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露地裏骨董。 気になる商品がございましたら、「商品の問い合わせ」欄からご連絡ください。詳細説明、追加写真などをお送りします。                                                  国分寺市本町2-25-15     ℡ 090-1400-7141   12:00〜20:00(日曜13:00〜19:00)

2024年03月29日 (Fri)
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2012年08月11日 (Sat)

女子柔道の松本薫選手が  「緑色の小人」 を見たことがある、 と言うのをきいて、
じつは以前、  骨董市の片隅で数人でこっそりと 「小人目撃談」 が盛り上がったことがあるのを思い出した。
(世間的にへんな人と思われたくなかったので、  ひそひそと秘密会議のように。)
(でも書いちゃった。)
ある方の体験はごく最近なので、  生々しく具体的で。
小人のおじさんが、  いたずらを仕掛けて電信柱のかげから見ていた。  ジャージの服装。  クスクス笑っていた。  (らしい。)
小人って、  みんなおじさん。

私は子供のとき、  当時住んでた北海道帯広の家の土間で、  数人のぴょんぴょん飛び跳ねてるおじさんを見た。
すぐ茶の間の大人のところに走っていって、
「ねえねえ、  いま小人が …」  というと、
「はいはい。  早くごはん食べちゃいなさい。」  とかなんとかスルーされたので、  あ、 べつに珍しくもないんだ、  と思った。
(映画「ブロンコビリー」で、  汽車に乗っている子供が、  今カウボーイが!  と叫ぶと、  お母さんが本から目を離さず 「あ、 そー。」 と言うシーンがあって、  このときのことを思い出したものです。)

小人は子供が好き。
小人はいたずらが好き。
コロボックルもノームも、 目撃した人の記憶だと思ってる。 

「ルウルウ~」  はジブリの映画  「借りぐらしのアリエッティ」  と同じくメアリー・ノートンの小説  「床下の小人たち」  を原作としています。
なので、 「アリエッティ」  をみたとき、  すごく既視感が …。

この漫画、  アリエッティと同じくルウルウと人間との交流が優しくていねいに描かれていますが、  違うのは、  借り物での暮らしがおままごとのようにかわいらしく、  必要以上に細かく描かれていることで、  さすが少女漫画。
この細部、  リカちゃんごっことかを体験してないと描けません。
たとえば、  カフェオレボウルのバスタブ、  木の糸巻きのスツール、  マッチ箱を積み上げた引き出し家具、  枯れ葉のシェード。
この細部はいのちです、  少女漫画としては。

小沢真理さんの描く少女はどこかぼんやりしていて、 泣き虫で、  とても優しい。
講談社 (少女フレンド) なのに、  絵柄はなぜか集英社 (マーガレット) っぽい。
陸奥A子、  岩館真理子に通じるような。

彼女の代表作は  「世界でいちばん優しい音楽」  ということになるのでしょうが、  私は  「Blue」  とこの  「ルウルウ~」  が傑作だと思っています。
どっちも愛蔵書です。





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2012年07月18日 (Wed)

リアーナは最初から都会的でかっこいい小娘だったので、  ニューヨーク出身だとずっと思いこんでいた。
じつはカリブ海バルバドスの生まれ。
バービー人形のようにファッショナブルでクールで、  小唄端唄  (テクノ+ソウルはそんな感じに聴こえる)  のうまいおねえちゃんだと思ってた。

でも  「アンブレラ」  という曲の、  「エラエラエラエラ ~」  という奇妙なフレーズが耳から離れず、  ずっとひっかかっていた人だったのでした。

で、  この  「LOUD」 。
小娘なんかじゃなく、  一皮も二皮もむけて大きくなった感じなのです。
DV男と別れて一皮むけて迫力ある女になった、  って、  かなりありきたりな話ですけど。
それだけ素直で正直で男と真剣に関わった証拠なのだと思う。
女と別れて一皮むけた男、  ってあまり聞かないよね。

ビヨンセやレディガガほどには賢くなくて、  基本  「かわいい女」  なんだと思う。
パーティーフリークでアル中気味と聞いたけど、  エイミーやホイットニーのようにならないことを祈ります。
(ダメ男とのくされ縁、 的な歌詞がエイミーを思わせるのだ。)

このCD、  どの曲がシングルカットされてもおかしくないほど粒ぞろいなのですが、  好きなのはレゲエ調の  「マン・ダウン」。
ママ、  銃で男を撃っちゃった、  町を出るしかない、
という、 「アイ・ショット・ザ・シェリフ」  みたいな歌詞。
すごい巻き舌で  「ランパパパン、  ランパパパン、 」  と歌うのがめちゃくちゃかっこいいのです。






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2012年06月08日 (Fri)
今はたくさんの悼む言葉が飛び交っていることでしょう …。  世界中で!

91歳で亡くなったブラッドベリ。 
ありがとう、  お世話になりました。
この世は確実に、  だんだんさみしくなっている …。

先週、  てんてんさんと二人飲み会をした。
ちょっとした日常のことだけでなく、  本、  映画のことなどを肴にして飲める友達が近くにいるのはうれしい。

彼女から借りた  「ツィン・ピークス」  の本やCD、  私が貸した  「漫画で読む資本論」 (これ、  よく出来ているのです。)、  フィリパ・ピアス  「トムは真夜中の庭で」。
てんてんさんはファンタジー好きなので、
じゃ今度はおんなじピアスの  「まぼろしの小さい犬」  と  ブラッドベリを貸すね、  と言ってお別れしたところだったのでした。 
おすすめのあまり、  短編のストーリーをいくつかしゃべっちゃった。 (いけませんね。)

やっぱり、  ブラッドベリは短編が好き。
「太陽の黄金(きん)の林檎」  (早川ポケットミステリ)、
「10月はたそがれの国」  (創元SF文庫)。
「ウは宇宙船のウ」 (同)。
で、 「霧笛」  という一編は、  私にはもう格別な、  宝物のような作品です。
(××のお話だよというと、  それだけでネタバレになっちゃう …。)

ブラッドベリは、  どの作品も  「充分にセンチメンタル」  なので、  (へんな称賛だけど)
センチメンタル許容度の高い、  高校生くらいのときに読むのが一番だと思います。
私は二十歳過ぎてから読んだんだけど。

少年小説、  とか  青春小説、  というんでしょうか。  あ、  ジュヴナイル、  っていうんだっけ。
そういう本は青少年期に読むと、  やっぱり沁み込み方が違うんじゃないか、  と思う。

そこの高校生、  だからゲームや勉強ばかりしている場合じゃありませんよ。






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2012年06月04日 (Mon)
翌日の  「大江戸骨董市」  は雨で中止、  と踏んで、  土曜の夕方から映画を観に行ってしまいました。
ティム・バートンとジョニー・ディップだからね、 行くより仕方ないじゃないの。

「アリス・イン・ワンダーランド」  がつまらなかったので、  こんなもんだろうと期待もせずに観たら、   やっぱりこんなもんでした。
いいの、  この定番を味わいたかったんだから。
美術、  相変わらずいいし。
家内労働力と化しているヘレナ・ボナム=カーター、  相変わらずうまいし。

白塗りディップはやっぱり  「シザーハンズ」  の哀しみの顔に尽きる …。
「ビートルジュース」  の濃い味や  「バットマンリターンズ」  のペンギン男の内面描写や美術や、  「マーズアタック!」  の痛快な毒の味や、
… と比べないで観たほうがよいです。
きっともう、  ないものねだり。

私は、  バンパイアやフランケンシュタインや狼男やらの  「異型もの」  にはちょっとうるさいの。
今回のは、  ワクワクするようなゴシックロマン度も、  ホラー性も、  ユーモアも、  ハンパで薄かったのでした。
(全部、 もうちょっとなんだけどなあ。
通信簿の言葉みたいだね。 「もうちょっと」。)
いいの、  挨拶しに行ったの。

終わってケータイみたら、 骨董市開催のお知らせが。
帰ってからあわてて荷物を準備しました。






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2012年05月16日 (Wed)

この人も、 とっておきです。  (とっとく意味不明?  大事すぎてあまりうまい表現ができそうもない人、 ってこと …。)
店でCDをかけていて、 
たまに、 一日の始めにかけた人が止まらないときがある。
そんな要注意の、 マイルスや、 ドルフィーや、 トレーンや、 パウエルや、 パーカー。
エバンスもその一人です。

エバンスは、 「裏バド・パウエル」  だと思っている。
(裏、 が失礼なら、 逆でもいいんだけど。)
スタイルも音も全然違うのですが、 その陰の深さ、 破滅的であること、 暗さ、 狂気の匂いなど …。

全部がシンコペーション、 みたいな、  独特の浮遊感のある演奏と、  モダンとしかいいようがない独特のコード進行は、 「白人ピアノ」  の一つのスタイルをつくりました。
ドン・フリードマンはじめ影響されたピアニスト、  数知れないと思う。
私は山下洋輔もじつは  「エバンス派」  だとにらんでいるのですけど。
そう言い切る自信もないのですが、 
彼のフリースタイルのなかに、  エバンスが潜んでいる気がしてならないのです、  昔から。

スコット・ラファロ(b) の入ってる諸作が、 やっぱりいい。
インタープレイ、  という言葉も今はすっかり死語になっちゃいましたね …。
アルバムの  「ワルツ・フォー・デビー」  ね、
ヴィッレッジ・ヴァンガードというライブハウスでの演奏だけど、
ちょっとざわざわしてたりグラスのぶつかる音が入ってたりするでしょ。
臨場感があってきらいじゃないんだけど、
こんないい生演奏をみんなちゃんと聴いてるのかなあ、  と思ったりして。
(コルトレーンのときも客は飲食してたのかなあ、 すごいなあ、  とか思ったり。  行ったことないからどんなとこかわかりません。)

エバンス、  いつの時代もひっそりとした人気がありました。
でも、 「ひっそりと愛好する対象」  から、 いつのまにか  「ジャズの巨人」  になっちゃいました。
私はいまだに、 この巨人扱いに慣れてないのです。
こんなに  「大物感」  が出てきたのは、 亡くなってからだと思う。 (80年。)
CDショップの棚の幅かだんだん広くなっていった。 (生前はLP時代だけど。)
なぜなんだろう。
昔、 フリージャズ好きの人が、 こっそり、 「じつはぼく、 エバンスも好きなんです。」  と恥ずかしそうに言ったことがあって、
エバンス、 最高じゃん、
恥ずかしがらなくてもいいじゃん、
と思ったのだけど、
フリー系の人気がなくなって、  堂々とエバンスファンですと言える時代になったってことなんだろうか?
どっちも好きだっていいじゃん、  とまた思っちゃいますが。
それとも、  ジャズピアノへのきっかけ?
まあ、  なんでもいいんですが、
その、 大物化の過程が不思議なだけで …。 

中山康樹氏の  「エバンスを聴け!」  はじめエバンス本もさかんで、 新著も出たらしいので、 (くたくたにゃん氏情報。) 読んでみようかな。





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