとは  「ラウド系中心オルタナ系も少し」  という、  咋今のジャンル分けに疎い私にはなんのこっちゃ、  ですが、  要するにアウェーであったらしい。

ルーは声の艶や伸びが多少落ちたものの、  そんなことどうでもいいの。
ますます過激なノイズ・インプロヴィゼーションを繰り広げていて、  アウェーの客をのせていく。
もうびっくりです。
老いてますます過激って、  何なの?  と思ってしまう。
老境に至っても、  枯れない、  しぶくならない、  味わいを売りにしない、  というのは、
たぶん、  若いときの  過激さ、  過剰さ、  人生に対するなんらかの違和感、  異議申し立て…、  そんなものが、  よっぽど強かったからに違いないと想像します。
具体的な事が何かはわかりませんが、  そういうことなんだろう、  と。
納まりのつかない人なんでしょう。

共演者ではテナーのウルリヒ・クリーガーという人がすごい。
いきのいいときのA・シェップみたいな、  デビッド・ウェアみたいな太いフリーキーな音で。
こんな力ずくの壮年ミュージシャンや、  メタリカとかと演っても全然力負けしていないのが約70歳のルー・リードなのでした。

あ、  昔コンサートを観たとき、  もう一つ思ったことがありました。
彼はヴェルヴェッツ時代にウォーホルのファクトリーに入り浸っていろいろやったり (まあ、  反モラル的なことも)、  お化粧したりヒラヒラの服着たり。
それが今はシンプルこの上ないステージと着たきりの黒Tシャツでしょ。

昔の彼がバカだったとは思わないけど、  とにかく好き勝手やってたわけで。
でね、
「バカはやったことがありません。」  という人より、  「さんざんバカやったけど、  飽きてふつうになりました。」  っていう人のほうがずっとすてきだなあ、  と思ったのでしたよ。




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2012年10月15日 (Mon)


ニコニコ堂のチョーさんよりお預かりして、  弊店で売っております。

頒布価格は ¥500。

執筆陣は、  チョーさんこと長嶋康郎、  息子さんの作家長嶋有、  ウラモトユウコ、  オカヤイツミの各氏。



チョーさんの四コマ漫画は昔からみせてもらっていて、  隠れたるファンでした。

ナンセンスでシュールで、  でも感覚的にはヘンにリアリティがあったりするヘンテコな漫画。

「長新太」、「しりあがり寿」 が入っているような気がするので、  ご両者のファンなら楽しめること請け合います。



他の方は存じ上げませんでしたが、  かなりレベルの高い方々とお見受けしました。

(私、  漫画読みの現役時代が長かったのです。  今は現役とは言えないけど。)

この創刊号がペイすれば、  次号を出せるとか。

続いてほしいな。











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2012年10月03日 (Wed)

とても清々しい本です。
料理を作る人、  スタイリスト、  カメラマン、 本を作る人。 
関わったすべての方が似た個性で相乗効果で、  このような清々しい、  うるさくない、  もの静かだけど力のある本が出来たのでしょうか? 
いや、  そうかもしれないけれど、
一番は、  野菜の力、 なんでしょうね。
シンプルこの上ないレシピ。
新鮮な野菜はシンプルな料理ほどおいしい、  ということは北海道時代ではわかっていたのに。
閉店間際の最寄りのスーパーで、  へたれ気味の野菜を駆け込み調達している身に思いださせていただきました。  

清々しさのかなりの部分を担っている器のスタイリングは、  わが同業者、 青蓮亭さんです。
古陶磁からデザイナーものまで広い守備範囲のなかで、  さっぱりしたテイストが一貫しておられるので、  まさにうってつけのお仕事だったんじゃないでしょうか。
くらわんかのスープ皿、  いいもんですね。

この本を読んだあとは後日談があって、
しばらく使ってなかったブレンダー (オストライザーっていうやつ) の掃除、
食器棚から全食器を出して点検、  リストラ。
例によって  「こんなのあったの?」  というものの発見 …。
と続くのですが、  その話はまたいつか。
(こういう方、  多かったんじゃないかな?)







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