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露地裏骨董。 気になる商品がございましたら、「商品の問い合わせ」欄からご連絡ください。詳細説明、追加写真などをお送りします。                                                  国分寺市本町2-25-15     ℡ 090-1400-7141   12:00〜20:00(日曜13:00〜19:00)

2024年04月24日 (Wed)
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2012年09月27日 (Thu)

大雨の骨董市は急に予期せぬ休日になったりするので、  上映終盤のこれに駆け込みました。
意外に20代、 30代の若い観客が多かった。
ビートルズもストーンズもマイケルもだけど、  「後追いファン」  を絶えず作る人って偉大ですね。 

ボブも死後に大物感が出た人だと思う。
あの声を嫌いだという人っているのかなあ、  って思っちゃう。

映画は、  音楽のさわりと、  親族、 関係者のインタビュー構成で経歴をたどるという、  よくあるタイプのもの。
どの曲もフェイドアウトなのがちょっと不満で、  ライブフィルムが観たかったなと思いました。
でも、  これからも後追いファンを増やすにはすごく貢献すると思う。

とはいえ、  ボブの幼少期をおったあと、 その貧しい村の風景と錆びたトタンの壁の小さな家の映像に、 「No Woman, No Cry」  がかぶさったときはちょっと泣けた。
プロデューサーのリー・ベリーの言葉。
「ボブの歌も歌詞もいじらしいじゃないか。  信じてやりたくなるんだよ。」
 …ほんとに。

(遺産分配の) 遺書を書かなかったのはボブの性格からで、  誰がほんとにボブを愛していたかわかるからだ、  と友人が言ってたけど、
七人の女と十一人の子供がいたら書きようがなかったんじゃ? 

私が一番好きなボブの曲は、「Burnin' And Lootin'」 と言う長いやつです。  名曲はほんとうに多いんですけど。





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2012年09月20日 (Thu)
1959年のアメリカ映画。
設定は64年。  核戦争後、  世界が破滅にむかうときの話です。
原発事故後の今観るとへんにリアリティがあって、  ちょっと心がチクチクする。
ずっと観たかった映画とはいえ、  タイミング悪いなあ。
いや、  むしろタイムリーというべきか。
こんな話は、  いつまでも  「近未来SF」  のはずだったのにね …。

今観ると、  未来設定なのにレトロ感は否めず、  放射能におかされていく人々の様子も医学的に正しいとはいえないけれど、
そんなことはどうでもいいの。
地球破滅の話なら、  疫病でも隕石衝突でも何でもよかったんだと思う。
「せまりくる破滅を前に、  人間はどうふるまうか?」
の映画だから。

もう生存者はいないはずのアメリカから、  まだ安全な地域にいる (でも時間の問題。) 潜水艦にモールス信号が届く。
その出所を探るためにアメリカに向かう。

私は有名なシーンと言われているこの  「モールス信号の出所」  よりも、
船が死の町になっているサンフランシスコに近づいたとき、  そこの出身の若い乗組員が、  船を脱走して泳いで行くシーンのほうがグッときた。
「どうせ死ぬなら故郷で死にたい。」  と。
戻って来い!  という船長に、 「デートの約束がありますから!」  と怒鳴り返す。
アメリカ人っぽい、  と思いました。
ほんとうにやりそう。
また、  破滅が近づいてるのにピクニックするシーンもあり、  これも、  アメリカ人ならやるな、  と思いました。

そういえば昔のハリウッド映画ってこうだったっけ、  と思い出した。
派手なアクションもカーチェイスも濃厚ベッドシーンもなく、
紳士的な市民が  「良心」  を演じる、  または  「良心を探る」  映画。
嘘くさくてもありえなくても、  とにかく、  「良心」  の映画。
きらいじゃないです。
全然、  きらいじゃないです。
(邦画人情話はきらいなのに …。  だって、 ベタベタベタベタ …。)

船長は見るからにアメリカの良心な、  グレゴリー・ペック。
エヴァ・ガードナー、  フレッド・アステア、 「サイコ」 前のアンソニー・パーキンスが好演。

この地味さに今の若者が耐えられるかどうか知らねども、
すごくいい映画を観たと思いました。






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2012年09月13日 (Thu)
   
 モンクのソロアルバムは数枚ありますが、  一番愛聴しているのは、  これ。
LPのときは  「Monk Runs Deep」(写真左)というタイトルですが、  今は  「Solo On Vogue」(写真右)というのかな。
「TheIonious Himself」  は厳しすぎるし、  「Solo Monk」  は軽すぎる、  というとき。
軽く疲れていて、  ちょっと人恋しいとき。
あったかいくせにさみしくて、  厳しさも馴れ馴れしさもほどほどなこの演奏が一番しっくりくるのです。
とくに好きなのは、  「煙が目にしみる」。
  
また昔話になっちまいますが。
ジャズ喫茶で仕事をしていたある夜、  ふらっと入ってきた二十歳くらいの男の子がいた。
猫背でもっさりしていて、 動作もゆったり。
初めてなのに堂々とした様子で、  空気を読むみたいな態度がまったくないので、  なんかヘンやつがきたなあ、  と思った。
(閉店間際の深夜の防音密室に、  肝の座った感じの男の子が一人で入ってきたらちょっとこわいよ。)
大阪から流れてきて、  バイトしながら近くのアパートに住んでいるという。
これはあとで話を交わすようになってから知ったこと。
北海道には  「流れ者」、  多いのです。

そのときかけていたレコードは  「Solo Monk」。
スピーカーをみつめてじっと聴いていた。
ジャズを聴くのは初めてで、  なんの知識もないらしかった。

その後、  おすすめしたバド・パウエルがすっかり好きになった。
たまたま彼から店に電話があったとき、  今リクエストきたからこれから  「Scene Changes」  かけるよ、  というと走ってかけつけて5分後店にきたこともあった。
「これアドリブなしなんだよなー。」  といつもおんなじことを言って笑った。

彼はライナーノーツもジャズ雑誌も読まない。
音楽が鳴っていたら聴かずにいられない人なので、  文を読むことも話をすることも出来ないのである。
リー・モーガンを聴いて、  「めちゃくちゃかっこつけるやつだな。  こいつ遊び人だな。  女に殺されるぜ。」  と言ったのでびっくりした。
女に射殺されたのだ。

哀愁あふれると定評のあるマイルスを聴いて、  「そうかな。  ユーモアあるけどなー。」  とも言った。
たしかに。

アイラーの  「My Name Is ~」  を聴いて、  一曲目の  「Bye-bye Blackbird」  の冒頭部分でいきなり泣いた。
彼はこの曲は知っていて、  この曲をこんなに自由に演ってもいいんだ、  とびっくりしたそうだ。

モンクはまた格別で、  この  「Monk Runs ~」  をかけると、  必ず涙を流すのだった。
このレコードには条件反射のように泣くのである。

知識もなく、  先入観もなく、
彼ほど  「耳のいい」  人間を、  後にも先にも私は知らない。







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2012年09月03日 (Mon)
WOWOWで 「ウルトラQ」、「ウルトラマン」、「ウルトラセブン」 の再放送を夫が全録画し、  これで完全コレクションだ! と喜んでいるので、  じゃ行ってみない?  とこれに誘った。

放映時私は高校生だったので無関心だったけど、  夫は小学生のどまんなか世代なんです。
(ただし円谷特撮映画は映画館でリアルタイムで観ていたのは私で、  夫は後追い。)
男の子はだいたいは、 怪獣映画で映画館デビューするそうです。
女の子は昔ならディズニー映画で、  今ならジブリかな?
こうして形成された愛着は、  誰にも止められない。

会場、  真っ先の展示は 「乗り物」 系で、 昔の男の子の心をわしづかみ。
その身の乗り出し方、  凝視の仕方の熱いこと!
「夏休み企画もの」 なので子供が多いのかなと思っていたら、  中年男性と若いカップルが多かったよ。
エヴァのファンも多かったんでしょうね。

私がグッときたのは、  町並み模型の数々。
特に、  破壊されたあとの風景が。
一番かっこいいなあと思ったのは  「破壊され廃墟となった国会議事堂周辺」。 (いやべつに他意はありません。  オブジェとして、  私がホテルのオーナーならロビーに飾りたいくらい、  かっこよかったの。)
残念ながら撮影禁止エリアでした。


撮影OKだったのは、 この破壊された東京タワー。

あとね、 「特撮美術倉庫」。
ここに椅子があったなら一日座っていたいと思った。
で、 見渡して、 このブリキ缶売れそう、 とか …?
どうも職業柄、 邪念が …。
怪獣を見ても、  このモデルはあまり値打ちが …、  とか思っちゃってごめん。

昔の男の子たち、  こんなんでなく、  素直に楽しんでくださいな。
10月8日までです。






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2012年08月18日 (Sat)
長かったよ、 3時間。
明日朝3時起きだというのに …。
あのねえ、 これは 「バットマン」 じゃない。
なにより、 ゴスがない。
ゴッサムシティ、 と聞くだけでわくわくするゴスな雰囲気がない。
夜空のバットマンマークがない。 (花火大会で出ないかな、 と何度思ったことか!)
キャデラックの改造車みたいな超ゴージャスなバットモビルがない。
(今回の空飛ぶ 「バット」 は、 飛んでるガメラみたいだ。)
マイケル・キートンの 「トラウマのヒーローぶり」 は可愛かったけど、 クリスチャン・ベイルの苦悩の表情は 「知るか!」 なんである。

前作はノーラン、 ヒース・レジャーで得をしていたけど、 今回の悪役はね、
悪の動機が薄いのよねえ …。
「バットマン」 じゃなかったら何だというと、 恩讐劇というか、「スターウォーズ」 のジェダイの修養劇みたいでもあり。
(ヨーダ役の人が「死を恐れないところがおまえの弱さだ。」 みたいなことを言うし。)
子供っぽくない、 格調高いまじめな映画で、 結局よく考えると中身がない、 みたいのよりも、 チープでキッチュでばかばかしくて、 でも一部グッとくるところがある映画のほうが、 私はいいです。
クリストファー・ノーランのはなぜかいつも後味が悪い。
これでマイケル・ケインとアン・ハサウェイとロビン役の人がいなかったら、 ほんとつまんなかっただろうと思う。

なんだかんだ言って、 「バットマンシリーズ」 はティム・バートンのもノーランのも全部映画館で観てるので、 次のもきっと観るんだろうなと思いますが。





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