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2024年04月26日 (Fri)
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2011年05月27日 (Fri)
「映画の好みだけは千差万別」 と言われてるけど、ホントですね…。
そもそも、「白鳥の湖」 というものが、私には最初からギャグとしか思えないのですが。
周りの評判も良かったので、観にでかけたけど…、なんというか、まるでいただけませんでした。

と言うと、「こわいからね」 とか 「強烈だからね」 とか返されるのですが。
違うんです。 逆です。
タランティーノのスカッとさわやかなド暴力や、リンチの不気味感が恋しくなった。
なにより不快だったのは、人間を 「ベタな類型化」 してるところ。
とっても雑だと思います。
じゃ何かい? 内気でまじめすぎる女が自分の殻を破るには、悪い遊びを覚えればいいのかい? と悪態つきたくなる。
日本のバレエもの少女漫画のほうがずっといいわ。

いかにも的なタイプのバレエ監督の男が、いかにも的なタートルネックのセーターを着ていて笑ったし。
(「ライフ・アクアティック」の海賊のシマシマTシャツはシャレだったけど、これは大まじめなんだよね。)

次に不快なのは、監督がお化け屋敷的な画面上のおどかしを、サスペンスと勘違いしてるらしいところ。
(ヒッチコックの、絵じゃない怖がらせ方をみならってほしい。)

だいぶ前のこと、デパートの商品券を親に譲られて、何かを買いにデパート中くまなく見たけれど、(しかも一番おしゃれと思われてるところ) とうとう一個も欲しいものが見つけられなかったことがある。
あのときも、自分ってどこかおかしいんじゃないか、と真剣に思ったもんだけど、この映画も、面白くなかったという感想を一個も聞いていないので、あれ、私ってそんなに普通からかけはなれてるのかと不安になった。
かけはなれたくないです。
面白くなかったという人と話したいなあ、と思いました。
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2011年05月20日 (Fri)

写真はオオタ氏ではありません。


オオタさんは、ホーロー看板のコレクションでは有名な方ですが、実は、紙モノ、トランク、柱時計、企業モノなどなど、じつに色々な分野のコレクターであります。
家はどうなってるんだろう、と思うけどこわくてきけない。
写真家でもあり、最近はオブジェ作家でもあります。
実に、「過剰な方」。
ひとなつこい笑顔で素直な質問ぜめをしたりして、新しく友人を作るのがお上手で、なんというか、「人たらし」。

そのオオタさんが、人生、音楽もコレクトしてないわけはないのでした。
最近友人の家で聴いてショックを受けたという、レナード・コーエンのCD持参で遊びにいらっしゃいました。
コーエン、七十代なのに実に色っぽい。
ルー・リードやデビッド・ボウイがバラードを歌うときの歌い方、音程を崩してシャンソンか詩の朗読のように歌うときに、とてもよく似ている。
けどコーエンのほうが先輩なんだな…。
シンガーにリスペクトされているシンガーらしいです。

それから二人で音楽談義をえんえんと…。
キンクスがお好きとか。(私はよく知りません。)
荒木一郎、いいよね、とか。(これは満場?一致。)
彼の 「ジャニスを聴きながら」 のジャニスはジョプリンかイアンか、とか。
日本の汗くさい某ロックシンガー (匿名。)、いやだよね、とか。
話尽きず次回持ち越し。

店の二階でマイルスの三楽オーシャンの広告パネルを見つけ、「えー、これいつの? なんでマイルスが三楽オーシャンなのー?
安い焼酎だよ?。
サミー・ディビス・Jr.だってサントリーホワイトだったのに!
マイルス、知ってたら怒ってたよ、 なんであいつがホワイトで俺がこれなんだ、って!」
ひとしきりお騒ぎになって帰られました。
(私に怒んないでください。 仕入れただけです。)


2011年05月05日 (Thu)

アイラーの、まずは、の三枚。
「マイ・ネーム・イズ・アルバート・アイラー」 「スピリチュアル・ユニティー」 「ラスト・レコーディング」。



「 One day, everything will be as it should be. 」 
この言葉、どう訳しますか?
これは、アルバート・アイラーというテナーサックス奏者が全く無名の若者だったときに、コペンハーゲンで録音したレコード、「マイ・ネーム・イズ・アルバート・アイラー」 のなかの、自己紹介の結びの言葉です。
ライナーノーツの訳では、
「いつか、世の中のひずみもなくなるでしょう。」

27才のアイラーは、気負いのないさわやかな声で、静かにそう言いました。
(63年。 まだ黒人差別が激しかった時代のこと。)

ジャズ界に突然登場して、最初から自分の音色と奏法を持っていたアイラーは、生れついての、天然の、「前衛小僧」 だったんだと思います。
このレコードは編成はオーソドックスなカルテットだけど、そして曲もスタンダードのだけど、アイラーは全く自由奔放なプレイ。
「こういうふうにしかやれないんだよ」 というのが滲み出ています。

70年、フランスのマグー美術館でのコンサートを収めた 「ラストレコーディングVol1、Vol2」。
アイラーの自作曲たちは、まるでトラッド・ジャズのようです。
アイラーの音はコールマン・ホーキンスを思い出させる。
大ウケの聴衆の前で、彼はアクセル全開。
咆哮のようなすすり泣きのような、ブルース、ゴスペルのような童謡のような、そしてトラッドのような前衛のような。
アイラーは、そのぜんぶ。
ナイーブな子供のように、音が自然に身体から湧き出てくる。

このコンサートの四ヶ月後の11月25日、アイラーはニューヨーク、イーストリバーで射殺死体となって発見された。 34才。
(三島由紀夫と同じ命日です。)
この天然宝石のようなミュージシャンの死体は、「よくある身元不明の黒人死体」 としてモルグに安置された。

当時のスィングジャーナルの、訃報を伝える記事の切り抜きを、私はいまだに持っている。
(その二年後、自分が「アイラー」 という屋号のジャズ喫茶をやるとは、まったく思ってもいなかった。
フリージャズ志向だった前経営者がつけたのを、そのまま使ったのだけど、「シェップ」 だったら使わなかっただろうな…。たぶん。)

のちに、中上健次の 「破壊せよ、とアイラーはいった」 というタイトルの本がでたとき、「??」 と思った。
そんなこと、絶対にいってない。 思ってもいなかったでしょう。

アイラーの死に方を思うとき、いつも冒頭のフレーズがセットになって心に浮かんできてしまいます。

Is everything as it should be, now ?


2011年04月22日 (Fri)
3月の大震災の一週間ばかりあと、ラウル・ミドンのライブを予約していたんだけど、中止になった。
早い回のはやったが、ちょうど交通網が不安定な時期だったので、二回目のは中止になったのだった。
(同じ日のシンディ・ローパーは立派に決行していた。)

なんとなく生の音楽に飢えていたので、3月末、原マスミさんの下北沢ライブに行く。

初めてだったけど、とてもよかったのでした。
暗い気分のときに、この上なくピュアなものに触れられた気がしました。

「神さまの名前を知らないから
月や星に祈る
地面を這う虫に祈る」

正確な歌詞じゃないと思うけど。(すみません)

私も神さまの名前を知らないクチです。

ハンコックのイマジンプロジェクトが、5月にワンナイトライブをやるそうで、ちょっと行きたくて調べてみたら、一人二万五千円!
しかも放射能を怖れてか、メンバーが急きょ抜けている。
「愛と平和の」 プロジェクト、なんでしょ?
ダメじゃん。
東北で無料でやるくらいじゃなきゃ。
(高くて行く気失せたので、悪態ついてる。)
2011年04月18日 (Mon)
朝日新聞 「東日本大震災を詠む」 より。

原発に近き牛飼い涙ため子牛助産す離農決めし夜    (田川 清)

津波後の瓦礫に佇む老一人息子がいない息子がいない    (石島佳子)


同 「朝日歌壇」 より。

春キャベツ七千五百株畑に残し男は自殺す核汚染苦に    (喜多 功)

原発の空のしかかるふるさとのここにいるしかなくて水飲む    (美原刀子)

簡単に想定外と記者会見きちんと想定すべきあなたが    (大久保やそじ)


うちの新聞は、あっという間に 「新聞紙」 になってどこかに行っちゃって、で私の頭もあっという間に 「忘却箱」 になっちゃうので、書き写しておこうと思いました。

読んでるとなんで、怒ったような悔しいような、憮然とするような、やり場ないような、重い石にのしかかれてるような、理不尽極まりない感情に包まれるのだろう。
「かなしい」 という、シンプルな感情だけで泣きたいもんです。

小中学生のときか高校生だったか忘れたけど(たぶんそのずっと)、「戦後民主主義教育」 のなかで育った私は、「戦争の悲惨さ」 や 「戦時の食料難」 や 「苦労話」 を聞くたびに、よく分からないイライラやもやもやした感情を持っていました。
そういう話だけを集めて 「平和教育」 だと思ってるらしい先生にも、違和感持っていました。
思うにそのもやもやは、「戦争は天災じゃなかったのに!」 というところから来ていました。
だから、これでもか、ってくらいに子供が苦労するアニメ映画 「火垂るの墓」 なんてきらいです。
その苦労のおおもとの原因など触れもせず、考える手がかりもあたえていない。
なのに、いまでも小学校で強制的に鑑賞させたりしています。
黙して耐え忍ぶ我慢強さ、なんてある場合には美徳でもなんでもありません。

で、地震、津波は天災だけど、放射能汚染は人災です。
いっしょくたにしてはいけませんでしょう。
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